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【ルーン占い講座1】ルーンって何?神話を紐解く

【ルーン占い講座1】ルーンって何?神話を紐解くのアイキャッチ画像 ルーン占い講座
この記事は約5分で読めます。

「ルーン」とか「ルーン占い」とか。

言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどんな占いなのか全くわからない・・・という声をよく耳にします。

ルーンの発祥は、古代北欧。

北欧文化や雑貨は日本でも大人気ですが、ルーンの起源を知ることでその理由もわかるかもしれません。

まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。

ルーンとは「秘密の言葉」

占いといえば「星占い」「タロット」「手相」などがメジャーですよね。

いずれも、テレビや雑誌、SNSなどでよく見る占術ですので、占いについてあまり詳しくない方でも馴染みがあるのではないかと思います。

そんな中、じわじわとブームが来ているのが「ルーン」です。

「何語かわからないけど、文字のようなものが書いてあるサイコロで占ってもらったことがる」

という方は、まさにそれがルーン占いでしょう。

ルーンとは、古代北欧にて、ゲルマン系の民族の間で使われていた文字。

起元1~2世紀頃から使われていたことがわかっていますが、まだ解明されていない謎も多い文字です。

北ドイツで出土したブローチにルーン文字のようなものが刻まれており、これが現存する最古の証拠物とされています。

ルーンはドイツ語で「秘密」という意味があり、日常会話に使われていたというよりは「秘密にしなければならない情報」を伝えるために使われていた可能性が高いとか。

ゲルマンの人々は、なにか決めなければならないことがあった時、木片にルーンを刻んでそれを投げ、出た文字に応じて物事を決めていたという説もあります。

つまり、当時から「占い」のツールとして使われていたということ。

加えて、刀にル―ンを刻んで勝利を祈ったり、ベッドの下にルーンを刻んで病気の治癒を祈っていたという記述もあることから、「お守り」や「おまじない」のアイテムとしても愛用されていたことがわかります。

「表音文字」であり「表意未字」でもある

ルーンは、全部で24文字あります。

そしてそれぞれが、「音」と共に「意味」も持っているのが特徴。

たとえば、日本語の「あ」は表音文字であり、それ一文字ではなにを意味しているのかわかりません。

しかし、ルーン文字はそれ自体が「音」と「意味」を持っています。

つまり、一文字見るだけで「これはこういう意味だ」と理解できるわけです。

ゆえに、古代ゲルマン人は、ルーンを綴って手紙を書き、想いを伝えていたという説も。

それだけ、一文字あたりに重みがあるわけですから、文字自体が「護符」として扱われていたのも納得できますよね。

日本でも、神々の時代に作られたという「龍体文字」や「神代文字」などは文字自体が意味を持ち、今でもお守りに使われています。

最初にルーンを作ったのは・・・

では、最初にルーンを使ったのは誰だったのか?

北欧の神話によれは、「オーディン」がルーン文字の発見者だとわれています。

オーディンとは、北欧神話における最高神。

ギリシャ神話でいうところの「ゼウス」のような存在です。

そのオーディンがユクドラシルの樹に九日九晩ぶら下がって過ごすという苦行の末に「ルーンの秘密」を手に入れたと伝えられています。

当時、ルーンは誰にでも扱えるものではなく、オーディンだけがその秘密を知る「呪術使い」だったのです。

オーディンは女性に非常にモテる神様でもあったそうで、気に入った女性には次々に声をかけていたとか。

そして、従わない女性に対しては「ルーンを使って病気にする」なんて脅したりもしていたそうです。

このエピソードからもわかるように、古くからルーンは「特別な力を持つ文字」でした。

日本の「龍体文字」もそうですが、このように文字は、どんな物にも勝る「おまじないツール」なのです。

現代でも「呪文」や「おまじないの言葉」は人気ですが、遡ってみればそのルーツはルーンや龍体文字の時代にあるのかもしれませんね。

厳しい迫害を受けた時代も・・・

ルーン文字は、最終的にはラテン文字のその座を譲ることになります。

さらに、呪術や魔術に使われることを恐れたキリスト教による規制を受け、使用される範囲はどんどん狭められていきました。

17世紀には、ルーンを使って呪術を行った「ルーン呪術師」が多数処刑されるという事件も起こっています。

こうした流れで貴重な資料の多くが失われてしまったのは非常に残念なことですね。

ルーンについていまだ謎が多く残されているのは、こういった弾圧の時代があったことも深く影響しているのでしょう。

しかし、このように限られた者しか扱うことを許されていなかったのであれば、なぜ今のように世界中に拡散したのか?

一つのキッカケは、ドイツのナチ党。

ナチ党がルーン文字をシンボルとして使っていたのです。

(※有名な「ハーケンクロイツ」は、ルーンの「シゲル」を重ねたもの。太陽のようなエネルギッシュさを表す文字です)

続いて、大きな転機となったのは、1970年代のニューエイジブーム。

人々の神秘世界への関心が強まり、自己探求のツールとして注目されるようになりました。

海や大陸を隔てて遠く離れた日本でも、その神秘的な世界観に魅了される方が多く、ルーンに関する和訳の文献も数多く出版されています。

もしかしたらそれは、「自然の中にいる神様からメッセージを受け取る」という北欧文化の謙虚な在り方が日本人とよく似ているからなのかもしれませんね。

【まとめ】ルーンはただの「文字」ではない!日本文化との不思議な共通点も・・・

北欧で生まれた「ルーン文字」は、「まじない」のツールにも使われる特別な文字。

一つ一つの文字に意味があり、かつては特別な存在しか扱うことを許されていなかった神聖な文字です。

その神秘的な世界観は、いつしか世界中の人々を魅了するようになりました。

実は日本にも、ルーンと同じように神様の時代から使われている「龍体文字」があります。

遠く大陸や海を隔てて離れている北欧の文化に私たちが強く惹かれるのは、このような不思議な共通点があることも影響しているのかもしれませんね。

いずれにしても「文字」は時に人の人生を動かすほどの強力な力を秘めたツールです。

だらこそ私たちも、日常的に発する言葉の一つ一つの重みをもっと噛みしめる必要がありますね。

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