文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は「ハガル」に注目!
アルファベットの「N」を崩したような形状のルーン。
そこにはどのような意味が秘められているのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ハガルは「アクシデント」を表すルーン
ハガルは、「雹(ひょう)」や「霰(あられ)」を表すルーンです。
空から降ってくる、氷のようなアレですね。
日本でも、近年は度々、雹の被害がありますね。
雹とは、積乱雲から降る直径5mm以上の氷の粒。
雪とは違って、当たったら痛いですし、車や建物が被害を受けることも。
北欧では非常に恐れられている自然災害であり、そこから、「人間にはどうすることもできないアクシデント」という意味が与えられています。
しかし、だからと言って必ずしも悪いことばかりを意味するルーンではありません。
ショックな出来事ではあっても、そのおかげで大事なコトに気付けることもあります。
何かを失うことによってはじめて、その大切さに気づかされることも。
そんな手痛い経験をするからこそ学べることがある、ということを教えてくれるルーンでもあるんですね。
タロットカードで言うと「塔(タワー)」
ルーンの「ハガル」をタロットカードに置き換えるとすると、おそらく多くの方が「塔」をイメージすることでしょう。
塔に落雷があり、そこから人が振り落とされてしまう様子が描かれたあのカードです。
実際、ハガルと塔は意味がとても似ています。
いずれも、人間の力では抗うことのできない大きな力が働き、決定的な出来事が起こることを予感させます。
しかし、塔が崩れることによって視界が開け、そこに輝く星々が見えてくる・・・そんな捉え方もできるでしょう。
実際、ウェイト版のタロットカードでは、「塔」の次にくるのは「星」です。
ハガルもまた、禍の中に一筋の希望を感じさせるルーン。
必ずしも「怖い」と恐れる必要はありません。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
しかし、ハガルの場合は正逆がなく、意味は一つです。
【正位置】【逆位置】
★キーワード
アクシデント、大喧嘩、失敗、人の力の及ばぬこと
★全体運
・予想しない出来事が起きる
・衝撃的な出来事
・突然「終わり」を迎える
・突然訪れる危機的な出来事
★恋愛
・予想しない展開で恋が始まる
・修復不可能に思えるような大喧嘩をする
・意外な心変わり
・リスクのある一目惚れ
・突然の破局
・婚約破棄
・思いもよらない妊娠
★仕事
・計画が中止になる
・思いもよらない横槍が入る
・思いもよらない展開で仕事を任される
・突然の解雇
★健康
・突然襲う病気やケガ
・落下物によるケガ
・精神的なショック
正直、タロットで「塔」が出たらショックを受ける方が多いと思います。
しかし、塔もハガルも、訪れる衝撃を怖れる必要はありません。
なぜなら、それはもっと幸せな未来を引き寄せるために必要なプロセスだから。
例えば恋愛なら、突然の破局は確かにショックですし、立ち直れないほどの精神的ダメージを受けることもあるでしょう。
しかし、その恋愛はきっと、なにかしらあなたが無理をしていたのかもしれません。
あなたにとって本当の幸せは他にあることをハガルが教えてくれているのです。
その時は辛いですが、後になって振り返ってみれば、「あの別れがあったから今がある」と思える時が必ず来るはずです。
まとめ
ルーンの「ハガル」はタロットカードでいうと「塔」のような位置づけ。
とても衝撃的な出来事が起こりますが、時にそれは、大きな「気づき」や「学び」を与えてくれるものです。
ハガルが出た時は、少し謙虚になって我が身を振り返ることも大切なこと。
「少し奢っているところはないか?」
「なにか大事なことを見落としてはいないか?」
「自分が選んだ道は、本当にこれで良かったのか?」
ほんの少し謙虚になり、物事に慎重に向き合うことを意識するだけで、塔の崩壊を免れることもあります。
ハガルが出た時は、「不吉だ」と捉えるのではなく、「自分を見つめ直すタイミングだ」と捉えると良いでしょう。
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