文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は「イス」に注目!
シンプルに、アルファベットの「I」のように見えますが、実際はどうなのか。
そこにはどのような意味が秘められているのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
イスは「氷」「停止」を表すルーン
イスは、シンプルに「氷」を表しています。
確かに、「I」はツララのようにも見えますね。
北欧の神話は氷と火の世界から始まりますが、氷の世界である「ニブルヘイム」は全てが凍り付く世界。
水が凍って流れが止まってしまうように、全てを停滞させる”死”の力を秘めています。
ゆえに「I」には、「停止」「停滞」という意味も含まれているのです。
このルーンが出た時は、それまで順調だった”何か”が急にストップしてしまうこともあります。
なにしろ急なことですから混乱してしまうかもしれませんが、ずっとその状況が続くわけではありません。
その停止は一時的なものであって、春になると雪が解けて水になるように、状況もまた水のように動き出すでしょう。
今はただ、静かに時が過ぎるを待ったほうが良いよ、というメッセージです。
タロットカードで言うと「死神」
ルーンの「イス」をタロットカードに置き換えるとすると、「死神」のカードが最もしっくりくるでしょう。
死神もまた、「停止」や「死」を意味するカード。
それも、予想もしていなかった形で、まさに”不意打ち”のように物事が強制終了されます。
正直、タロットで「死神」が出たらあまり良い気はしませんよね。
タロットカードについてあまり知識がない方は特に、その絵柄を見るだけで「ああ、悪いカードが出てしまった」と気落ちしてしまうかもしれません。)
しかし、それで終わりではありません。
イスも死神も、必ず「未来」があります。
雪が解けていくように、暗闇の中に朝日が射すように。
状況は必ず好転していくので、可能性を信じて今は待ちましょう。
動いても空回りに終わる可能性が高い時です。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
しかし、イスの場合は正逆がありません。
ゆえに、解釈は【正位置】の一通りだけです。
【正位置】【逆位置】
★キーワード
凍る、休止、停止、立ち止まる、待つ
★全体運
・順調に流れていたものが急に止まってしまう
・中止を余儀なくされる
・物事が停滞する
・心を閉ざす
・孤独を感じる
★恋愛
・急に冷める
・冷たくされる/してしまう
・心が通わない
・別れを決意する
・結婚のご縁がない
★仕事
・進めていた仕事が中断する
・労働意欲が失せる
・休職を余儀なくされる
・視野を広げる必要がある
★健康
・良くも悪くも変化がない
・持病が定着してしまっている
・免疫力が落ちている状態
「凍ってしまって、動けない」
・・・と言われると、とてもネガティブな意味に受け止めてしまう方も多いでしょう。
しかし、氷は溶けて水になります。
雪に閉ざされる時間が長い北欧の国々であっても、春はやってきます。
ですから、イスが出たからといって悲観的になる必要はありません。
今は立ち止まるべき時かもしれませんが、必ず再び動き出す日が巡ってきます。
人間が何もしなくても季節が巡っていくように、物事は自然と良い方向に向かうでしょう。
今はただ、じっとして”その時”を待つほうが良いようです。
まとめ
ルーンの「イス」はタロットカードでいうと「死神」のような位置づけ。
流れていた水が凍って氷になってしまうように、物事が一時的にストップしてしまうことを表すルーンです。
このルーンが出た時は、一時的に自分の世界に閉じこもりがちになっているかもしれません。
しかし、春がくれば氷は解け、川も再び流れ始めます。
同じように、あなたの問題も時期がくれば動き出すでしょう。
だから今は焦らずに「立ち止まる」こと、「待つ」ことが必要です。
朝が来ない夜もなければ、春が来ない冬もありません。
「イス」は、希望を捨てずに踏ん張ることの大切さを教えてくれるルーンなのです。
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