文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は「ラーグ」に注目!
針金を折り曲げたような、あるいは「L」を逆さまにしたような形のルーン。
そこに秘められている意味とは?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ラーグは「水」「感情」を表すルーン
「ラーグ」は、水を表すルーンです。
北欧神話において、「水」はとても神聖なもの。
火の国である「ムスペルヘイム」の熱風が氷の国である「ニブルヘイム」の氷を溶かし、その水(雫)から「ユミル」という巨人をはじめあらゆる命が誕生したと言われています。
まさに水は「生命の誕生」のシンボルであり、「妊娠」を表すルーンでもあるのです。
水は、環境に合わせて姿を変えるしなやかさと流動性を持っていますね。
ゆえに占いの世界では「感情」と重ね合わせて考えられることも多いのですが、ルーンの世界でも然りで、「感情」「感受性」「想像」などもラーグの領域です。
また、目に見えない心の領域を表しているということから、占いなどスピリチュアルな世界を表すルーンでもあります。
星座でいうと、うお座の世界観と重なるところも多いルーンですね。
タロットカードで言うと「カップのエース」
タロットカードで水や感情といえば「カップ」のスート。
さらに、「生まれる」という意味にフォーカスすれば「カップのエース」がラーグのイメージとぴたりと重なります。
カップのエースは、純粋で穢れのない想いや愛情を表しており、誰かの心に新しい感情や心の動きが生まれることを表すカード。
わかりやすく言えば、「あ、あの人いいな」というトキメキが生まれる”一目惚れ”や”初恋”の感覚に近いかもしれません。
ラーグも同様に、ゆらゆら動く繊細な「人の心」を表しています。
ネガティブな意味で出ると、揺らぎやすく移り変わりやすい心の動きを表していて、流れやすく不安定な心・恋愛の状態を表していることも。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
ここでは、ラーグが正位置で出た場合の意味をご紹介します。
【正位置】
★キーワード
生命、女性性、感情、心、想像力、心の交流、占い、スピリチュアル、ロマンティスト
★全体運
・心が動く
・直感を信じて動くとうまくいく
・共感や理解に基づいた人間関係
・心が通う
・イマジネーションをふくらませる
・想像力豊か
★恋愛
・一目惚れの恋
・現実的ではない恋
・恋の理想にとらわれがち
・好きな人との関係を妄想しがち
★仕事
・想像力をふくらませる
・インスピレーションを信じて動くとうまくいく
・受身になりがち
・感情で仕事をする
★健康
・節制によって健康を維持できる
・良質な水を飲むことで健康を維持
続いて逆位置で出た場合の解説です。
【逆位置】
★キーワード
流されやすい、依存的、無責任
★全体運
・理性よりも感情優位になりがち
・人に対して依存的な状態
・甘えて寄りかかる
・責任感の欠如
★恋愛
・恋愛に依存しがち
・孤独を感じて不安定になる
・「重い」と思われやすい状態に陥る
★仕事
・やる気がない
・責任感に欠ける状態
・冷静・客観的な判断ができない
・感情を抑制できない
★健康
・感情に左右される
・病は気から
正位置で出た場合には、感受性の高さや繊細さをプラスに生かせる状態。
イマジネーションを働かせて、他の人が考えつかないような作品を生み出すこともできるでしょう。
相手の気持ちに共感することもできるので、恋愛面でも相手の気持ちに寄り添いながら関係性を育んでいくことができます。
しかし、逆位置で出た場合は感情を制御できず、感受性の高さがマイナスな方向に作用してしまうことが多くなりそう。
寂しさに耐えられず相手に対して依存的になったり、ビジネスの場でも涙をこらえられなかったり。
感情的になりやすく、大事なことを決めたりするのには適していない時期だと言えるでしょう。
まとめ
ルーンの「ラーグ」はタロットカードでいうと「カップのエース」のような位置づけ。
豊かな感受性や感性を表しており、クリエイティブなお仕事をされている方にとっては「出たら嬉しいルーン」でしょう。
恋愛面でも、フィーリングでビビビとくる出会いがあるかもしれません。パートナーとも心を通わせながら良好な関係性を築いていけるでしょう。
たた、水は流転しやすいもの。
マイナスに作用すると、良くない方向にずるずると流されてしまうかもしれませんね。
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