占いといえば、「星占い」
正確には「西洋占星術」という占術です。
占い師を志す方ならきっと誰もが興味を持つ占いだと思いますが、「難しい」という理由で挫折する方が多いのも事実。
しかし、大切なのは「イメージ」を大切にして星からのメッセージを受け取ることです。
今回は、そんな「西洋占星術」のベースにある考え方についてご紹介します!
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
As Above,So Below
「西洋占星術」というと、なにやらとても難しい学問を想像する方も多いかもしれません。
しかし、基本となる考え方は、とてもシンプルです。
それは、「解けない問題の答えを”空”に求める」ということ。
人生の中で、人は誰しも様々な問題に直面します。
その度に悩み、模索し、時には絶望することもあるでしょう。
もがいてももがいても答えが見つからないこともあると思います。
それは、今に始まったことではなく、人類が生まれた頃からずっとそうだったはず。
だからこそ古の人々は、見上げた”空”にその答えを求めました。
例えば、夏になると雨が増え、時には川があふれてしまうこともありますよね。
今でこそ、川があふれるメカニズムも解明されていますが、科学が存在していなかった当時は「神のたたりだ」と恐れおののいていました。
しかし、そんな中でも、「あの星が、空のこの辺りに巡ってくる頃、いつも雨が多くなるのではないか?」と気づいた人がいたのです。
そこから発展して、「うまくいかないことには、何か法則があるのではないか?」「空にその答えがあるのではなにか?」と考えるようになったというわけ。
ざっくりといえば、これが西欧占星術の始まりです。
「As Above,So Below」という言葉があるように、空に起こることは地上でも起こり得ること。
宇宙で起こることと、地上で起こることはつながっているのです。
だからこそヒトは、空の動きを地上の動きに重ね合わせて「人生」を読むようになったのでしょう。
「西洋」と言いつつ、起源は西洋ではない
西洋占星術の起源は、厳密には「西洋(ヨーロッパ)」ではありません。
厳密には、今の中東、イラクにあたる場所。(古代バビロニア)
そこから、ギリシャ→エジプト→中国・・・と経て、日本に伝わってきたのは平安時代。
もちろんヨーロッパ地域にも広がり、今ではグローバルな占いとして知られています。
「当たる」「当たらない」など賛否両論ありつつも、現代の人々も今日の星占いのランキングに一喜一憂していますね。
それだけ、この西洋占星術は影響力の大きな占いだということです。
技術がどれだけ進歩しても、人々は不安になる度に空を見上げ、そこに答えを求めているのでしょう。
空を動く星そのものを「神」と考えていた時代もあり、その名残は今も西洋占星術の中に脈々と引き継がれています。
例えば、さんさんと輝く太陽は、西洋では名誉と理性を司る神様「アポロ」(ギリシャ神話の神様です)と重ね合わせて考えてられています。
日本でも、太陽を象徴する神様として「天照大神(アマテラスオオミカミ)がいますよね。
示し合わせたわけでもないのに、国や人種を超えて星々が「神」として崇められていることからも、西洋占星術のスケールの大きさをうかがい知ることができるでしょう。
空は「劇場」のようなもの
西洋占星術を学ぶ上で、なによりも大事にして欲しいのは「イメージ」です。
イメージと言われてもよくわからん・・・という方も多いかもしれませんが、例えばさきほどの神様の話。
若くて力強く、知性にも優れている美しい神様が、空を駆け巡って地球のあらゆる場所を照らしている・・・と、そんなイメージで太陽を眺めてみてください。
一方、月の神様は「アルテミス」。
人に対してちょっとキビシイところがあり、秘密主義&潔癖主義で、何を考えているかよくわからない女神様。
だから、人が寝静まった頃になると輝きを増してくる。夜はアルテミスの時間。
・・・そんなイメージで月を見上げてみると、印象も変わってくるでしょう。
このように、一つ一つの天体を擬人化してみると「星占い」はとても理解しやすくなります。
星々は、「星座」という舞台の上をあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
それぞれの舞台で違う仮面や衣装を身に着け、そこで特別な”役”を演ずることによって地上の私たちに様々な影響をもたらします。
現代では、星には実体があること、神様とイコールではないこともわかっていますが、それでも、イメージを大切にしながら空を眺めてみて欲しいのです。
科学や理屈では解決できない問題が多い世の中だからこそ、星々によってもたらされる自分の心の動き、インスピレーションを大切にしましょう。
まとめ
「西洋占星術」の基本的な考え方や、その起源について紹介しました。
専門的に勉強しようとすると、西洋占星術はハッキリいえばとても難しい占いです。
覚えることもたくさんありますし、計算や分析をしなければならないことも多いので、頭も使います。
しかし、それだけではなく「想像」をかきたてられるようなロマンがあるからこそ長い歴史をかけて語り継がれてきたのでしょう。
あまり肩に力を入れ過ぎず、物語を読み進めるような気持ちで楽しく学んでいくのが理想的ですね♪
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