今回は、無料インド占星術講座、
カルマの蓄積されている場所、ナクシャトラについてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ナクシャトラとは
インドの叡智は、ヴェーダに基づいています。
ヒンズー教の教えによると、私たちの人生は魂の成長、精神的な成長にあると解かれています。
そして、個人のカルマというのは星の配置に直接関係している。
それがインド占星術になり、その中でも”カルマの住居”と呼ばれるのがナクシャトラになります。
インド占星術では、ホロスコープを見ること、ダシャーを見ることだけではなく、ナクシャトラもとても重要です。
ナクシャトラとは、月の宿のこと。
神話でお馴染みのプレイボーイさん、月、ソーマは27個ある月のお宿を日替わりで回っていたとか。
つまり、1つのナクシャトラに1日滞在し、月の宿にいる女神を日替わりで訪ねていたということです。
牡羊座から魚座までを30度ずつで分割しているのが12星座です。
ナクシャトラは天空分割図と呼ばれたりもしますが、最初の牡羊座のナクシャトラであるアシュビニーからラストの魚座のナクシャトラ、レバティまで、360度を3度20ずつ27分割したものになります。
「月がどのナクシャトラに位置しているのか?」
によって、最初のダシャーが決まるため、月が位置しているナクシャトラはとても重要視されています。
でも、私が現在進行形で学んでいるインドの先生によると
「人生のより深い意味を知るためには、月のナクシャトラだけではなく、全ての惑星のナクシャトラを分析する必要がある」とおっしゃられていました。
そうすることで、
チャート内の惑星の「内なる動機」を理解することができると。
ナクシャトラとナヴァムシャ
ナクシャトラとは、月の宿であり、9つの惑星が27のナクシャトラを支配しています。
ケートゥ、金星、太陽、月、火星、ラーフ、木星、土星、水星の順に3回巡ります。
それぞれのナクシャトラは、さらにパダと言われる4つのセクションに分けられています。
パダとは、1日を日の出、正午、日没、真夜中の4つに分割したものになります。
ナヴァムシャは、ラーシをそれぞれ3度20ずつ9つの部分に分割したもの。
このパダは、ナヴァムシャにも関連しているため、ナクシャトラとナヴァムシャは繋がっているということにもなっていきます。
27個のナクシャトラは、それぞれ様々なカテゴリーで分類されています。
3つの魂のグループ、動機、性別、シンボルなど。
例えば、
1番最初の牡羊座のナクシャトラであるアシュヴィニーは、ケートゥにより支配されているナクシャトラです。
グナはラジャス。
動機はダルマで男性のナクシャトラになります。
そして、支配している神様は、アシュヴェニクマリ。
地上生活への魂の旅の始まりを意味するナクシャトラです。
ケートゥにより支配されているナクシャトラになるため、
私たち人間がこの地球に降りてきた真の目的は、生と死のサイクル、輪廻転生サイクルからの最終的な開放であるモクシャを見つけることを示しています。
月がアシュヴェニーにある場合、過去生との繋がりが非常に深いと言われています。
シンボルは馬なので、
目的を達成するためにとても急いでいる、
そんな意味合いがあります。
このように、いろいろな視点で1つのナクシャトラを見ていくことができます。
ナクシャトラが与える影響
ナクシャトラはどんな影響を与えるのか?
というと、
ラーシがあなたそのものを意味するとしたら、ナクシャトラは「心の働き方」になります。
ラーシが今世のあなた自身を意味し、ラーシ、そしてナクシャトラの二重の影響がナヴァムシャに現れる。
ナヴァムシャとは、カルマの果実を意味するものだからです。
一説では、ナヴァムシャとナクシャトラはどちらも、
心と魂の間の闘争の結果を反映しているなどとも言われています。
月のナクシャトラを見るのは結構メジャーですが、月以外のその他惑星のナクシャトラも見ていくことで、より深く、チャートを読むことができるようになるはずです。
次回は、28番目のナクシャトラの神話についてお話していきます。
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