「かに」と言えば、カタい甲羅をイメージする方も多いことでしょう。
では、かに座の人は、まるでカニのようにカタくて強情な人なのか?…というと、決してそうではありません。
むしろ、その内側には誰よりも柔らかくて脆い感情を秘めています。
そんなかに座にはどのような性質があるのでしょうか?
今日は、「かに座」の世界をのぞいてみましょう。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
「やさしさ」の星座
カニは、卵から生まれます。
しかし、産みっぱなしで終わるわけではありません。
お母さんガニは、おなかに卵をくっつけたまま「育てる」という点が特徴的です。
そして、時期が来ると子どもガニを一斉に海へと放つのです。
このカニの性質からもうかがい知ることができるように、かに座さんは「愛情深い星座」「優しい星座」として知られています。
しかし、多くのかに座さんは、誰にでも優しいわけではありません。
カニが甲羅で自分自身を守っているように、かに座のみなさんもまた、とてもガードが固く、物事に対して慎重です。
基本的には好き・嫌いがハッキリしているので、自分が認めた相手でなければ内側に招き入れることはないでしょう。
嫌いな相手に対しては、気の毒なほど冷淡だったりもします。
ただ、自分が「仲間だ」「味方だ」と認めた相手に対しては献身的に愛を注ぐ星座。
時には、自らを犠牲にして相手に尽くすこともあるでしょう。
ですから、やはり「優しい」「愛情深い」という表現は間違いではないのです。
かに座の基本データ
【支配星】
月
【分類】
水星座
活動宮
【キーワード】
・親切
・敏感
・記憶力が良い
・凝り性
・思いやり
・慎重
・感情
・移り気
・気分屋
・家庭的
・器用
・女性的
・母性
・ハーブ
【ラッキーアイテム】
・家庭料理
・鏡
・北
・日曜日、月曜日
・数字の2、11、20
・ムーンストーン
【得意なこと】
・記憶すること
・人の話を聞き、共感すること
・誰かのお世話をすること
・養育すること
・ささやかな幸せや喜びを見つけること
・手先を使って何かを作ること
【苦手なこと】
・議論
・強い緊張
・環境の変化
・感情を伴わない論理的な話
・ドライ過ぎる人
かに座さんの裏の顔
愛情深く、優しいかに座さん。
ただ、それは言い換えれば「愛情が重い」「感情的になりやすい」ということでもあります。
実際、時にかに座さんは、「お節介」と「(愛情が)重い」と言われてしまうことがあるでしょう。
弱いところを見せられると情にほだされてしまい、ちょっとダメな人に惹かれやすい性質もあります。
そのうえ、好きになった人にはとことん尽くしてしまうため、「ダメンズ製造機」と言われることも…。
好きになった相手とは身も心も一つになりたい!と本気で思っているため、ドライな性格の相手だと腰が引けてしまうかもしれません。
また、何事も一発勝負よりもコツコツ努力家。
かに座の方は、一足飛びに結果を出そうとせず、努力を積み重ねることが大事です。
相性の良い星座
相性は流動的なものであって、固定されたものではありません。
しかし、気質的には、同じ水星座であるさそり座、かに座の人とは意気投合しやすいでしょう。
人との距離感や「愛し方」が似ているため、恋愛の相手としてもお互いに居心地の良さを感じるでしょう。
また、地星座であるおうし、おとめ、やぎ座さんとも好相性。
物事や人付き合いにおける「慎重さ」という部分で相通じるものがあるはずです。
ただ、お互いに慎重な者同士だと距離が縮まるまでに時間がかかってしまうこともあるでしょう。
他には、おひつじ座、てんびん座も同じ「活動宮」の星座なので行動パターンが似ている相性。
特に、てんびん座の方に対しては、そのスマートさや協調性の高さにあこがれを抱くことが多いでしょう。
分かり合うのに努力が必要な星座
風星座であるふたご座、てんびん座、みずがめ座さんは、恋愛傾向もかなりドライ。
なので、かに座さんの愛情は「重い」と受け取られてしまうかもしれません。
ただ、ふたご座は隣り合う星座であり、互いに補い合える相性。
かに座さんがなにかと面倒を見てあげる関係になりやすく、ふたご座にとっては安心できるお母さんのような存在になるでしょう。
また、火星座であるおひつじ座、しし座、いて座さんとは行動のスピード感が違いすぎます。
その決断や行動に「ついていけない」と感じてしまうことが多いかも。
お互いに理解しようと歩み寄ることが必要となるでしょう。
とはいえ、しし座は隣り合う星座ですし、かに座がしし座に甘えるという構図になりやすく、互いにかけがえのない相手になれる相性です。
まとめ
「良妻賢母」と表現されることの多い、「かに座」についてご紹介しました。
最後に・・・、かに座にまつわる神話をご紹介します。。
英雄・ヘラクレスがヒュドラという9つの頭を持つ怪物を倒そうとした際、大きなカニがヘラクレスの足をハサミでつかんだそうです。
しかし、ヘラクレスはそのカニを踏み殺してしまいます。
その姿を哀れんだ女神・ヘラが、カニの勇気をたたえて星座にした…と言われています。
ちなみに、へらにとってヘラクレスは夫と不倫相手の間にできた子ども。
だから、ヒュドラに加勢するためにカニを使ったんですね。
一説によると、このカニはヒュドラの親友だったとか。
友達を助けるために、捨て身の覚悟で英雄に食いついたのです。
…このエピソードにも表れているように、かに座の人は自分が「大事な人だ」と認めた相手のためなら自己犠牲もいとわない所があります。
「この人のためなら…!」と感情を動かされたら、周りがおどろくほど大胆になれる。
かに座さんは、そんな「強さ」を秘めた星座でもあるのです。
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