インナーチャイルドカードの大アルカナ 4枚目目は「マザーグース」です。
ウェイト版のタロットにおける4枚目(3)は「女帝」で、「あふれる満足感」や「豊かさ」「喜び」が大きなテーマとなっています。
では、マザーグースと女帝の間にはどのような共通点があるのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
『マザーグース』とは?
マザーグースとは、イギリスに伝わる「童謡」です。
おとぎ話というよりも、「歌」なのです。
なぞなぞやしりとり、早口言葉、言葉遊びなど、楽しい仕掛けが散りばめられていて、大人の脳トレにもよさそうな内容。
日本では、谷川俊太郎さんが訳したものが有名です。
その例の一つが、「ハンプティ・ダンプティ」です。
「ハンプティ・ダンプティ へいにすわった
ハンプティ・ダンプティ ころがり落ちた
おうさまのおうまをみんな あつめても
おうさまのけらいをみんな あつめても
ハンプティを もとに戻せない」
これだけ読んでも、なんのことかさっぱりわからない…という方も多いことでしょう。
簡単に言うと、ハンプティダンプティとは「卵」のことで、「塀から落ちて割れてしまった。王様やその家来たちをもってしても、元には戻せなかった」という意味で、歌自体が一種のなぞなぞになっているのです。
韻を踏んだ歌も多いので、日本語だとあまり面白さが伝わらない部分もあるかもしれませんが、このようななぞなぞや言葉遊びが仕掛けられているのがマザーグースの童謡の特徴です。
タロットカード「女帝」との共通点は?
マザーグースと「女帝」を結ぶもの。それはズバリ、「楽しさ」「遊び心」です。
上記の歌から伝わってくるものは、世代を超えた遊び。
そこには、「どんな時でも遊び心を忘れてはいけないよ」「心に余裕を持つことが大事」というメッセージも見て取れます。
インナーチャイルドカードでは、老婆が大きな白い鳥(ガチョウ)に乗って飛んでいる姿が描かれていますが、少し高い目線から地上の私たちを見ているからこそ、彼女には私たちの様子が良く見えるのでしょう。
ともすれば私たちは、目の前の小さなことに囚われて右往左往してしまいますが、少し目線を変えてみる余裕があれば状況を解決する手段を見つけることはそう難しくなのかもしれません。
マザーグースは、「物事を俯瞰してみる余裕を持つように」、と伝えているのかもしれませんね。
これはウェイト版の「女帝」も同様で、彼女もまた泰然とした余裕のあるたたずまいで椅子に座っています。
豊かな愛情に満たされている様子を表していると言われていますが、本当は私たちだってそうなのかもしれません。
現実は捉え方次第で変わるもの。遊び心や余裕がなければ、たとえどんなに満たされていても満足できないのです。
また、マザーグースと女帝の両カードには、「生み出すこと」「創造性」「命」という壮大なテーマも与えられています。
カードを見ると、マザーグースの背景には金色の大きな卵のようなものが描かれていますし、マザーグースの膝の上にも卵が入った籠が描かれていますね。
卵は、「命」を表すとともに、これから成長する可能性や才能を表すものでもあります。
一方、ウェイト版の女帝は「妊婦」だと言われています。
どちらのカードも、未来への明るい希望を感じさせる力強さを内包しているという点が最大の共通点だと言えるでしょう。
あなたにとっての「マザーグース」は誰?前向きに生きていくための問いかけ
インナーチャイルドカードは、単なる占いのツールではありません。
今の自分や過去の自分と向き合い、未来につながるような気づきや癒しを得るツールです。
ですから、出たカードにじっくり向き合うことが大切です。
そして、さらに自己理解を掘り下げるための「問いかけ」や「アファメーション」の言葉が与えられています。
『マザーグース』の場合は、
★問いかけの言葉①:「私が生み出そうとしている新しい宝物はなんですか?」
⇒マザーグースのカードには、「生み出すこと」「創造性」「命」という壮大なテーマも与えられています。
マザーグースの膝の上にも卵が入った籠が描かれていて、これから生み出される”何か”を大切に温めていることを表しています。
このカードを引いたあなたは、まさに今、何かを生み出そうというスタート地点にいるのかもしれません。
すでにあなたの中には可能性の種があり、それを育てている途中なのでしょう。
それは一体、なんでしょうか?その”何か”に想いを巡らせ、これから開けていく明るい未来に目を向けてみて!とカードは伝えています。
★問いかけの言葉②:「あなたの人生における女帝、マザーグースとは?」
⇒あなたにとってのマザーグース的な存在を思い浮かべてみてください。
きっと人生でひとりは、そんな存在がいたのではないでしょうか。
あるいは、あなた自身がマザーグースなのかもしれません。
あなたはどんな形でマザーグースの愛を受け取ったのか、また、どんな形で他の人に愛を与えたのか。
マザーグースのように遊び心を大切にしながら、余裕を持って生きるには、どうしたら良いでしょうか?
そんなことを考えてみると良いでしょう。
日々を気ぜわしく生きている私たちだからこそ、マザーグースのように羅針盤となる存在が必要です。
もうすぐあなたの才能は開花する
マザーグースのカードは、「才能開花」「自己実現」が大きなテーマとなっています。
自分の中に眠っている才能の「卵」を大切に温め、「そろそろ生まれるかな?まだかな?」と心を躍らせながら待つようなワクワク感がこのカードにはあります。
自分の人生をより彩鮮やかで楽しいものにするには、あなた自身が自分の中に眠る可能性に期待を持つことが大事です。
ゆえにこのカードには、次のようなアファメーションの言葉が与えられています。
(※アファメーションとは?…肯定的な自己暗示。自分で自分に前向きな言葉で魔法をかけることです。アファメーションを行うことで、幸せな未来を引き寄せやすくなると言われています。)
「私は自然の恵みによって存在しており、マザーグースの籠の魔法の卵に秘められた可能性によって彩られています。私の人生の夢は、完璧なタイミングで開花します」
”その時”がきたら、私の才能は必ず卵の殻を破って飛び出し、大空を羽ばたくだそう。
…このカードを引いたのは、いよいよ卵が孵るサインかもしれません。
これまで、自分の人生がなんとなくパッとしないように感じていたなら、ここから流れは大きく変わっていくでしょう。
まとめ
インナーチャイルドカード 大アルカナ3番目の「女帝」についてご紹介しました。
カードでは、マザーグースは白い鳥(ガチョウ)に乗って空を飛んでいます。
鳥は実はとてもスピリチュアルな存在。
天界と地上を結ぶ使者とも言われていて、天からのメッセージを運ぶ存在です。
このカードを引いた時は、高次元からの目に見えないメッセージを受け取っているサイン。
日常でよく見る数字や雲の形などに特別な意味が込められていることもありますので、気になる現象があれば調べてみましょう。
そこには、あなたの背中を押すメッセージが記されているかもしれません。
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