タロットカードには様々な「スピレッド(展開法、カードの並べ方)」があります。
ウェイト版だと4枚並べて「起承転結」を占ったり、10枚のカードを使って展開するケルト十字法などがメジャーですよね。
では、インナーチャイルドタロットカードではどんな並べ方があるのでしょうか?
今回は、「ダイナミックスターレイアウト」についてご紹介します。
その名の通り、「星型★」に並べます
ダイナミックスターレイアウトは、その名の通りカードを星型に並べる展開法です。
なぜ「星型」なのでしょうか?
「流れ星を見ると願い事が叶う」
と言われているように、古来、星は「幸運」を表すものでした。
ゆえに、星型のモチーフには「希望」「幸せ」「富」「健康」など明るい意味が与えられています。
一方で、五芒星は「魔除け」の呪符でもあります。
また、星型は「五芒星」と表現されることもあり、東洋の占いでは「木・火・土・金・水」の5つの元素を表す際に使われたりもしますね。
つまり、カードを星型に並べることには「”魔”を除けて、幸せを引き寄せる」「結界を張る」「5大元素で新たな世界を作る」という意味があるのです。
人の身体を表す形でもある
数秘術で「5」は、人が両手足を広げたイメージを表す数字。
五感や五本指など、人間の身体と関わりが深い数でもあるのです。
そこで、ダイナミックスターレイアウトでも、5つの頂点は「頭」「左手」「右手」「左足」「左手」になぞらえて考えられます。
全てのカードをシャッフルして裏返した状態で扇状に並べ、そこからピンとくるカードを左手で5枚選び、星型に並べるのですが、この5枚は「あなた自身」を表しているのです。
具体的には、右半身はポジティブな生命の活力を表し、左半身は受容性を表しています。
もっとわかりやすく言えば、右は「与える力」「表に表出するもの」を、左は「人から受け取る(あるいは受け取った)要素」「表には表れていないが、潜在的に持っている要素」を意味しているのです。
例えば、右半身を表す位置にswordのカードが多かった場合は、その人は一見頭がよく切れて、スマートな印象を与える人でしょう。
どんどん自分からアイデアを出し、知性で人間関係をコントロールしていくタイプかもしれません。
しかし、左半身はcupが多かったとしたら、「見た目からはわからないけれど、実は繊細な面を秘めている」「本当は愛情深く優しい人なのに、冷たい人だと誤解されやすいタイプ」と読み取ることができるでしょう。
このように、ダイナミックスターレイアウトは目の前の相手がどんなキャラクターの人なのかを見極めたい時に便利なスプレッドなのです。
ダイナミックスターレイアウトが提示する5つのテーマ
インナーチャイルドタロットカードの作者であるイーシャ・ラーナーさんによれば、5枚並べたカードにはそれぞれ意味が与えられています。
5枚のカードはそれぞれ両手・両足・頭を表すとお伝えしましたが、それぞれこんな意味・テーマがありますのでチェックしておきましょう。
★カード1 頭
精神の中心、第三の目を表すカード。
その人の根幹を成すもの、「魂にだけ見えている人生のビジョン」を表しています。
わかりやすくいえば、その人が何を大切にして生きているのか、人生における目的や使命などを表すカードだと言えるでしょう。
★カード2 左足
左足は、スピリチュアルでは「女性性」や「家庭内の人間関係」「母親との関係」を表すと言われています。
左足になんらかのトラブルを抱えていたり、ケガをしやすかったりするときは、家庭内でなんらかの問題があるのかもしれません。
このことから、カード2は今現在の家庭内の状態や家族との関係、そこで抱えている問題などを表すと考えられます。
★カード3 右足
右足は、スピリチュアルでは「男性性」や「社会的なキャリア」「父親との関係」「上司や部下との関係」「先祖との関係」を表すと言われています。
右足になんらかのトラブルを抱えていたり、ケガをしやすかったりするときは、仕事がうまくいかない‥‥という現象もよく起こります。
このことから、カード3は今現在の社会的な立場や、そこで抱えている問題などを表すと考えられます。
★カード4 左手
左手は、精神と強く結びついていると言われています。「イマジネーション」や「潜在的な能力」を表すとされていて、チャンスを引き寄せる手でもあります。
このことから、カード4は「あなたがどんなチャンスを引き寄せるのか」「この現実世界から何を受け取るのか」を表しているのです。
★カード5 右手
右手は「現実的・外界との関わり」を表します。
自己アピール、自己表現する手(多くの方が右利きであることをベースとした解釈です)として考えられていて、
あなたが何を表現したいのか?何を表現できるのか?どんな方法で世界を動かすことができるのか。
言ってみれば「才能」を表すカードと言っても良いでしょう。
まとめ 直感的にわかりやすいのがイイ!◎
インナーチャイルドカードの展開法の一つである「ダイナミックスターレイアウト」についてご紹介しました。
この展開法でわかるのは、その人の「人となり」や、世界との繋がり方。
世界に対して何を与え、逆に、何を受け取るのか。
また、社会と繋がるうえでどんなことにぶつかっているのか‥・ということもわかります。
例えば、左半身にcupのカードが多く出て、右半身にswordが多いタイプの方は、繊細で感受性が高いがゆえに、”言葉”で自分を守ろうとするタイプかもしれません。
また、「なんとなく停滞を感じる」という方が相談に訪れた時、5枚並べてみるとその原因が「家庭内」にあるのか、それとも「社会とのつながり(会社、学校など)」なのかがうっすらとでも把握できるでしょう。
気軽に並べられて、直感的に理解しやすいというのも魅力のスプレッドです。
自分を知るツールとしても、他者を理解するヒントとしても、覚えておくとお役立ちな展開法ですね。
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