タロットシンボルリーディング講座3回目の今回は、基本の「キ」。四大元素の意味とは?”後編”についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
四大元素という概念
四大元素は、タロットのみならず「占い」全般においてとても大事な概念です。
全てのベースになっている考え方であり、これさえ知っておくとタロットカードの理解もぐんとスムーズになるでしょう。
具体的には、地(Earth)、水(Water)、火(Fire)、風(Air)の四つを表し、自然界と人間の性質を理解するための基本的な枠組みとなっています。
それぞれの元素は、特定の性質やエネルギーを持ち、個々の性格、感情、行動、および精神的な傾向を反映します。
後編の今回は、風と地のエレメントの詳細と占いにおける意味について見ていきましょう!
風(Air)
【性質とエネルギー】
風の元素は、知性、コミュニケーション、自由を象徴します。
軽やかで変化しやすく、一つのところに留まっているのが苦手…そんな性質を意味することも。
情熱が生まれ、行動することによって誰かと出会い、そこに「愛」が生まれる。
しかし、その愛を守るためには知恵が必要です。
知恵や言葉があるからこそ私たちは自分や相手のことをもっと深く知ることができますよね。
そして、知るからこそ相手が求める形で愛を与えることができるようになるのです。
そのような意味では、「風」のエネルギーはとても実利的と言えるかもしれません。
【占いにおける意味】
風のエネルギーは、知識、アイデア、コミュニケーション、社交性を意味します。
「人」に置き換えてみると、知的好奇心が強く、コミュニケーション能力に優れ、柔軟な思考を持った人。
タロットカードでは「ソード」のスートがこの元素を象徴し、知識、論理、対立に関連するカードです。
占星術では、双子座、天秤座、水瓶座が「風」の性質を持っていて、知的で社交的な性質を持つ方が多いと言われています。
【シンボル】
風の元素は、風、空、鳥、羽などで表現され、これらは自由と知識を象徴します。
占いにおいては、新しい視点を持つことや、コミュニケーションを大切にすることの重要性を強調します。
分かりやすく言うと、「もっと頭をやわらかくして考えてみて」「視野を広げてみると良いよ」ということですね。
風のシンボルをよく目にする、あるいはカードで風の要素が気になった時は、もっと自由に物事を向き合ってみても良いでしょう。
逆位置で出たり、展開したカードが「風」ばかりだった場合は、少し頭でっかちになっている可能性も。
「地に足を着けて、落ち着いて考えてみて」というメッセージが含まれていることが多いです。
地(Earth)
【性質とエネルギー】
地の元素は、安定性、実用性、物質的な側面を象徴します。
まさに大地のように固く、変わりにくい特性を持ち、物事の現実的な側面を反映しています。
アイデアもやる気もあり、協力者がいて、知識も十分にあったとしても、最終的に商品にならなければお金にはなりませんよね。
お金が全てではありませんが、現実問題としてお金がなければ食べていけません。
逆に言うと、どんなサービスでも最初は誰かの「情熱」や「ひらめき」から物事が始まっています。
ビッグバンのような「大爆発」がなければ、地球も誕生していなかったでしょう。
だから、順番としては「火」⇒「水」⇒「風」⇒「地」の順に覚えておくと理解しやすいはずです。
【占いにおける意味】
地のエネルギーは、物質的な成功、財産、身体的健康、現実的な達成感を意味します。
人に置き換えてみると、忍耐力があり、信頼性が高く、計画的に物事を進めることができる人。
タロットカードでは「ペンタクル」や「コイン」などお金を表すスートがこの元素を象徴し、仕事、金銭、実際的な問題に関連するカードです。
占星術では、牡牛座、乙女座、山羊座が「地」の元素を持ち、現実的で落ち着いた雰囲気の方が多いと言われています。
【シンボル】
地の元素は、山、土、大地、宝石などで表現され、これらは堅実さと持続可能性を象徴しています。
占いにおいては、現実的な視点を持つことや、現実的な目標を設定することの重要性を伝えています。
土のシンボルをよく目にする、あるいはカードで土の要素が気になった時は、もっと地に足を着けて物事と向き合ってみましょう。
逆位置で出たり、展開したカードが「土」ばかりだった場合は、少し結果やお金にこだわり過ぎている可能性も。
「ちょっと頑固になってない?」「もう少し心に余裕を持って」「遊び心も大切に」というメッセージが含まれていることが多いです。
四大元素の相互関係
四大元素は、それぞれが独自の特性を持ちながらも、相互に影響し合っています。
例えば、地と水は共に受動的で、形を保ち安定する性質を持っています。
一方、火と風は能動的で、変化や動きを促す性質を持ちます。
これらのバランスが取れている時、個人や状況は調和の取れた状態となるでしょう。
しかし、バランスが崩れると、不和や混乱が生じる可能性があります。
例えば、地のエネルギーが過剰になると、少し慎重になり過ぎてしまうかもしれませんが、火のエネルギーがそれを調和させることで、情熱と実行力が加わります。
同じく、感情に流されやすい水のエネルギーは、風のエネルギーによって冷静で論理的な視点を持つことができるのです。
複数枚でリーディングする場合は、出たカードの元素のバランスにも注目してみると良いでしょう。
1枚引きであっても、1枚の中に描かれているシンボルから「水に偏り過ぎているな」「ちょっと火の勢いが強いな」…となにかしらの気づきを得ることができるはず。
その感覚はリーディングする上でとても大切なものです。
タロットカードを全て並べてみて、「このカードは火」「これは水」…という風に、自分なりに四大元素に分けてみるというのも良いトレーニングになると思います。
【まとめ】普段からできるトレーニングで四大元素を究めよう
このように、四大元素は占いの多くの側面で重要な役割を果たしていて、自然界と人間の内面を深く理解するための鍵となります。
それぞれの元素が持つ意味やシンボルを理解することで洞察力も増し、リーディングにも深みが出るでしょう。
日常生活の中でも、「これは四大元素に置き換えるとなんだろう?」と考えてみるのも面白いですね。
グラスは水を飲むものだから「水」
靴は大地を踏みしめるものだから「地」
スカーフは風でなびくから「風」かな?…と、一問一答のように繰り返してみましょう。
正解はないので、自分なりの解釈でOK!
この積み重ねで、人や物、状況を直感的に四大元素に置き換えて理解することができるようになります。