タロットシンボルリーディング講座6回目の今回は、「景色」で読むというリーディング【前編】山、海や湖、森や林、砂漠、都市、のお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
タロット占いにおける景色
タロットカードをじっくり眺めてみると、その背景には様々な「景色」風景が描かれていることに気づくでしょう。
これは、カードからのメッセージを理解する上で重要な要素となります。
今回は、タロットカードにおける景色の種類と、それが何を意味しているのか?象徴的な意味について詳しく見ていきましょう。
山
【象徴と意味】
山は試練、障害、目標達成の象徴です。
また、精神的な高みや深い洞察を求める旅を象徴することもあります。
山がカードに描かれている場合、それは挑戦や努力を通じて成長し、高い目標を達成することを意味しているでしょう。
【カード例】
Wandのペイジのカードには背景に山が描かれており、彼がこれから直面する冒険や試練を象徴しているようです。
また、「恋人たち(The Lovers)」のカードにも山があり、二人の未来が決して穏やかなことばかりではないということを予見させます。
海・湖
【象徴と意味】
海や湖は感情の深さ、無意識、浄化を象徴します。
そもそも水は、感情の流動性や直感的な洞察、潜在意識の探求を示唆します。
静かな湖は内なる平和や感情的な安定を表し、荒れ狂う海は強い感情や不安定な状況を示しているのです。
【カード例】
「月(The Moon)」のカードには湖が描かれており、潜在意識や直感、夢の世界への入り口を象徴しています。
また、「カップのエース」のカードには手から溢れ出る水が湖に注がれており、新たな感情が生まれることや、感情が溢れ出して止まらない…そんな状況を表しています。
森・林
【象徴と意味】
森や林は未知の領域、成長、自然とのつながりを象徴します。
拡大解釈をすると、隠れた真実や探求すべき未知の世界、個人的な成長が示唆されているようです。
森は迷いや不確実性を感じさせる一方で、内なる探求や自己発見の旅も象徴します。
【カード例】
「女帝(The Empress)」のカードには森が描かれており、また、この女帝が妊婦であることから「生命の成長」「育み」などのテーマが表現されています。
(※森ではなく庭園だ、という読み方もできます)
また、「ペンタクルの8」のカードに描かれている職人は森の中で作業していると言われていて、技能の習得と個人的な成長を示しています。
砂漠
【象徴と意味】
砂漠は試練、孤独、精神的な探求を象徴します。
広大で乾燥した砂漠の風景は、厳しい環境や困難な状況、孤独と向き合う時間を示唆します。
【カード例】
「Wandのペイジ」や「Wand3」のカードには砂漠が背景に描かれており、これから始まる長く困難な冒険を予感させますね。
冒険への旅立ちは、孤独感や「何が待っているかわからない」という恐れも伴っているのでしょう。
都市
【象徴と意味】
都市は社会的なつながり、文明、活動を象徴します。
都市の風景は多くの人々が集まり、交流する場所であり、社会的な状況や人間関係を示唆します。
また、知識や文化、経済活動の中心としての意味も含まれているようです。
【カード例】
「ぺンタクル6」のカードの背景には都市が描かれており、温かな心の交流が表現されています。
また、「ペンタクルの10」のカードにも都市が描かれており、物質的な成功と繁栄、生活の安定を表しているようです。
【まとめ】タロットカードの景色は手がかりの一つ
このように、タロットカードにおける景色は、そのカードが伝えるメッセージを理解するための重要な手掛かりとなります。
カードの出てくる人物の表情と合わせて解釈してみると良いですね。
次回は「景色」で読むというリーディング【後編】
野原、川、岩や崖、道についてを見ていきます。