無料版陰陽五行講座1回目の今回は、陰陽五行についてのお話をしていきます。
「陰陽五行」という言葉は、スピリチュアルや占いに興味をお持ちの方ならば一度は耳にしたことがあるでしょう。
「でも、詳しくは知らない」「なんか難しそう」「なんのこっちゃ?」
という方も多いかもしれませんが、実はそれほど難しい話ではありません。
簡単に言えば、「万物は陰と陽、そして5つの元素で成り立っている」という考え方。
陰陽五行説は、古代中国に起源を持つ哲学的・医学的な理論です。
宇宙や自然、人間の生命現象を理解するための枠組みとして発展しました。
あまりなじみがなさそうに見えて、実は私たちの日常生活と密接に結びついた考え方なのです。
今回は、わかりやすい例も交えながらご紹介します。
以下より動画でチェックいただけます。
「陰陽」って何?
陰陽五行は、「陰陽」と「五行」という二つの主要な概念から構成されています。
まずは陰陽。
これは、宇宙のあらゆる現象や事象が対立しながらも相互に依存し合う二つの側面によって成り立っているという概念です。
たとえば、「陰」はそ女性的、静的、冷たい、暗い…などの特性を表します。
一方、陽は男性的、動的、暖かい、明るいなどの意味があり、二つは対立しながらも、常にバランスを保つことで調和を維持しているのです。
陰陽のバランスが崩れると、不調和が生じ、それが病気や不運の原因となると考えられています。
実際、恋人同士の関係性を見ても、男女のパワーバランスが崩れるとギクシャクしますよね。
どちらかが過度に権力を振りかざすのではなく、お互いが”ないもの”を補い合える関係性が理想的です。
また、スピリチュアルな観点から見ると、自己の内なる陰陽のバランスを整えることは、心身の健康と精神的な成長において非常に重要です。
やたらネガティブになってしまうと行動できなくなったり人間関係に支障をきたしますよね。
逆にポジティブ過ぎるのも、それはそれでうまくいかないことが多いでしょう。
だからこそ、自分の中の陰陽のバランスを整えることも大事なこと。
瞑想やヨガ、気功などは、この「陰陽」のバランスを回復し、エネルギーの流れを改善するための有効な手段とされています。
「五行」って何?
では、次に「五行」について。
五行は、木、火、土、金、水の五つの基本的な元素またはエネルギーを意味しています。
添付の図をご覧いただくとわかりやすいかと思いますが、これらの元素は、互いに影響し合い、循環しながら宇宙のすべての現象を形成しています。
五行の相生(互いに助け合う)と相克(互いに制御する)の関係は、自然界や人間関係、個人の内面的なエネルギーの動きを理解する上でヒントになるものです。
★木
木は成長と発展、柔軟性を象徴します。
季節でいうと春~初夏。
この時期は、南東の気持ち良い風が吹いてきますよね。
ゆえに、木も「風」の要素を持ちます。
樹木が空に向かって成長していくように、「木」は新たな始まりや成長、変化のエネルギーを象徴しています。
★火
まさに燃え盛る「火」を象徴するエネルギー。
情熱、変容を象徴し、季節でいうと「夏」に対応しています。
夏の暑さのような「熱」、そして太陽のような「光」の要素を併せ持つ元素。
火のエネルギーは、霊的な目覚めや洞察、直感的な理解を促進します。
★土
土はまさに「大地」のエネルギーを意味し、安定性、栄養、基盤を象徴しています。
植物が土に根を張って成長していくように、土のエネルギーはあらゆる物を支え、安定させるでしょう。
ある意味では全ての元素の中心的な存在で、季節としては「季節の変わり目」に対応しています。
「夏の土用にウナギを食べる」という風習がありますが、この「土用」とは季節の変わり目を表しています。
土用は年に4回あり、それぞれ季節の変わり目の18日間を意味しています。
この時期は土の神様が土にいらっしゃる時期とされていて、むやみに土を動かしてはいけないとされているのです。
★金
金はその名の通り「金属」「鉱物」を意味しています。
金は土の中から生ずるため、「収穫」を象徴しており、実りや豊かさを表すもの。
季節としては秋を司ります。
金のエネルギーは、精神的な明晰さと決断力を高め、浄化と再生のプロセスをサポートします。
★水
水は流動性、人と人との関係性、愛情、知恵、潜在能力などを象徴します。
例えば、「乾杯」をイメージしてみるとわかりやすいでしょう。
人は杯を交わすことで親交を深めますよね。
この杯に入っているものはお酒だったりジュースだったりしますが、それを「情」「愛」に置き換えてみるとわかりやすいでしょう。
水は季節としては冬に対応し、感情の浄化や内なる静けさ、霊的な洞察を深める助けとなる要素です。
身近なものを分類してみよう
少し複雑にとらえてしまったかもしれませんが、陰陽五行は身近なものに重ね合わせてみると非常にわかりやすいです。
例えば、陰と陽は女と男。
ジェンダーレスの時代では必ずしも古い考え方には当てはまらないかもしれませんが、古くから女性は月、男性は太陽になぞらえて考えられてきました。
一方、木火土金水は、「料理」に重ねてみるとわかりやすいです。
まず、料理には食材が必要ですよね。
野菜炒めを作ろうとしたら、野菜=「木」が必要です。
種から育った野菜には、栄養と「成長」のパワーがたっぷり含まれています。
「料理して食べる」という行為は、植物から成長のパワーをいただくということとイコールなのです。
さあ、そんな野菜を炒めるには「火」が必要ですね。
火を加えるからこそ野菜の旨味が引き出され、栄養素が強化されたりします。
そうして出来上がった料理は、私たちの血となり肉となるでしょう。
そして、「わたし」という人間を支える土台=「土」となるのです。
栄養たっぷりのしっかりした土には素晴らしい鉱物=「金」が生み出されます。
人間で例えてみれば、「才能」「成果」といったところでしょうか。
「性格」「人柄」も含まれるかもしれませんね。
そして、その才能や性格でもって、私たちは人を感動させることができます。人の心を動かすことができるのです。
心、情=「水」。
巡り巡って、最終的には「水(情)」が生み出され、そしてこの愛情を注いで植物を再び育てて…と、五行の循環は続いていきます。
誰かと心を通わせ、そこからやがて新しい「命(=木)」を育む…そんな風にもとらえられますよね。
こうして考えてみると、陰陽五行は決して机上の空論ではなく、私たちの実生活や人生と深く結びついている考え方であることがお分かりいただけるのではないかと思います。
料理をしない人にとってはいまいちピンとこなかったかもしれませんが、他にもっとわかりやすいたとえがあると思います。
ぜひ、あなたにとっての「陰陽五行」を探してみてくださいね。
【まとめ】実は身近!陰陽五行はあなたの日常生活にあふれている
このように、陰陽五行の考え方は決してこてこての「スピリチュアル」ではなく、意外と私たちの身近な物事と密接に関係しています。
例えばあなた自身にも陰と陽、そして五行の要素が含まれていて、日々そのバランスを取りながら命を繋いでいます。
このバランスが崩れてしまうと健康や人間関係に支障をきたすでしょう。
開運とはこの陰陽五行のバランスを整えることであり、占いとは「これらのバランスがどのような状態であるか」を視る行為だと言っても過言ではないでしょう。