インド占星術×カルマ講座では、インド占星術をカルマという視点でご紹介していきます。
14回目の今回はインド占星術のチャートから「ダルマ」を読む方法のお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
出生図からわかる人生の主な目的は?
インド占星術の出生図には、その方その方でどんな人生の方向性を持って生まれてきているのか?人生の目的部分を読み解くことができます。
人生の主な動機の大枠の部分は、「ダルマ、アルタ、カーマ、モクシャ」をハウスで掴むことができます。
ヴェーダによると、最初の動機はカーマで、
現世の享楽を意味します。また、あらゆる感覚的快楽への欲求、趣味などを含めた肉体的に満たされることも、カーマの領域です。
2つ目の動機はアルタです。
富を意味し、この世の物質的なものを手にいれ、快適さを楽しみたいという願望のことですね。
主には物質的な富と、それで購入できるすべてのものを意味しますが、別のレベルでは、配偶者や家族、友人、仲間などと、親密な人間関係を持ちたいという願望を刺したりもします。
地の時代の私たちの多くがこのカテゴリーを生きていて、地位や名誉、富を獲得するという動機のために行動していました。
結婚し子供を持ち、財産を築き、物質的に快適な生活を送りたいというアルタの概念を生きてきていたということですね。
これから先の何が起こるかわからない、予測不可能なVUCAの時代は、だんだんと精神性の時代になっていくと言われています。
3つ目の段階であるダルマの時代です。
このダルマという言葉は、翻訳するのが本当に難しい言葉で、なかなか掴めないという方もいらっしゃるはずです。
私自身も、ダルマという言葉はイマイチピンとこないまま、数年学び続けてきましたが、ダルマはその方その方の魂にとっての北極星のように、私たちを正しい道に導いてくれるものと教えていただいてから、とてもしっくりくるようになりました。
具体的には、世の中で善行を行い、他者のお役に立つこと、そして、世の中をより良い場所にしていきたいという願望もダルマになります。
個人的な楽しみや経済的利益を求めるのではなく、人類に奉仕したいという願いを持ち行う人道的なキャリアの追従などもダルマと言えますね。
そしてラストがモクシャになります。
精神的な解放ですね。
世俗的なことに魅力は感じなくなり、より高く、より永続的なものを体験することを求めるステージになります。
いわゆる解脱のステージと言える場所ですね。
一つの生において、どれか一つの動機でしか動かないということはなく、基本的に全てを持って生まれてきています。
人それぞれバランスは異なり、どこかしら欠けているものがある方ももちろんいらっしゃいます。
それはそれで、魂が今世こうやって生きようと決めてきた道だということですね。
インド占星術のチャートからダルマを読む方法
それでは、一番理解が難しい「ダルマ」について、インド占星術のチャートのどこを見ていけばいいのか?についてを見ていきましょう。
すでにインド占星術を学んだことがある方は、ダルマについてみるといえば9室だと思われるはずです。
もちろん正解で、ダルマについて知りたい場合、まずは信仰、哲学、宗教などのハウスである9室を確認します。
9室をみることで、自分自身にとってのダルマとは何なのか?
をチェックできます。
5室からも、ダルマについて知ることができます。
5室というハウスは、人が自身のダルマを追求する上で、中心となる教えと精神修行のハウスと言われています。
過去生の功徳も、5室に示されているとも言われていますね。
意識的なカルマの実践により、私たちのカルマはリリースされていきます。
今起こっている状況は、過去生の何らかのカルマに関連しています。
とは言っても、過去に戻り、過去の行いを変えることはできませんね。
ダルマの実践をしていくこともまた、カルマのリリースに繋がるということなのです。
ダルマを実践していく事で、意図的に宇宙の力と調和し、正しい行いを通じて私たちの人生を制限する蓄積されたカルマをただし始めることができるようになります。
5室には過去生の功徳が現れていることから、過去生から持ち越したギフトを使い、どうダルマを実践していけばいいのか?
知ることができますね。
また、10室からもダルマについて知ることができます。
10室と言えば、カルマのハウスです。
それと共に、職業について知ることができるハウスでもあります。
ライスワークではない、天職という意味での職業は、使命に駆り立てられて行うものになります。
つまり、北極星が示してくれる、ダルマの道と解釈することもできるのではないでしょうか?
あまりお金を得られなかったとしても続けていきたい。
そう思えるものこそ、本当の意味での天職、ダルマの道なのかなと感じます。
ライスワークのハウスは6室です。
仕事と奉仕のハウスですね。
奉仕という部分を切り取り「どのように奉仕するのか?」という部分で考えていくと、6室からもダルマについて読み取ることができるとも言えますね。
12室からもまた、ダルマについて知ることができます。
12室は、損失と出費のハウスです。
出費と一括りに言っても色々ありますが、「意識的な出費=慈善活動のための出費」というのは、ダルマのための出費とみることもできますよね。
そこからも、ダルマとは何なのか?
読み解くためのヒントが得られるかもしれません。
まとめ
それではまとめです。
ヴェーダの4つの動機である「カーマ、アルタ、ダルマ、モクシャ」についてのお話をしてきました。
その中で一番理解が難しいダルマについて、インド占星術のチャートからどう読めばいいのか?
最上のダルマハウスの9室だけではなく、視点を変えていく事で
様々なハウスからダルマについて読み解くことができますね。
インド占星術では、ダシャーと呼ばれる魂の年表があり、人生のどの時期にどのカルマがアクティブになるのか?を知ることができます。
アクティブになることを知っても、どう対処すればいいのか?知らなければどうすることもできません。
そんな時に、ダルマについて知っておく事で、自分だけのダルマの実践法を知ることができます。
占星術を魂の視点から読んでいくのは、自分自身でチャートを読めるようになることが一番です。
12月1日にオープンする魂術協会では、魂の視点でチャートを読む方法もお伝えさせていただきます。
準備が整いましたら、YouTubeでもご案内させていただきます。