売れない占い師さんに共通しているのが、お客様に心を開いていただけないことです。
初めましての状態で、本音を話してくださるお客様なんていません。
大切になってくるのが、警戒心を解いてあげることになります。
今回は、お客様の本心を探るトーク術について、お伝えして行きます。
まずはじめに動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
「例えばの話ですが」は相手の警戒心を解く
「この人、どう思っているのかイマイチ本心が見えにくいなー」と感じるお客様に当たったことはないでしょうか?
初対面だから緊張していてうまく話せないのか、それとも警戒心が強くて話さないのか。
どちらにしても、占い師泣かせなお客様ですよね。
霊感がバリバリにある、あるいはコールドリーディングがめちゃ得意!という占い師さんなら、相手がしゃべらなくても全く問題ないかもしれません。
しかし、デビューしたてで経験が浅い、霊感もないということだと、お客様にしゃべってもらってもらわないと鑑定の精度に自信が持てないという方も多いと思います。
どうすれば、無口な相談者にもっと口を開いてもらえるのか。
意識して使ってみて欲しいのは、「例えばの話ですが」というフレーズです。
「例えば、の話ですが、もしその好きな男性から告白されるようなシチュエーションがあったらどうでしょうか?」
「仮に、の話ですが、転職するとしたらお引越しされることに抵抗はありますか?」
こんな感じで質問してみると、
「いや、そんな状況にはならないと思います。だって彼には付き合っている彼女がいるので」
「転職ですか・・・今のところ、そこまでは考えていないんです。でも・・・」
みたいな感じで、話が膨らんでいく可能性が期待できます。
このように、「仮に」という未来を想像させると、その仮定が間違っていると感じたら人は否定せずにはいられなくなります。
だから口を開くようになるんですね。
仮説が的確だった場合でも、「この人は私のことをよくわかっている」「この人になら本当の気持ちを話しても大丈夫そうだ」と思ってもらいやすいのです。
やりすぎ注意!ミラーリング
お客様の本音が見えない・・・という時、初心者占い師さんがやってしまいがちなのが「ミラーリング」です。
相手のしぐさを真似することで信頼関係を築けるという、心理学の有名な法則ですね。
しかし、このミラーリングは万能ではありません。
下手な人がやるとわざとらしくなり、かえって不信感を抱かせてしまうのであまりおススメできないテクニックなのです。
むしろ、もっと効果的なのは「話し方」を相手に合わせるという方法です。
「早口で話したほうが、熱意が伝わり相手を説得しやすくなる」という研究結果もありますが、占い鑑定の場合は、相手が話すペースに合わせることが最も大切。
ゆっくり話す人なら、あなたもゆっくり話しましょう。
早口な人なら、あなたも早口で。
言葉のスピードは相手の理解力や生きるペースとも連動しているので、このスピードを見極めることは超大事です。
ペースを合わせてもらうと、それだけでも相手の口数が増え、鑑定がしやすくなったりします。
また、対面鑑定や顔出しでzoomを行う場合は、表情を合わせるのも大事ですね。
相手が楽しそうにしていたら自分も顔をほころばせて、相手が深刻そうな表情をしている時は自分もそうする。
表情を合わせてもらうことで、人は「私の感情に共感してもらえた」「わかってもらえた」と感じやすくなり、相手との関係に対して安心感や信頼感を抱きやすくなるのです。
悪い結果は良い結果でサンドイッチする
ちまたで「カリスマ」と言われている占い師さんの中には、相手にとって耳の痛いことばかりを並べて萎縮させてしまう系の鑑定をする方も多いですよね。
M気質の強い相談者であればそれで満足かもしれませんが、たいていの人は多少なりとも反発心を抱くのではないでしょうか。
とはいえ、どんな占い師さんにも、「悪い結果を伝えなければいけない」というシチュエーションは必ずあります。
そんな時、どう伝えれば相手を委縮させず、反発させることもなく納得してもらえるか?
大事なのは、良い話も悪い話も両方伝えるということです。
人は基本的に、良いことだけを言われても、逆に悪いことだけを言われても相手を信用できません。
物事の良い面&悪い面、メリット&デメリットの両方を提示してくれる人に対して誠意を感じ、「この人にはなら本音を言ってもいいな」と思うようになるのです。
これは「両面提示」とも呼ばれる心理効果で、占いの鑑定の場でも応用できます。
ただし、順番を間違えるとかえって信頼を損なってしまいますので注意しましょう。
強固な信頼関係を築く上で効果的なのは、「良い結果⇒悪い結果⇒良い結果」という順番でサンドイッチ状態にして提示するという方法です。
たとえば、
「彼もあなたに興味を持っているみたいですね。ただ、あまり話す機会がないので、なかなか恋愛対象としてはまだ見ることができていないみたい。好意を持っているのは確かなので、恋愛運に追い風が吹く○月あたりになにか口実を作ってお誘いしてみると良いと思いますよ」
こんな感じで、「恋愛対象としては見られていない」というちょっと残念な結果も、もっとポジティブな話で挟み込んで伝えることによって最終的な印象はポジティブになります。
鑑定の結果を伝える時は、最初と最後を嫌な気持ちにさせないように伝え方を工夫してみてください。
【まとめ】だんまりされても焦らない!ちょっとしたフレーズで状況は変えられる
あまり自分から話さないタイプのお客様から自然に本音を引き出すトークのコツについてご紹介しました。
覚えておくとなにかと便利なポイントをまとめます。
- 会話への食いつきが悪い相談者に対しては「たとえば」「仮に」といったたとえ話をするのが効果的
- 一般的に「信頼関係が築ける」と言われているミラーリングは、初心者には難易度が高い
- しぐさよりも話すスピードや表情を合わせたほうが信頼関係を築きやすくなる
- 伝える順番は「良い結果⇒悪い結果⇒良い結果」の順番で
相手があまり自分を開示しないタイプの方だと、こちらはついつい焦ってあれこれ質問しがち。
特に新人の占い師さんほどそんな傾向が強いでしょう。
しかし、それがかえって相手の警戒心を強めてしまうことにもなりかねません。
「情報が欲しい」と思った時は、前のめりになるのではなくちょっと引いた目線で相手や状況を観察し、自分のアプローチ方法を変えるようにしてみましょう(*´∀`*)
コメント