タロットのリーディングは、数秘術も掛け合わせることでリーディングしやすくなります。
タロット×数秘術講座10「小アルカナ×数秘リーディング9」をお届けします。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
数秘術では1から8まで全ての要素を持った数（9）
いよいよ、一桁最後の数字！
「9」は、数秘術では1から8まで全ての要素を持った数と言われています。
頭を垂れた老人の姿を描いたとも言われていて、知恵に満ちた状態を表す数です。
それゆえに、自分にとって必要なものを取り入れ、不要なものは手放すことができる。
さらに、吸収したものを使って全く新しいオリジナルな物を作り出すことができるという、「賢さ」「知恵」を秘めた数なのです。
WAND（棒）9～執念～
ワンド8では、もはや自分では制御できないくらいに高まっていた情熱。
ワンド9では、その情熱をしっかりと抱きしめて、守りに入っています。
「これだけは絶対に渡さないぞ」とちょっと意固地になっているようにも見えますね。
ここまで戦いもあったし、傷つくこともあった。
でも、自分の内側にある情熱だけは絶対に手放さない！･･･そんなカードです。
ワンドは「やる気」「やりたいこと」という意味もありますので、占い師さんによっては「やりたいことがたくさんあり過ぎて迷っている」と解釈する方もいらっしゃいますね。
いずれにしても、ワンド9に関しては数秘術でいう「9」の「手放す」というテーマはあまり感じられませんね。
「手放すことができないと自分自身も苦しくなるよ」と逆の啓示を与えているのかもしれません。
CUP（聖杯）9 ～手放す～
「何か新しいものを得るには、古い何かを手放す必要があるよ」「手放す決意をするということが、感情における”成就”なんだよ」
そんな啓示を与えてくれたカップ8。
そこで古いカップ（人間関係、情）を手放すことができたからこそ、カップ9ではこんなにも新しいカップを手に入れることができました！
これは、「9は、1から8の全ての要素を内包する」という9の性質をわかりやすく表すカードですね。
8からの流れで、8の男性が置いていったカップを、後からやってきたこの男性が拾って自分のものにした、とも読むことができます。
そのため、「棚ぼたカード」「願いが叶うWISHカード」と読む占い師さんも多いです。
「1から9まで全ての素材が出そろった。さて、ここからどんな物を創造しようか？」とひらめくのを待っているようにも見えます。
何もない0から1を作り出すことに比べたら余裕があるので、実際にこの男性もちょっとドヤ顔になってますね。
SWORD （剣）9～情報過多～
カップ9で描かれているのは、「1～8のエネルギーが全てそろっている」という状態のポジティブ側面。
一方、ソード9ではエネルギー過多のネガティブな側面が表現されています。
9本のソードが表すのは、自分を苦しめる思考、知恵、情報。
実際の生活でも、知り過ぎてしまったが故に傷つくことってありませんか？
例えば、友達が自分の悪口を言っていたこと。SNSでのネガティブな書き込み。
知らないほうが幸せだった･･･顔を覆っている女性の画は、そんな苦悩を表しているようです。
情報や知識を生かすも殺すも自分次第。
賢さが必ずしも自分を守る武器にはならないのだ、ということを教えてくれる一枚ですね。
PENTACLE（金貨）9～マダムの憂鬱～
永遠の豊かさというものはコツコツとした努力の上に成り立つもの。
ペンタクル9で描かれている女性は、ここまでめいっぱい努力してきました。
美にも磨きをかけてきました。
だから、ステキな成功者に見初められて優雅な生活を手に入れたのです。
鷹を手に載せていますが、これも誰にでもできることではありませんよね。
この能力も、この女性が努力を重ねて獲得したもの。
ペンタクル9は、「1から8までの知識やスキルが勝手に積み重なって9になるわけではない。9という形にするためには自ら努力しなければならないのだ」ということを表しているのです。
ただ、全てを手に入れているにも関わらずこの女性はどこか憂鬱そう。
人がうらやむような生活をしているのに、「最高にHAPPY！」という雰囲気ではありません。
それは、物質だけでは満たされないことを知ってしまったからです。
全てを手に入れても、それによってまた「0」に戻ってしまうこともある。
物事に「完全」なんてないのだということを教えてくれているようにも感じられます。
【まとめ】満たされているがゆえの苦悩。タロット×数秘「9」が教える幸せの定義
「9」は、1から8まで全てのエネルギーを手に入れた、ある意味で「完成形」とも言える数字。
しかし小アルカナ×9に描かれている人々は、必ずしも完全に満たされた状態ではありません。
有り余るエネルギーに傷つけられてしまったり、使い方がわからず持て余してしまったり。
小アルカナ×9は、全て持っているがゆえの苦悩や孤独を表していると言ってもいいでしょう。
結局、手にするだけではダメで、それを自分の人生にどう活かしていくか、そこからどんな新しい価値を生み出すかが人生の幸福度を左右するということです(*´∀`*)
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