タロットのリーディングは、数秘術も掛け合わせることでリーディングしやすくなります。
タロット×数秘術講座14「コートカード編「ソード」をお届けします。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
タロットのコートカードに描かれているもの
4つのスートのコートカードセットを比較してみた時、ソードに特徴的なのは「青」と「雲」です。
青空にもくもくとした雲が描かれているカードもあれば、スピーディーに流れていく雲がテーマになっているカードもありますね。
これは何を意味しているのか?
数秘術をからめて掘り下げていきましょう。
SWORD×ペイジ~まだまだこれから~
まだ剣の扱いに慣れていないのか、両手でちょっと重そうに剣を抱えている若い男性。
「いつ敵に襲われてもいいように」と構えているようにも見えますね。
剣は知性や言葉、思考を表すもの。
ちょっと危なっかしくも見える彼の様子は、身に着けた知識をまだうまく扱えていない新社会人とも重なりますね。
たった一つの剣を大切そうに握りしめている。その姿は、学歴だけを頼りに社会の荒波に立ち向かおうとしている若者のよう。
ただ、手にした剣は途中で絵が切れていてどこまで伸びているかわかりません。
ここから、「まだまだ伸びしろがある」「成長している途上にある」と読み取ることができるでしょう。
また、背景に描かれている積乱雲は、大きな力が生まれているサイン。
この少年がどんどん成長していることを暗に表しているのです。
足元の大地が波打っているような形になってるのも、彼の身分がまだ安定せず成長過程であることを表しています。
遠くには2本の木、空には鳥が10羽。
彼を取り囲む世界は調和的で落ち着いた雰囲気ですが、彼だけは変に力が入ってしまっているようですね。
SWORD×ナイト~チャンスを逃すな!~
よく手入れされた良い武器は持っているものの、その剣を扱い切れずまだ具体的な行動には遷せていないペイジ。
対照的に、ナイトはものすごいスピードで疾走しています。
右手には、丁寧に磨き上げられた剣。
ペイジのカードと同様、やはり先端までは描かれていないので、彼の能力もまた非常に伸びしろが期待できそうな感じ。
剣=知性として解釈すると、身に着けてきた知識やスキルを使って実際にビジネスで勝負をかけるというステージです。
ペイジの時には遠くに見えていた2本の木が、すぐ近くに見えていることに気付きましたか?
つまり彼は、その場所の調和を自らの剣で崩して新しいものを作ろうとしているのであり、とても革新的な意味を含むカードなのです。
時には人を傷つけることもあるでしょうし自分も傷つくかもしれない。
しかし、そんなことは百も承知で、全く恐れていないように見えます。
背景にある雲は、放っておいても物事が動いていくというサイン。
流れに身を任せていることもできるのに、あえて自らアクションを起こすことで道を切り拓こうとしている、とても勇敢な男性なのです。
SWORD×クウィーン~防御~
剣を携え、一見クールで理知的に見える女性。
しかし、心にはもやもやしたものを抱え、精神的にはあまり安定した状態でないことは背後の積乱雲がわかりやすく表しています。
また、彼女が座ってる椅子は丸みを帯びていてCupのような形状にも見えますよね。見方によっては「6」のようでもある。
左手を差し出して、目の前の相手に「どうぞ。話、聞きますよ」と言っているようにも見えませんか。
これらのことからも、見た目よりも柔和で慈悲深く、女性らしい性質を備えた人物だということがわかります。
このカードからもわかるように、知性というのは感情の暴走を食い止める役割を果たしてくれます。
ソードのクウィーンは「未亡人だ」という説があるので、この剣は夫の遺品かもしれませんよね。
そうだとしたら、この剣で自分を守っているのかもしれません。
「知識やスキルで自分を守ることはできる。でも、孤独感や喪失感は消すことができない」
そんな人間界の真理を表すカードとも言えるでしょう。
Sword×キング~武器も使いよう~
クウィーンとの比較で見ると面白いのが、Swordのキングです。
クウィーンが正面に顔を向けることを拒んでいるのに対して、キングは堂々と正面を向いています。
また、背景の雲は流れて行き、空には鳥が二羽飛んでいる。
背景に描かれている樹木も心なしか生命力豊かに見えます。
これは、キングに迷いがないから。クウィーンのように心に重たいものを抱えていないことを表しているのでしょう。
彼は裁判官として人を裁く役割を担っていますが、大アルカナの「11正義」とは違って天秤を持っていません。
つまり、独断で人を裁くこともあるということですよね。
ある意味、冷酷非情な人物でもあるのですが、少なくとも飛ぶ鳥をむやみに切り落とすほど非情なわけではありません。
天へと伸びる背もたれにはチョウと妖精が一対描かれていて、彼の内面や置かれた環境が安定した調和の中にあることを感じさせます。
クウィーンと同様、見た目ほど冷酷ではなく、話し合いで物事を解決する力や共感性は持ち合わせているようですよ。
つまりこの2枚が伝えたいのは、「思考だけで人と向き合ってはいけないよ」という教訓。
知恵やスキルも、武器と同じで「使い方が大事だ」ということを教えているのです。
【まとめ】知恵は使い方次第で武器も凶器にもなる
SWORDのコートカードを、数秘術の観点から眺めてみました。
ポイントを整理します。
・SWORDのカードは「雲」がリーディングのヒントになる!
・知識があっても虚しさや悲しみは消せない
・知恵は使い方次第
知識や情報は、なによりあったほうが良い。
・・・確かにそれはそうで、どちらもイザという時に武器になるものです。
しかし、知識や思考がかえって自分自身を苦しめてしまうこともありますよね。
自分への言葉かけが厳しくなって心を病んでしまうことだってあるでしょう。
本当に、知恵は使い方次第だから、取り扱い注意だよ!・・・SWORDのコートカードは、そんな教訓を与えてくれているのです(*´∀`*)
コメント