ルノルマンカード講座、5回目の今日は、スペード のカードの意味について解説していきます。
ハート、ダイヤと来たら、その次は?今回は「スペード」が持つ意味について掘り下げていきます。
ハートやダイヤは、その記号の形からイメージを膨らませやすいので、リーディングもしやすかったでしょう。
一方、スペードはイマイチその意味がつかみにくいと感じるかもしれません。
伝統的なトランプ占いでは、スペードは「剣」を象徴するもの。
確かに、スペードの記号の先端部分は鋭利な刃物を連想させますね。
つまり、タロットカードで言うとそのまんま「ソード」なのです!
さっそく、スペード(ソード)について掘り下げていきます。
動画は以下よりご覧いただけます。
カードを並べてストーリーを作る
カードを使った占いは、それぞれのカードを単独で見るよりも全体としての流れを見たほうが意味をつかみやすくなり、スムーズにリーディングできるようになります。
ハートやダイヤと同様、まずはスペードの記号がふられたカードを並べてみましょう。
★「スペード」のカードセット
スペード1(29淑女):相談者本人、女性的な人物、女性との出会いや関わり、恋の予感
スペード6(19塔): 体制が整う、伝統的、歴史の重み、保守的、堅苦しい恋愛
スペード7(27手紙): 心のこもった手紙、正式な書類、手紙がくる、なんらかの書類、ラブレター、活発なメールのやり取り
スペード8(20庭園): 楽しい社交、人間関係の広がり、娯楽、レジャー、サークル、合コン
スペード9(35錨いかり):グラウンディング、堅実な様、地に足の着いた恋愛、落ち着きと安定
スペード10(3船):旅立ち、旅行、バカンス、海外に関すること、遠距離恋愛
スペードのジャック(13子供):子供、新入社員、純粋さ、ピュアな気持ち、初恋のトキメキ
スペードのクウィーン(9花束): 幸福、愛情を受け取る、贈り物、贈り物を受け取る、アプローチを受ける、アートに関すること
スペードのキング(30ユリ): 聖母マリア、純潔、貞節、秘められたセクシャリティ、プラトニックな恋
誰でも保守的な面があり、人との関わりを過度に怖がったり拒んだりしてしまうところがあります。
しかし、何度も誘われたりメールやLINEでアプローチを受けたりすると、心が動かされて次第に相手に対して自分を開いていきますよね。
そこから社交が始まり、最初はみんなでわいわいやるだけの関係だったのが、特定の相手と親密になる。そして、地に足の着いた関係性を築く段階に入っていく。
しかし、ずっと平穏なまま続く関係というのはほぼありえません。
転勤、転職、引越し、あるいは心が離れたりで距離が開いてしまうと、苦難な局面を迎えることも珍しくありませんよね。
離れていく人があれば、新しい出会いもあり、そこにまた新しいトキメキが生まれる。
そして新しい幸せが生まれる。それは、以前の恋よりもより成熟したオトナの恋・・・。
上記の順番でざっくりとストーリーを組み立てるとこんな解釈になります。
恋愛に関するストーリーを紡ぎやすいカードセットなので、「あれ?タロットのソードとはちょっと意味が違うのでは?」と思われるかもしれません。(タロットカードのソードは「思考」「言葉」「知恵」「方法」などの象徴です)
しかし、恋愛に限らず、私たちは一つ好奇心を満たしたらまた新しい好奇心が湧き上がって・・・と、体験や知識を蓄えたり上書きしたりしながら生きていますよね。
仕事だって、経験値を積むことで自分にとっての天職を見つけたり、一生かけて追求したいと思う分野に出逢えたり。
その繰り返しによって知識、スキル、そして人間としての魅力や見識を深めているのです。
捉え方次第で、全体的な雰囲気やテーマはやはり「ソード」と重なっていることがわかります。
カードの番号で並べ替えてみる
一方で、スペードの記号の個数ではなくカードそのものに振られている番号で並べてみるとどのようなストーリーになるでしょうか。
3船 ⇒ 9花束 ⇒ 13こども ⇒ 19塔 ⇒ 20庭園 ⇒ 27手紙 ⇒ 29淑女 ⇒ ⇒30ユリ ⇒ 35いかり
まず旅立ちがあり、その先に幸せ(夢中になれること、本気で楽しめること)がある。
子供の頃のようなピュアな気持ち、ときめきを思い出すも、そこで一旦冷静になって足元を固める。(好きを仕事にするために体制を整える、お金を貯めるなど)。
足元が整った状態で社交の場に出る。すると人脈が広がり、正式なオファーを受ける。
安定した環境で働くからこそパフォーマンスも上がり、最終的に業績が安定し、周りからも高い評価を受けられるようになっていくというわけ。
恋愛なら、「恋愛と結婚は違うよ」「失敗を恐れず次の恋にいったら結婚まで行けるかもよ」といったニュアンスの前向きな解釈ができそうですね。
スペードの数の順番に並べるか、はたまたカードそのものの順番で解釈するか。
あなたはどちらのストーリーがしっくりきましたか?
いずれにしても、「知恵やスキルは、経験や人とのご縁の中で生み出され、育まれていくものなんだよ」というメッセージをくみ取ることができます。
タロットカードのソードでは、「知恵も使いよう。場合によっては自分を傷つけることもあるよ」という啓示を伝えていましたので、やはりルノルマンとタロットは似ているように見えて異なるものなんだということがお分かりいただけるでしょう。
両者を組み合わせてリーディングすると、相談者の人生に真に役立つ含蓄あるアドバイスができます!
【カード別】これが出たらパッと連想!関連キーワード~スペード編~
カードリーディングは、意味を丸暗記するよりもイメージが大事だとよく言われます。
ルノルマンカードは、どんなカードが隣り合うかによっても解釈が変わるので、実はタロットカードよりもリーディングが難しいと言っても過言ではないのです。
全くゼロの状態よりも、カード固有の「キーワード」だけでも覚えておくとリーディングはグッとラクになりますので、ざっくりとでもいいので頭にインプットしておくことをおススメします。
・3 船:数字の「3」がつくタイミング(3時間後、3日後、3週間後、3か月後、3月etc)、海に関すること、飛行機、車、船乗り、パイロット、遠距離の旅
・9 花束:数字の「9」がつくタイミング(9時間後、9日後、9週間後、9か月後、9月etc)、花にまつわること、アーティスト、スタイリスト、メイク、フローリスト
・13 こども:数字の「13」がつくタイミング(13時間後、13日後、13週間後、13か月後、13日etc)、子供に関すること、子供時代のこと、子供用品、幼稚園、おもちゃ、童話、童顔の人、アイドル
・19 塔:数字の「19」がつくタイミング(19時間後、19日後、19週間後、19か月後、19日etc)、高い建物、学校、城、古い建物、軍事施設、工場
・20 庭園:数字の「20」がつくタイミング(20時間後、20日後、20週間後、20か月後、20日etc)、庭園、植物園、お屋敷、リゾート施設、ホテル、お茶の教室
・27 手紙 :数字の「27」がつくタイミング(27時間後、27日後、27週間後、27か月後、27日etc)、紙に関するもの、こと、重要なメッセージ、資格、文房具、ブログ、ブロガー、
SNS
・29 淑女: 数字の「29」がつくタイミング(29時間後、29日後、29週間後、29か月後、29日etc)、女性にまつわるもの、女性的なもの、女子会
・30 ユリ:数字の「30」がつくタイミング(30時間後、30日後、30週間後、30か月後、30日etc)、セクシーな場所(ランジェリーショップ、夜の店)、ユリをモチーフとしたアイテム
・35 いかり:数字の「35」がつくタイミング(35時間後、35日後、35週間後、35か月後、35日etc)、重い物、桟橋、船着き場、ホッとできる場所、責任の所在
【まとめ】「経験値」の重要性を説くスペード。実は愛についても教えている!
ルノルマンオラクルカードで「スペード」の記号が記されたカードの意味やリーディングのポイントについてご紹介しました。
押さえておきたいポイントをまとめます。
・ルノルマンオラクルの「スペード」は、タロットカードだと「ソード」に相当する
・広い意味での「人生経験」の重要さを教えている
・ソードと同様に「知恵」がテーマだが、読み方によっては愛についての真理を説いているようにも解釈できる
タロットの「ソード」は、1~10を順番に読んでいくと「知恵によって自分を傷つけてしまう」というバッドエンドな物語。
それに対してルノルマンの「スペード」は、いろんな経験を経て知識を積み重ねていくことによって地に足着けて自分の能力を深めていくことができるよ!というポジティブな展開になっているのが面白いですね。
また、「愛」に関するテーマはハート(カップ)が担当!・・・かとおもいきや、スペードも「愛」について教えている側面もあります。
他にもいろんな解釈の仕方があると思いますので、みなさんもぜひ自分だけのオリジナルなストーリーを紡いでみてくださいね(*´∀`*)
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