ルノルマンカード講座、10回目の今日は、「象徴カード」って何?についてです。
タロットカードとルノルマンオラクルカード占いの最大の違いは、、「ルノルマンでは、すぐにカードをシャッフル&カットしてはいけない」ということです。
その前にやるべきことがあります。
それは、「象徴カード」と呼ばれるカードを取り出しておくということ。
「象徴カード」とはどのカードを指しているのか。また、一体なぜそんなことをしなければいけないのか?
実はこのひと手間を加えることで、タロットカードだけではイマイチ見えなかった真実に出会うことができるのです!
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
「象徴カード」は相談者自身のシンボル
「象徴カード」とは28番の「紳士」と29番の「淑女」を意味しています。
この2枚は、相談者本人を表すと言われていて、相談者が男性の場合は28紳士、女性の場合は29淑女が「象徴カード」ということになります。
もっとわかりやすく言えば、象徴カードは相談者そのもの。
あらかじめ取り出しておき、その周りにカードを展開していく過程で「どんなカードが出たか」でその人が置かれている状況をリーディングしていくというわけ。
タロットカードにはない発想で、相談者が置かれている状況を視覚的にとらえやすいというメリットがあります。
もちろんタロットカードも複数枚の相関関係を考慮しながらリーディングしていくわけですが、「まずは本人カードを置く」というワンアクションがあるだけでも「リーディングしやすい」「意味がスッと納得できる」という声も多いです。
人間は視覚優位な生物ですから、視覚的に見てストーリーをイメージしやすいというのは大きなメリットですね
手順としては、
①まず「象徴カード」を取り出しておく
②タロットのように、残りのカードを丁寧に、気が済むまでシャッフルする
③「象徴カード」の周りに、ルールに沿ってカードを並べていく
例えば「ワンオラクル」なら、取り出しておいた紳士or淑女の隣に1枚置きます。
淑女の隣に「雲」や「蛇」がくると、「なんとなく怪しい雲行きだなあ」とか「なんだか見えないところで狙われているような感じだなあ」とイメージしてみたり。
カードを使ってオリジナルな物語を作るような感覚でリーディングすると、上達も速いですよ。
「ルノルマンオラクルカードのリーディングは難しい」と言われる理由
「ルノルマンオラクルは、タロットカードに比べて描かれている物が具体的だからリーディングがしやすい」
このような声が多くある一方で、
「タロットに比べて解釈が難しい」という嘆く方も多いです。
その最大の理由が、「組み合わせで読む」ということ。
タロットの場合は78枚から1枚引いてそこから意味を読み取ることも多いですが、ルノルマンオラクルの場合は基本的には必ず2枚以上セットで読みます。
こうすることでその人が抱えている問題の本質が見えやすいと感じる方もいれば、「2枚の意味が干渉し合って、頭が混乱する」という方もいますね。
ポイントは、それぞれのカードから連想されるモノやコト、ヒトをノートに書き出してみるということです。
そして、いろいろ組み合わせてみて、自分の中でしっくりくるストーリーを紡ぐという感じ。
例えば「2クローバー」と「7ヘビ」が隣り合って出たら?みなさんはどのようにリーディングしますか?
クローバーのカードは、あったかいピンクに包まれた、見るからに幸せそうなオーラを漂わせるカード。
実際、「幸福の兆し」「ツキに恵まれる」ことを暗示するカードです。
一方、ヘビのカードは木に身体を巻き付けた蛇が、恐ろしい表情で威嚇する様子。
このカードを見て「幸せの兆し」と読む方はあまりいないのではないでしょうか。
大抵の方が「不気味な兆し」と読むでしょう。
ではこの2枚をセットで読むとしたらどうなるでしょうか。
いろんな読み方がありますが、一つの例として挙げられるのは「妬み」。
ヘビが幸せなクローバーを受け取ろうとしている人物に嫉妬し、だからこんな怖い顔をしているんだ・・・そんな風に読むことができるでしょう。
その嫉妬心は、外から向けられるものに限らず、その人自身の心の中に生まれるものかもしれません。
いずれにしても、クローバーを手にしてのんきに喜んでいる場合じゃないよ!という状況なんですね。
意味を強める組み合わせもある
では、今度は「2クローバー」の隣に「34魚」が出た場合について考えてみましょう。
魚は「大漁」というところから「豊かさ」「豊穣」の象徴として捉えられています。
多くを生み出す生物。だから「豊か」。お金が貯まる・・・これだけだとわりとシンプルな解釈ができますよね。
しかし、クローバーと2枚で解釈しようとすると「???」となる方も多いのではないでしょうか?
ポイントは、どちらも「吉兆」を表すカードだということ。
吉と吉が同時に出るのですから、「吉」の意味は強まり「大吉」になると言っても過言ではありません。
クローバーが持つ「なにかはわからないけどイイコトがありそうだ」というニュアンスに、魚が持つ「金運」という意味が加わる。
だから、おそらくお金に関してなにか良い知らせが入ってくるんだろうね。嬉しい出来事があるんだろうね・・・と予想できるわけです。
「クローバー」×「魚」と絵柄だけを眺めていてもしっくりくる発想は浮かばないかもしれませんが、このようにそれぞれが何を象徴しているのかをノートに書き出して組み合わせてみると、意外とすんなりと腹落ちする物語を作れるはずです。
ネガティブなカードが2枚セットで出たら?
次に、不吉なカードが2枚セットで出た場合を考えてみましょう。
例えば「7ヘビ」と「14キツネ」。
ヘビは嫉妬、キツネはずる賢さを連想させ、パッと見た瞬間から「ああ、あまり良い意味ではないな」とわかるはずです。
実際、凶と凶がセットになると「大凶」となり、この組み合わせは多きなトラブルの発生を暗示するもの。
どちらも人の弱点や隙を狙ってやってくる動物であり、そこから「とんでもない詐欺被害に遭う」と読んだりすることもあるのです。
もちろん、カードリーディングに「正解」はありませんので、この2枚からポジティブな物語を作る方もいるでしょう。
例えば「ちょっとズルいテクニックを使って意中の相手を射止める」という読み方ができないわけではありません。
カードを展開した時に感じたことが全てですから、ここで紹介したリーディングを覚える必要はないのですが・・・、少なくとも「吉は吉を強める」「凶は凶を強める」という点だけは覚えておくと役に立つと思います。
【まとめ】カードリーディングがもっと深くなる!ルノルマンオラクルカードならではの魅力
ルノルマンオラクルカードで特徴的な「象徴カード」と、ルノルマンならではのリーディングのポイントについてまとめました。
改めて、内容を整理します。
・象徴カードとは、28番の「紳士」と29番の「淑女」を意味する
・いずれも、相談者自身を表すカードである
・ルノルマンオラクルカード占いは、展開したカード同士の位置関係が大事である
・吉×吉は大吉となり、凶×凶は大凶の意味になる傾向がある
どんなことも、最初は「難しそう」に思えるものですが、実際に初めてみると拍子抜けするくらいカンタンだったりしますよね。
カードに描かれた謎のトランプのマークから、「なんか難しそう」とルノルマンオラクルに対して苦手意識をお持ちの方も多いようですが、こうしてかみ砕いて見てみると意外とハードルは高くないことに気付くでしょう。
タロットに造詣が深い方からすれば最初はどうしても戸惑ってしまうかもしれません。
しかし、その「違い」が面白い!違いがあるからこそハマる!物事をより深く広く分析することができるようになる!脳が鍛えられる!・・・と、メリットしかないのです。
タロットカードしか触れたことがないという方は、この機会にぜひルノルマンカードもお手に取ってみることを強くオススメします(*´∀`*)
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