ルノルマンカード講座、15回目の今日は、問題をストーリー仕立てで考える「プチ・スクエア」
3枚引きのアン・ドゥ・トロワは、問題をシンプルに「過去・現在・未来」の時系列で観る展開法でした。
そこにもう3枚足すことで、それぞれの時期に起こったことをより多角的に捉えることができましたね。
3枚が6枚になるだけでも鑑定に深みと奥行が出ますが、今回ご紹介するのはさらにもう3枚加えた「プチ・スクエア」です。
特に恋愛関係のお悩みを鑑定する際に強い展開方法なので、ぜひマスターしてください。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
「感情」の流れを見たい時に便利!
「過去」と一言でいっても、その時点でも自分の中にはいろんな感情があったし、周りの人との関係性もあったでしょう。
過去という時間をたった一つの「点」で片づけてしまうのはちょっと乱暴なんじゃないの?
・・・三枚引き占いについてそんな違和感をお持ちの方も少なくないでしょう。
そんな「不完全感」「消化不良感」を解消してくれるのが、9枚で占う「プチ・スクエア」という展開法です。
手順としては、まず相談者を表す象徴カードを取り出して。
カードに描かれた人物(紳士or淑女)と向き合って、何について聞きたいかを思い浮かべたら、残りのカードをじっくり時間をかけてシャッフルします。
よくまざったら、象徴カードの斜め左上から右に向かって順番に①(過去)➡②(現在)➡③(未来)と並べます。
続いて、その下にも同じように3枚。(真ん中のカードは、象徴カードの上に置くことになります)
さらにその下にも3枚。
過去、現在、未来、それぞれ3枚ずつ並べ、計9枚のスクエア型に展開できたかと思います。
さっそく、見ていきましょう!
【鑑定例①】
SNSで知り合った男性が気になっています。今後どうなりますでしょうか?(Bさん 20代)
①過去(1)31太陽
②現在(1)26本
③未来(1)44拡大鏡
④過去(2)33鍵
⑤現在(2)20庭園 ➡この下に「淑女」
⑥未来(2)23ネズミ
⑦過去(3)27手紙
⑧現在(3)14キツネ
⑨未来(3)25指輪
コロナの影響にも後押しされて、最近はSNSやアプリなどネット経由で異性と出会う方が多いようです。
顔が見えないお付き合いに不安を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、顔が見えないからこそさらせる「本音」もありまよね。
リアルな友達には見せられない本当の自分を見せられるということで、ある意味、恋愛に発展しやすい出会い方とも言えるでしょう。
ご本人カード(淑女)の上に「庭園」が来ていることから、Bさんと彼はとてもいい雰囲気で関係を楽しんでいることが見てとれます。
また、「現在」のカードとして「本」も出ていますね。
これは、誰にも見られない空間でふたりきりで記憶を蓄積していくことを表しています。
過去を観てみれば、彼との出逢いはBさんの心のカギを開いてくれるような出来事だったよう。
彼の言葉が、Bさんの琴線に触れたのかもしれません。二人の未来に対してものすごく期待を寄せている様子が見て取れます。
ただ、Bさんの心の中には「顔が見えないこと」への不安も少なからずあるよう。「キツネ」のカードは、彼への猜疑心の表れと見て良いでしょう。
また、本と拡大鏡、ねずみ、指輪が隣接するカタチで出ていることにも要注目です。
この並びは、「もっとよく確認したほうがいいよ」「見えていることだけを信じるんじゃなくて、見えていない部分もしっかり確認して!」という警告を与える配置。
指輪も出ていることからこのままいけばお付き合い➡もしかしたら結婚という流れもあり得るかもしれませんが、感情のままに進んでいくのは少々危険のようです。
【鑑定例②】
夫との関係がギクシャクしています。今後、どうなりますでしょうか?(Cさん 40代)
旦那様との関係に悩む、Bさんからの相談内容について。
こちらは、占星術研究科として人気の鏡リュウジさんが紹介していた方法を採用してみます。
まず、29淑女、24ハート、28紳士のカードを取り出して、この順番に上から順に縦に並べましょう。
そして、残りのカードをしっかりシャッフルして、1枚ずつ取り出していきます。
淑女の上に1枚目を、その隣に2枚目を、そして3枚目。
2段目に降りて、ハートの上に4枚目、その隣に5、6。
3段目に降りて、紳士の上に7枚目、隣に8枚目、9枚目。
これで、①②③はご本人の気持ちの移り変わりを、④⑤⑥は二人の間に起きる出来事を、⑦⑧⑨は旦那様の気持ちの移り変わりを観ることができます。
さっそく、カードを展開していきますね。
①1「騎手」 ➡この下に「淑女」
②12「鳥」
③30「ユリ」
④42「コンパス」➡この下に「ハート」
⑤18「犬」
⑥15「熊」
⑦2「クローバー」➡この下に「紳士」
⑧37「時間」
⑨35「錨」
全体的に見て、夫婦関係は決して悪くありません。
特に旦那様に関しては、夫婦関係について問題を感じていないのではないでしょうか。
時計と錨の組み合わせは、時間をかけて安定した関係を築いていこうとする気持ちの表れ。
彼の気持ちはブレていないように感じられます。
むしろちょっと心配なのはCさんのほうかもしれません。
もしかしたら、SNSなど経由して出会った相手と性的な関係になってしまうかも。(あるいは性的な目で見てしまう)
船➡鳥➡ユリの流れは、心ここにあらずでふらついている様子が見て取れます。
もしかしたら、夫婦の間にはセックスレスなどの問題があるのかもしれませんね。
ただ、二人の間の信頼関係はバッチリ。
⑧の「犬」が表しているように、お互いにとって信頼できる友達でもある二人。
また、「ペットとして犬を迎えたことが二人の関係にとってプラスになる」と読むこともできますね。
実際、Cさんご夫婦は1年ほど前に犬を迎えていて、そのワンちゃんが良き仲介役になってくれているそうです。
コンパス➡犬➡熊の流れは、お二人が迷いながらも家庭生活を築き上げてきたこと、そして今後は子を持つ「親」として力を合わせていくであろうことを象徴しています。
Cさんの心の迷いがちょっと心配なところではありますが、運命共同体として旦那様に人生を委ねる覚悟さえできれば、今のまま幸せな日常が続いていくでしょう。
【まとめ】目には見えない「気持ち」を視覚でとらえられるのがスゴイ!
アン・ドゥ・トロワの発展版である「プチ・スクエア」についてご紹介しました。
恋愛や人間関係において、お互いの気持ちの移り変わりを見たいという時にオススメの展開法です。
お互いの気持ちがを出来事と共に時系列で眺められるので、二人の間のどこにズレがあるのかを把握しやすいというのが特徴。
「心」は目に見えないものですが、こうしてカードを使うと感覚としてとらえやすいのではないでしょうか。
個々のカードの意味を追うだけではなく、全体として見た時の色のバランス、色から受ける印象などもリーディングに反映させていくと良いでしょう。
誰かの相談に乗る時のみならず、自分自身の心のモヤモヤを晴らしたい時にもぜひこの展開法を試してみてください(*´∀`*)
コメント