ルノルマンカード講座、20回目の今日は、「難易度が高くてよくわからない」と苦手意識を持たれがちなグランタブロー。
ですが、ベーシックに本人カード(紳士or淑女)を真ん中にして十字架を見る方法でリーディングしていくと、初心者でも意外と簡単にメッセージを受け取ることができます。
実践編のパート②をお届けします。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
【相談】実家との今後の関わり方について(Eさん 40代前半)
かなり離れたところにある実家の両親のことが心配です。(新幹線だと半日以上かかります)
二人とも高齢ですが、コロナの影響もあって全く帰省できていない状況です。
私は一人っ子なので、いずれは親の介護をしなくてはいけないと思っています。
今後、どうなりますでしょうか?
【実際のリーディング】
まず、カードの展開についてご紹介します。
ご本人を象徴する「淑女」は③の位置。
一段目の、左から3番目です。
ここを軸として考えると、左2列は「過去」、3列目が「現在」、4~9列目は「未来」という捉え方ができます。
このことからもEさんの問題が「過去」よりも「未来」の要素を多く含んでいることが見て取れるでしょう。
ご両親とも70代とのことですが、まだまだEさんと思い出を作っていく時間的な猶予が与えられていることが見て取れます。
潜在的なテーマを表している4つの角を見てみると、
・①紳士:Eさんののご主人を表しているものと思われます。彼女が一人っ子であることについては結婚した当初からなにかと気にかけてくださっているとのこと。かねてより、「今の家に呼び寄せて同居してもいい」ともおっしゃってくれているそうです。
・⑨手紙:Eさんは、お母様と頻繁にメールを交換されているそうです。離れて暮らしているということで「自分は親不孝だと思われているのではないか」と気にされているEさんですが、離れていても情報交換も心の交流もしっかりできている様子がうかがえますね。
・㉘星:子供の頃から、やりたいことはなんでも応援してくださったというEさんのご両親。未来に対して自由に夢を思い描くことができるような、素敵な親子関係のあり方は過去も今も変わっていないのでしょう。
・㊱塔:将来的に体裁が整うことを意味しています。ご両親と同居する、あるいは介護するための体制がしっかり整うことを意味しているのではないでしょうか。少なくとも、今のただただ不安な状況からは脱することができるでしょう。
この4枚から受ける印象としては、Eさんと取り囲む状況は決して悪くはなさそう。
「塔」というのは、もしかしたら「ちゃんと介護施設のサービスを受けられるだろうか」というEさんの不安への回答かもしれません。
Eさんの言葉や表情から、ご両親の介護を一人で背負うことを必要以上に恐れて不安になっている様子が見てとれましたが、しかるべきサポートも受けられる暗示ですから、一人ですべてを抱え込むような状況にはならないでしょう。
さらに、最初の3枚に注目してみると、
・①紳士 実家の親の問題は、パートナー(この場合は旦那さん)やその親との関係も多分に影響してきます。今回の場合は、旦那さんは次男さんということで実家を継ぐなどの責任はないとのこと。義理の実家のことは義兄に任せられるとのことです。このカードが「過去」のカテゴリーに出ていることから、「将来、実家どうする?」といった話し合いは過去にすでになされているものと考えられます。
・②ネズミ 目に見えないところで起こる損失を表すカード。良好に見える家族関係であっても、Eさん自身は人知れずモヤモヤしていたこともあったのでしょう。家族関係そのものによって、そして親の心配をしすぎることでEさん自身が精神的にかなりのエネルギーを奪われていく状態であったことを表しているのではないでしょうか。
・③淑女 Eさんご自身。旦那様と「ねずみ」を間にはさんで向き合う形になっているのが印象的です。こういった親の介護問題は、知らず知らずのうちに二人にとって負担になっていたのかもしれません。お互いに、「親」「介護」の話題を出すことで精神的エネルギーが奪われてしまっていたようです。
お世話になった親の介護をするのは子どもにできる親孝行の形ではありますが、親を優先して今の家庭生活を崩壊させてしまうのでは元も子もありませんよね。
そんなことはご両親も望んでいないでしょう。
しかし、Eさん夫婦の間では「実家」や「親」の話題が少々憂鬱になるネタになっているのかもしれません。
これは案外、どこのご家庭にも共通するお悩みなのではないでしょうか。
しかし、Eさんは決してご両親を「足かせ」のように感じているわけではありません。
そのことが如実に表れているのが、ミラーリングとして出た2枚。
今回の場合は、㉚に出た「子供」と、⑦に出た「本」が該当します。
子どもは、Eさんの幼少期を表すというよりは、Eさんご自身のお子さんを表しているのでしょう。
ご両親はこのお孫さんをとてもかわいがっていたとのことで、コロナが流行する前は長い休みを利用してちょくちょく帰省していたそうです。
Eさん自身がご両親と共に積み重ねてきた思い出に加えて、今はお子さんとの思い出もたくさんある。
それを「もっと重ねていきたい」「もっと思い出を作っていきたい」・・・そんな想いが、「本」のカードには表れているのではないでしょうか。
誰しも、親に対しては様々な想いを抱いているものです。
いわゆる「毒親」と言われるような親ではなかったにしても、大なり小なり親に対して不満に思っていることはあったでしょう。
しかし、自分も親も年齢を重ねていきます。
自分自身も社会で揉まれたり親になったりして人として成長していく過程で、徐々に親へのわだかまりは解けていくもの。
親の弱さもズルさもすべて許し、受け入れ、その上で心から感謝できるようになっていくのです。
Eさんはまさにその途上にあるのかもしれません。
「シンプル・ルノルマン・ハウス」において「家庭問題の今後」を表す④の位置に「鍵」が出ていることからも、この問題については近いうちに解決の糸口が見つかりそう。
ワクチンの供給も進みつつあって、うまくいけば県をまたいだ移動もそろそろ解禁ムードになるでしょう。
自由に帰省ができるようになったらEさんの漠然とした不安感も薄れていくのではないでしょうか。
なんにしても、家族間の話し合いを大切にして欲しいですね。
【まとめ】ちょっと複雑な問題も36枚あれば解決できる。カードからのサインを見逃さないで
グランタブローを使った鑑定例②をご紹介しました。
いかがでしたか?
「家族関係」という非常にプライベートで複雑に見える問題についても、こうしてカードを使って見ていくと相談者の深層心理や過去の葛藤などが浮き彫りになってきます。
もしかしたら、相談者本人も気づいていなかったような心のモヤモヤを見出し、それを自覚することによって心のブロックを外して万事スムーズに運ぶよう導くことができるかもしれません。
全ての問題をカード占いで解決できるとは言いませんが、限りなくオールマイティに使える占術だということがおわかりいただけたのではないかと思います(*´∀`*)
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