インナーチャイルドカード講座2回目の今回は、インナーチャイルドカードの特徴についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
まずはカードをじっくり眺めてみよう
どんなカードでもそうですが、手元に届いたら、まずはカードを手に取って眺めてみることが大事です。
そこには、誰かと初めて出会った時のような不思議なときめきやワクワク感があることでしょう。
手のひらに感じる重み、手触りにも意味があります。
海外版のインナーチャイルドカードは、まずはサイズの大きさに驚く方も多いでしょう。
カードの縦の長さは女性の手のひらほどもあります。(人によっては手のひらより大きい!)
絵柄も、カラフルでとても美しいので、絵本を読むように、あるいは絵画の作品を鑑賞するようなイメージ。
タロットやオラクルカードは絵柄の美しさも楽しみの一つですが、このインナーチャイルドカードは「セラピー」の要素が入っていることもあり、色使いや筆のタッチもとても柔らかいのが特徴です。
まさに、おとぎ話の世界そのもの!箱を開けた瞬間、息を飲むような美しい世界にいざなわれます。
おとぎ話を読み進めるような気持ちで1枚1枚、眺めていってみましょう。
対応する物語と比較してみよう
インナーチャイルドカードは、簡単に行くと一般的なタロットカードの内容をおとぎ話に置き換えたもの。
例えば、「0」の愚者は「赤ずきん」に置き換えられています。
ウェイト版のタロットで描かれる「愚者」は、何も失うものがない自由な旅人として描かれています。
同じく赤ずきんも、オオカミに食べられるなんて思いもせずにお使いに出かけます。
「この世界は楽しいことに満ちている!自分の行き先に悪いことなんて起きるはずがない」
…どちらのカードでも、そんな純粋無垢な気持ちが伝わってきます。
しかし、愚者はここから長い旅路を経て22枚目の「世界」に至ることが知られていますし、赤ずきんもまた、「オオカミ」との出会いを通じてこの世界の本当の姿を知ることになるのです。
このように、ある程度タロットそのものの知識がある方であれば、ストーリーを重ね合わせながらカードをめくっていくと良いでしょう。
「ああ。なるほど。こういう理由があるから、このカードにはこのおとぎ話が使われているのね」と納得感があると思います。
作者はどんな人?
タロットカードやオラクルカードは、「どんな人が作ったの?」「この美しい絵柄を手掛けた人は誰?」と、作者も気になるところですよね。
インナーチャイルドカードの作者は、「イシャ・ラーナー」氏。
日本語版の公式サイトもありますので、ぜひご覧になってみてください。
こういったサイトがあるということは、それだけ日本でも知名度が高いという証。
彼女は、占星術師、タロット占い師、そしてフラワーエッセンス療法家でもあり、「パワーオブフラワーヒーリングエッセンス」の創始者としても有名です。
(※これは、32種類の野生の花で作られたもので、飲み物に入れて摂取したり、バスタブに入れたりして使用すると深いヒーリング効果を得られるというもの)
イシャラーナー氏がハワイに住んでいた頃、植物が星やダイヤモンドのように煌めいて見えたことがあったそうで、その出来事をキッカケとして植物の不思議な力に注目するようになったとか。
今はオレゴン州に在住されていますが、このフラワーエッセンスやカードについてのワークショップをはじめ、国と国の架け橋のような役割をするべく精力的に活動していらっしゃいます。
心理学者・カールユングや哲学者であったルドルフ・シュタイナー、アリス・ベイリーなど、神秘主義思想に興味を持ち、そこからヒーリングや占いの世界に入っていったという経緯を持ちますが、例えばユングの「元型論」の思想などは、まさに「おとぎ話」に通じるもの。
インナーチャイルドカードは、イシャ・ラーナー氏が様々な体験や知識によってインスパイアされた賜物ともいえる作品だと言えるでしょう。
まとめ
インナーチャイルドカードの特徴や作者についてご紹介しました。
このカードは、国際的に活動する占星術家、イシャ・ラーナー氏がてがけたもので、彼女の神秘体験や学び、研究に裏付けられたものです。
おとぎ話、神話、元型理論などがミックスされていますが、とてもピュアで優しい絵柄は作者の懐深いお人柄を感じさせるカード。
まさに「作品」と表現するにふさわしいタロットカードです。
「”無意識”の深い階層では、私たちは人種を超えてつながっている」…これは心理学者であるユングの思想ですが、インナーチャイルドカードを眺めていると、一般的なタロットカードで描かれている世界観と世界各国に語り継がれているおとぎ話の不思議な一致点に気づき、驚くことでしょう。
難しい解説本を手に取る前に、まずはカードをぼーっと眺めて、その世界に入り込んでみてくださいね。
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