インナーチャイルドカードの大アルカナ 11枚目は「不思議の国のアリス」です。
ウェイト版のタロットにおける11枚目(10)は「運命の輪」で、「幸運」「チャンス」がメインテーマとなっています。
では、不思議の国のアリスと運命の輪の間にはどのような共通点があるのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
不思議の国のアリスってどんなお話だった?
不思議の国のアリスは、チャールズ・ドドソン氏(イギリスの数学者)が知人の子供たちに語り聞かせた話が元型になっています。
ルイス・キャロル氏の名前が有名ですが、実はルイス・キャロル氏が加筆・修正して出版したという経緯があります。
とても人気の童話なので、「待ってました!」「童話といったら、やっぱりアリスでしょ!」という方も多いでしょう。
しかし、一方で「キャラクター自体は好きだしよく知っているけど、ストーリーは忘れてしまったという方も多いのではないでしょうか?
まずはざっくりとあらすじをおさらいしてみましょう。
アリスは、とても好奇心の強い少女。
ある時、不思議な「しゃべる白うさぎ」を追いかけているうちに穴に落ちてしまいました。
そこで見つけたのは、小さな扉と小さな鍵。
その不思議な世界で、小瓶に入った薬で大きくなったり、ケーキを食べて小さくなったり、キノコを食べてまた大きくなったり…と、次々にエキサイティングなことが起こります。
そうこうしている間に、赤の女王の裁判に出席することになったアリス。
「ケーキを食べたのは誰だ」という問いかけへの答え方がまずかったことで彼女を怒らせてしまったアリスは、処刑されそうになります。
が、そこでハッと目覚めます。
そう、一連の不思議な冒険は、アリスの「夢」だったというわけです。
しかし、庭の木陰には、あのウサギが飛び込んだ穴が隠されていました。
まるで、「君が見たものは全部、夢なんかじゃないよ」とでも言うように。
タロットカード「運命の輪」との共通点は?
結局のところ、アリスが体験した冒険は夢だったのか?それとも現実だったのか…。
どちらか判然としないところもまた、この童話が多くの人に愛される理由の一つではないかと思います。
しかし、一つだけ言えることは、アリスがうさぎと出会わなければこの不思議で壮大な冒険には至らなかったということ。
これは夢でも現実でも同じです。
なにかちょっとしたキッカケに気づき、そのチャンスに自ら手を伸ばせるかどうかで人生は大きく変わり始めるでしょう。
まさにそれは、「運命の輪」。
アリスがウサギを追いかけたことは、たとえてみれば運命の輪を回すことだったのです。
運命の輪は占星術の「木星」と繋がっており、人生を豊かにする発展的な”何か”が起こることを暗示するカード。
ベストなタイミングでその輪を回すことができれば、あなたの人生にも大きな幸運が降り注ぐでしょう。
あなたは運命の輪を回す覚悟ができていますか?
インナーチャイルドカードは、単なる占いのツールではありません。
今の自分や過去の自分と向き合い、未来につながるような気づきや癒しを得るツールです。
ですから、出たカードにじっくり向き合うことが大切です。
そして、さらに自己理解を掘り下げるための「問いかけ」や「アファメーション」の言葉が与えられています。
『不思議の国のアリス』の場合は、
★問いかけの言葉①:「私は人生の方向性を見失っていませんか?自分の人生をコントロールできていますか?」
⇒夢の中では様々なことが起こり、アリスは混乱してしまいました。
これは現実世界でもいえることで、物事は私たちの意図せぬ形で起こり、その出来事に飲み込まれて翻弄されてしまうことも多いでしょう。
もしかしたら、このカードを引いたあなたはまさに今、何かアリスのように混乱する出来事の渦中にあるのかもしれません。
そんな時は、白うさぎのように時計で時間を確認しましょう。あるいは、ヨガや瞑想で呼吸を整えることも良いでしょう。
どれだけ混乱した状況であって、自分なりに自分の軸を整える「スイッチ」になるようなアクションを一つ用意しておくことをおススメします。
★問いかけの言葉②:「私は運命の輪を回し、大事な夢を実現できますか?」
⇒運命の輪は、勝手に回ってしまうこともありますが、多くの場合そのキッカケを作るのは自分自身です。
運命の輪を回すか回さないか。
それはあなた自身にゆだねられていること。
私には、運命の輪を回す覚悟があるかどうか。時々、自分に問いかけてみましょう。
日頃からそういった時間を持つようにしておくと、イザ運命の輪を回すチャンスがやってきた時に迷うことなく行動できるはずです。
「想像」は現実逃避ではない
『不思議の国のアリス』では、「想像力」が一つの大きなテーマとなっています。
ある意味では、「不思議の国」はアリスが想像で作り上げた世界。
その世界に逃げているだけでは成長できませんが、想像の世界で自分自身を強く成長させることもできるでしょう。
少なくともアリスは、この不思議な冒険の世界で多くのことを学び、強くなりました。
ゆえにこのカードには、次のようなアファメーションの言葉が与えられています。
(※アファメーションとは?…肯定的な自己暗示。自分で自分に前向きな言葉で魔法をかけることです。アファメーションを行うことで、幸せな未来を引き寄せやすくなると言われています。)
「私の想像力は神の知恵のあふれる泉です」
想像力は私たち人間に与えられた素晴らしい武器です。
人の気持ちを慮ることも、結局は「想像力」があればこそできること。
何かを想像することは、決して「現実逃避」ばかりではありません。
むしろ、ツライ現実としっかり向き合うために人は想像の世界を旅して、そこで自分を鍛えるのかもしれませんね。
そう考えると、「想像」とは神が授けてくれた「知恵」ともいえるでしょう。
「空想に逃げるな」と言う人もいるかもしれませんが、想像の世界で自分を楽しませることができるのは、とても豊かなこと。
つらい時は、せめて想像の世界に喜びや幸せを見つけに出かけてみましょう。
それで明日を力強く生きるための希望を取り戻すことだってあるはずです。
まとめ
インナーチャイルドカード 大アルカナ11枚目の「不思議の国のアリス」についてご紹介しました。
『不思議の国のアリス』のカードを理解する上では、「タイミング」も大事なキーワードの一つと言えるでしょう。
アリスと出会った時、白うさぎはとても急いでいました。
さらに、物語の中で何度も懐中時計を取り出して時間を確認しています。
これは、「人生にはつかむべきタイミングがある」ということを暗示しているもの。
自分自身で人生をコントロールし、しかるべきタイミングで運命をの輪を回すからこそ大きな成功や幸運を手にするのだとカードは伝えているのです。
あなたの人生にも、運命の輪を回すべきタイミングが何度かやってくるでしょう。
その時はぜひ、このカードのメッセージを思い出してくださいね。
コメント