インナーチャイルドカード講座22回目の今回は、星に願いを~星~についてのお話をしていきます。
インナーチャイルドカードの大アルカナ 18枚目は「星に願いを」です。
ウェイト版のタロットにおける18枚目(17)は「星」で、「希望」「内なる光」「願望」などがメインテーマとなっています。
では、「星に願いを」と星の間にはどのような共通点があるのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
「星に願いを」とは?
18枚目のカードには、空に輝く大きな星と、井戸に片足をかけた若者が描かれています。
どうやら彼は、井戸の中に金貨を投げ捨てたようです。
一体なんのために?
…これは、何か元になっている童話があるわけではありません。
「井戸」は無意識の領域を象徴するもので、自らその領域に働きかけている様子が描かれているのです。
井戸に金貨を投げれば、深いところから水音が聞こえてくることでしょう。
私たちの心も同じ。
ちょっとした出来事、誰かの言葉があなたの心の奥深くにさざ波を立たせることがあります。
私たちの無意識は、思いもよらないことに反応し、それが大きな感情の波につながっていくのです。
それは、空を流れる一筋の流れ星がキッカケだったり、不思議な「夢」を見たことだったり。
あるいは、まさに「童話」「おとぎ話」が大きな気づきを与えてくれることもあるでしょう。
古今東西、様々な童話がありますが、根っこにあるテーマは重なり合っているものも多いです。
「一冊の童話を読んだことがキッカケで、〇〇の道を志すようになりました」
「ある童話が私に行動する勇気をくれました」
…どこの国でも、こういったエピソードは珍しくありません。
「星に願いを」のカードで描かれているのは、そんな「目覚め」のテーマなのです。
タロットカード「星」との共通点は?
一般的なタロットカードにおける「星」は、まさに希望の象徴。
高くそびえ立っていた塔が崩壊し、そこに星空が見えるようになった。…このように解釈されることも多いです。
言ってみれば、「塔」のカードが持つネガティブな要素を「星」が消してくれるというイメージですね。
「星」のカードで描かれている女性は妊婦だという説もあり、まさに「希望」の象徴そのもの。
良い予兆として解釈されることが多いカードです。
「塔」とインナーチャイルドカードの「星に願い」の2枚に共通しているのは、「目覚め」というテーマが描かれているという点。
井戸=無意識に小さな波が立つのは、一種の「目覚め」を意味しますし、塔が倒れて美しい星空に出会えるのも「目覚め」です。
どちらも、「新たな未来」につながる、希望溢れるカード。
このカードを聞いた時は、まさにあなたが目覚めのタイミングを迎えていることを意味しているのでしょう。
どんなに絶望的な状況だったとしても、そこには必ず希望があります。
もうすぐその光が見えてくる。だから、小さな変化も逃さないようにしてね、とカードは伝えているのです。
希望の道を進みますか?それとも引き返す?
インナーチャイルドカードは、単なる占いのツールではありません。
今の自分や過去の自分と向き合い、未来につながるような気づきや癒しを得るツールです。
ですから、出たカードにじっくり向き合うことが大切です。
そして、さらに自己理解を掘り下げるための「問いかけ」や「アファメーション」の言葉が与えられています。
『星に願いを』の場合は、
★問いかけの言葉①:「あなたは目覚めの時を迎えています。そのことに気づいていますか?」
⇒どんな人にも”目覚め”を促されるタイミングは巡ってきますが、気づかずにスルーしてしまう人も多いものです。
せっかく美しい流れ星が流れても、下を向いて歩いていたら気づかないでしょう。
もしかしたら今、あなたはその”目覚め”のタイミングを見逃してしまいそうな状況なのかもしれません。
このカードを引いたことは、「あなたの身の周りで起きる変化ももっと心を傾けなさい」という運命や守護天使からの警告です。
★問いかけの言葉②:「あなたは星に導かれ、悟りに至る道を歩き始めました。信じて進みますか?」
⇒目の前に切り開かれていく「希望に繋がる道」を、誰もが選ぶわけではありません。
選ぶも選ばないも、その人の自由。
「目覚めなくても良い」「現状維持で十分」「悟りなんて必要ない」
…そう考えるなら、そこで立ち止まることもできます。
さあ、あなたはどうしますか?
今よりステップアップする道を選ぶのか、はたまた立ち止まるのか。
行くも止まるも、決めるのはあなたの自由です。
進むのであれば、自分が下したその決断を信じて、振り返らずに進むようにとカードは伝えています。
「夢を叶えるただ一つの方法」は、目を覚ますこと
『星に願い』をでは、「願いを叶えること」が一つの大きなテーマとなっています。
願望実現のために最も大事なことはなんでしょうか?
それは、ずばり「目を覚ますこと」だと、インナーチャイルドカードの作者であるイーシャ氏は言っています。
まさにその通りで、いつまでも眠っていたら夢は夢のままです。
ゆえにこのカードには、次のようなアファメーションの言葉が与えられています。
(※アファメーションとは?…肯定的な自己暗示。自分で自分に前向きな言葉で魔法をかけることです。アファメーションを行うことで、幸せな未来を引き寄せやすくなると言われています。)
「私は、願いが叶うように毎晩星に願います。そして、長い眠りから覚めるように、無意識に働きかけます」
夢を見ている時間は、とても心地よく、幸せなものです。
しかし、ピーターパンとは違って、私たちはいつまでも夢の国の住人でいることはできません。
だからこそ、今、目を覚ます必要があるのです。
夢を「現実」に変えられるのは、しっかりと目を覚まし、現実と向き合っている人だけです。
まとめ
インナーチャイルドカード 大アルカナ18枚目の「星に願いを」についてご紹介しました。
大人は子供に、「将来の夢は?」とよく質問しますよね。
しかし、その質問にはまるで「使用期限」があるかのように、大人になるとめっきり聞かれることがなくなります。
それは、誰もが夢から覚めて「現実」を歩き出すから。
もちろん、目を覚まさずにずっと夢の世界でたゆたっていることもできるでしょう。
私たちにはその選択の自由もあります。
目を覚まさずにいるのか、それとも目を覚まして夢を叶えるのか。
このカードを引いたということは、おそらくあなたは「目覚め」の時が近づいているのではないでしょうか。
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