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【インナーチャイルドカード講座27】ワンドのカードの構成と世界観

【インナーチャイルドカード講座27】ワンドのカードの構成と世界観のアイキャッチ画像 インナーチャイルドカード講座
この記事は約5分で読めます。

一般的なタロットカードでは、「大アルカナに比べて小アルカナは解釈が難しい」という声をよく耳にします。

例えばマルセイユ版のタロットカードでは、小アルカナは全く人物が描かれておらず、ストーリー性を見出すのが難しいという特徴があります。

インナーチャイルドカードの場合はどうでしょうか?

今回は、そのうちの「ワンド」のスートに注目してみましょう。

ワンドは「魔法のワンド」

【インナーチャイルドカード講座27】ワンドのカードの構成と世界観のアイキャッチ画像

ワンドは、シンプルに言えば「木の棒」です。

木は、火を点けると燃えますよね。

そこから、ワンドは「情熱」「生命力」などを表します。

四大元素で言えば「火」を司るスートです。

インナーチャイルドカードの場合は「魔法のワンド」と表現されていますが、基本的な意味は同じです。

ただ、ウェイト版やマルセイユ版などに比べると、一枚一枚の絵柄にストーリー性を感じます。

なので、それぞれのカードから特別なインスピレーションを得ることもあるでしょう。

リーディングの際には、何よりも自分の中にピンとひらめいたこと、降りてきたメッセージを大切にして解釈するが大事です。

魔法のワンド1~ワンド10はそれぞれ何を表しているの?

インナーチャイルドカードの小アルカナは、それぞれにテーマが与えられています。

先ほどもお伝えした通り、絵柄と占者の共鳴が大事なので絶対的な正解と言えるようなものはありませんが、一つの例を挙げておきますのでリーディングの参考にしてみてください。

★魔法のワンド1 潜在能力の開花
「再生」と「創造性」を表す鮮やかな蝶々が描かれています。

★魔法のワンド2 本当の自分と向き合う
美しい花の妖精が、水面に映る自分(=自分自身の深い内面)をじっと見つめています。自分自身の内面、人生を探求する姿が表現されています。

★魔法のワンド3 創造の喜び
3人の妖精が楽器を奏でる様子が描かれています。音楽によって心の境界が溶けていく、その喜びが表現されています。

★魔法のワンド4 創造の種を撒く
庭園でガーデニングをする妖精たちの姿が描かれています。植物が太陽からエネルギーをもらって芽を出す「春」を表現しているカード。

★魔法のワンド5 自分を開く
花が開花する様子が描かれたカード。「5」という数字が象徴する変化、創造性、自由などのテーマが表現されています。

★魔法のワンド6 豊かな実りを予祝する
夏の実りを予祝する「メーデー(五月祭)」の様子が描かれています。妖精たちが楽しそうに踊っている、とても明るいオーラを感じるカードですね。

★魔法のワンド7 癒しの時間
花の妖精が蝶々たちやお花と会話しています。妖精は花びらによって守られているようにも見えます。

★魔法のワンド8 強いパワーで変容する
月明りの元で、妖精たちが炎を囲んでいます。これはインスピレーションの炎で、ワンドをかざすことによってそのパワーを得ているのです。

★魔法のワンド9 新たな意識への扉
九羽の色とりどりの蝶々が、庭のゲートが開くのを並んで待っている様子が描かれています。ゲートの先の世界は、未知なる冒険を表しています。

★魔法のワンド10 新たな使命
ワンド9のゲートを通った、”その先”の領域が描かれています。九羽いた蝶々は白い蝶に変わっていますね。白い蝶は「浄化」「強いご加護」「大きな変化の時」を表しています。また、傍らに咲くアイリスは、「神々からの良いメッセージを伝える花」「人々の願いを叶える使命を持った花」という意味を持っています。

こうして見てみると、やはり一般的なタロットカード(ウェイト版)とは少し解釈が異なるようです。

例えばワンドの10は、ウェイト版だと10本のワンドを抱えた男性の姿が描かれていて、なんだか「苦しそう」「大変そう」といったネガティブ寄りな印象を抱いてしまいます。

一方、インナーチャイルドカードでは、苦労を乗り越えた”その先”を思わせる世界観が描かれていますよね。

ウェイト版は「お疲れさん!」と言いたくなる雰囲気ですが、インナーチャイルドは「おめでとう!」という言葉が自然と思い浮かぶようなポジティブな空気感。

抑制や自己否定を乗り越えた先にある「解放感」がメインで描かれていて、自然と「頑張ろう」とモチベーションが高まるカードセットとなっています。

正逆はどうなるの?

ウェイト版のタロットに慣れている方は、ここでふと疑問に思われることでしょう。

「あれ?正逆はどうなるの?」と。

基本的には、インナーチャイルドカードには正逆はありません。

というのも、インナーチャイルドカードは結果が「良い」とか「悪い」とかではなく、そのカードからどんなメッセージを受け取るかを大事にしているのです。

なので、逆位置だから意味が反対になる…ということはありません。

・・・とはいえ、ひっくり返って出ることにはなにかしらの意味はあるでしょう。

そこに違和感や引っ掛かりを感じる方もいるはずです。

ワンドは「武器」でもあるので、逆で出ることが多いならば「武器をうまく使えていない」というメッセージの可能性も。

そんな時は、「情熱が先走り過ぎていないか?」「前のめりになり過ぎていないか?」と自問自答することが大事ですね。

【まとめ】「情熱」というよりも「インスピレーション」が主軸

インナーチャイルドカード版の「魔法のワンド」の数札の読み方をご紹介しました。

ウェイト版だと木の棒で描かれる「ワンド」が、蝶々として描かれているカードもあるのがとても印象的。

ワンドならではの「ゴツゴツ感」や「ガツガツ感」「メラメラ感」がかなり中和された描かれ方になっています。

「情熱」というと、どことなく「頑張りなさいよ!」という無言のプレッシャーを感じる方も多いと思いますが、

インナーチャイルド版の「ワンド」は、情熱よりも「創造性」や「インスピレーション」のテーマに主軸を置いています。

なので、「占う」というよりも、あなたにとって必要なエネルギーだからそのカードを引いたという解釈もできるでしょう。

「創造性を高めたい」「自分の中のインスピレーションを目覚めさせたい」という目的でワンドのカードを眺めてみるのもおススメです。

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