タロットカードやオラクルカード占いの醍醐味と言えば、カードを通じて自分自身と向き合うことができるという点でしょう。
インナーチャイルドカードは、特にその要素が強いカードです。
今回は、7枚使って自分自身と深く向き合うことができる展開法をご紹介します。
「7」という数字が持つ意味
数秘術で「7」は、探求、内省、分析などを表す数字です。
また、「安定していたものを動かす」という意味があります。(数秘術において偶数は安定を、奇数は動きを表します)
例えば、インナーチャイルドカードの「7」は、ピーターパンのカード。
この物語で描かれているのは、ピーターパンとの出会いによってウェンディの「日常」という停滞が打ち破られ、新しい世界へと旅立つというエピソードです。
人間は「変化」を嫌い「安定」を求める生き物ですが、前に進むためには一旦安定を崩すという「変化」が必要不可欠。
このカードは、「変わること、変えることを恐れるな」という気づきを与えてくれるカードでした。
一方、ウェイト版タロットの7は「戦車」で、こちらもやはり「前に進むこと」を促すカード。
それも、ただ勢いに任せて前に進むばかりではなく、現実と夢との折り合いをつけながら目標を設定することが大事だというメッセージがあります。
これらを踏まえ、カードを7枚使って
「自分自身が生きたいように生きるにはどうすれば良いのか?」
「今の自分にとってどんな変化が必要なのか?」
「これからどう行動すれば良いのか?」
という自分探しの根源的なテーマと向き合うのが「リバースレイアウト」という展開法なのです。
展開法と、それぞれのカードの意味
まず、インナーチャイルドカードを裏返した状態で扇状に並べます。
そこから、直感でピンとくるカードを7枚選びましょう。
この7枚は「REBIRTH (リバース)」、すなわち「再生」を意味しています。
辞書で「再生」の意味を調べてみると、「再び生きる」「生かすこと」「復活」「転生」…etc
文字通り、「再び命を吹き込む」「衰退したものを生かす」「もう一度エネルギーを注ぐ」と言った意味があります。
では、選んだ7枚がそれぞれどんな意味を持つのか?一つずつ見ていきましょう。
★R
まさに「リバース」を意味していて、あなた自身が発掘する、あなたの中に眠る新しい可能性を表しています。
それはまだ、あなた自身も気づいていない才能かもしれません。
ここに出たカードを眺めてみると、たとえば
「そういえば子供の頃はこんなことが好きだった」「こんなことで褒められたことがある」「こんな賞を取ったことがあったっけ」
と記憶が呼び覚まされることがあるかもしれません。
★E
「ETERNITY」=「永遠」を表すカード。
あなたがこれまで手にしたもの(それは人との関係性かもしれませんが)で、永遠に大切にしたいもの、すべきものが表れています。
例えば、人生をリセットして再生したとしても、家族や親しい友人との関係性や、それまで積み重ねて身に着けてきた知識やスキルまでもがなくなってしまうわけではありませんよね。
引き寄せの法則では、よく「手放すと新たに入ってくるものがある」と言われますが、絶対に手放せないもの、手放したくないもの、手放すべきではないものもあります。
そのような、あなたにとって「永遠」であるものやテーマがこのカードに象徴されています。
★B
「BEAUTY」=「美」を表すカード
誰の中にも、「美」があります。
それは、見た目の美醜には関係がなく、例えば人と誠実に向き合う姿勢も「美」だと言えるでしょう。
何か努力を継続して物事を成し遂げるのも「美」です。
そのような、あなたの内側にある「美」を象徴するカードであり、どのようにすればその「美」を生かしていけるのか…という方法を示してくれるでしょう。
★I
「IDENTITY」=アイデンティティ。日本語で言うと、「自分らしさ」「個性」です。
正直なところ、「自分らしい」とはどういうことかよくわからない…という方も多いと思います。
だからこそ、ここに出たカードと向き合うことで、「自分らしさ」について考えてみるのも良いでしょう。
例えばここにピーターパンのカードが出た時は、
「同じことの繰り返しの日常から脱したい」「もっと自由な自分でありたい」
という願望があるのかもしれませんね。
「私はこんな自分でありたい」「こんな風に見られたい」という本当の気持ちと向き合うためのキッカケをくれるカードです。
★R
二度目のR。こちらは「RICHES」=「富」を表しています。
あなたが世界にささげるべき富…というと、ちょっと抽象的でしょうか?
人は誰でも、社会との関わりの中に生きていて、必ずなんらかの形で”誰か”に益をもたらしています。
例えば、無職であったとしても、スーパーやコンビニで何かを購入すれば、それは誰かの”益”になりますよね。
ただ言葉を交わすだけでも、相手の思考を動かすという”仕事”をしているのです。
この「R」は、そんな「社会との関わり方」を表すカードなのです。
★T
「TRUTH」=「真実」を表すカードです。
ここには、普段は隠されている(隠しているつもりの)あなたの真実が表れます。
本当に伝えたいこと、本当の姿、本音など、「素の自分」を象徴するカードがここに出てくるでしょう。
★H
「HEALING」=「癒し」のカード。
最終カードであるこの場所には、この7枚の自己分析を経てあなた自身が受け取る「癒し」を表しています。
自分の内側を見つめること、自分と向き合うことは、時に苦しい事ですよね。
気づきたくなかったことに気づいてしまったり、向き合いたくないテーマを突き付けられることもあるでしょう。
しかし、その一方であなたの内側に存在している小さな子供(インナーチャイルド)が癒されることもあるはず。
ずっと抑え込んできたこと、気づかないふりをしていたことが明らかになることで、最終的にあなたが受け取る癒しのテーマがここに現れます。
さっそく7枚引いて実践
実際に7枚引いてみると、そこからどんな気づきがあるのか?
さっそく7枚引いて並べてみましょう。
R ワンドのガーディアン
E ハートの2
B フェアリーゴッドマザー
I ソード6
R 地球の子供
T ワンドの8
H クリスタルの3
並べて見て感じたことは、「なんだかんだで人が好きなんだ」ということです。
正直、人間関係が煩わしいと思うことも多いですし、集団行動は本音を言えば苦手なほう。
しかし、ハートの2、クリスタルの3は、まさに人との関係の中で自分自身を癒していることがうかがえるカードです。
ソード6やワンドの8に象徴されるように、人と切磋琢磨する環境で勉強したり働いたりする機会が多かったのですが、
本当に求めているのはハートの2、クリスタルの3のような穏やかな関係なのかもしれませんね。
また、「ワンドのガーディアン」や「地球の子供」は、2024年にいよいよ本格的にみずがめ座入りする冥王星からのメッセージのように感じられます。
自分の内側で、そして世界全体が新しい「目覚め」を迎えるタイミングですから、何か大きな役割を担い、そのプロセスで魂も成長を遂げていくのかもしれません。
そんな「始まり」や「不安」、胸の高まりをこの2枚が象徴しているようです。
これまで積み上げてきた人生は決して無駄ではなかったし、これまでの積み重ねがあったからこそ次のステージに進む準備ができている。
…そんなメッセージも感じることができ、未来に向かって前向きに歩みを進めていくために背中を押してもらえたようなリーディングでした。
まとめ 本当の自分を出会うキッカケを与えてくれる
インナーチャイルドカードの展開法の一つである「リバースレイアウト」についてご紹介しました。
「本当の自分」は、自分自身でもよくわからないもの。
だから、30代になっても40代になっても、人によっては50代になってもなお「自分探し」の旅が続くこともあります。
そんな時、この展開法のように俯瞰で自分自身を眺めることができれば、新たにハッとする気づきもあるでしょう。
自分がどこを目指しているのか、この先どこを目指して歩いていったら良いのかわからず迷子になっている…
そんな時はぜひ、カードを7枚選んで自分自身と向き合ってみましょう。
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