無料版インナーチャイルドカード講座35回目の今回は、「黄色いレンガの道」でハッキリする!あなたの本当の夢についてのお話をしていきます。
インナーチャイルドタロットカードは、「占い」というよりは自己分析ツールとしておススメのカード。
カードのスプレッド(展開、並べ方)にも特徴があり、それもまた面白いところです。
今回は、「黄色いレンガの道」という展開法についてご紹介します。
「黄色いレンガの道」は大アルカナにも登場するカードの名前
「黄色いレンガの道」は、大アルカナの20番目にも登場します。
黄色いレンガの道とは、『オズの魔法使い』に出てくる道のこと。
主人公・ドロシーが歩いていく、エメラルドシティにつながる道です。
彼女が進む道は未来への希望を象徴する道であり、「黄色いレンガの道」のカードでは、「希望」が一つの大きなテーマとなっています。
明けない夜がないように、人生の暗黒期にも必ず光が射す時が巡ってくる。だから、諦めちゃいけないよ、と、そんなポジティブな意味を秘めているのです。
このストーリーに彩を添えてくれるのは、旅の途中で知り合う仲間。
旅の途中で、彼女はかかし、ブリキ、ライオンと出会い、一緒にゴールを目指すことになります。
今回の「黄色いレンガの道」という展開法でも、ポイントになるのは、この3人。
カードを5枚選びますが、それぞれ
1枚目:ドロシー
2枚目:かかし
3枚目:ブリキ男
4枚目:ライオン
5枚目:太陽
…このように対応してるのです。
かかしは「脳みそ」、ブリキは「心」、そしてライオンは「勇気」が欲しいということで、共に魔女の元を目指すことになった4人。
スピリチュアルな解釈だと、「脳みそ(知性)」=sword、「心(感情)」=cup、「勇気(情熱)」=Wandという対応で表すことができ、
それぞれ違った意味で「欠けた自分」を意識していることがわかります。
言い換えれば、それぞれがその”かけたもの”を手に入れることができたら、最強のチームになれるということですね!
それぞれのカードが意味するもの
では、5枚のカードには具体的にどのような意味があるのでしょうか。
1枚目:ドロシー
まさに、主人公にドロシーがエメラルドシティに向かって歩き出したように、「夢やビジョンに着手する私」を表すカード。
あなたには今、次の夢がありますか?未来のビジョンは見えていますか?それはどのようなものですか?
…と語りかけてくるカードです。
2枚目:かかし
いつも、どこにあるのか、本当にあるのかどうかも定かではない「真実」を追い求めて右往左往する私たちの姿を映し出すカードです。
何かに迷い、選択と決断を繰り返す私たち自身を表すと言っても良いでしょう。
あなたが今直面している問題はどのようなことか、何について考え、 悩み、決断すべきなのかを教えてくれます。
3枚目:ブリキ男
あなたが今、抱えている「愛」の問題について映し出しています。
例えば恋愛。家族。人間関係についてもやもやしていること、その対処法などはここに出るカードを見ればわかるでしょう。
4枚目:ライオン
あなたのプライドや自己肯定感についてのテーマを表します。
あなたが、今の人生の誇りを持てているのかどうか。
持つことができていないのだとしたら、その原因は?
自己肯定感を下げている要因なども、ここに出るカードが教えてくれるでしょう。
5枚目:太陽
まさに、インナーチャイルドカード20枚目の「太陽」が問いかけるテーマが映し出されます。
それは、私たちの人生の目的。
あっちに行ったりこっちに行ったり…と、「冒険」という名の元にさまよい続けたドロシーたちのように、私たちもまた長い人生においては迷うことがたくさんあります。
一体、どこを目指しているのか?あなたにとっての最高の喜びとは?
このような問いかけをするカードがここに現れます。
「黄色いレンガの道」実例
Bさん 35歳 女性 会社員
Bさんが選んだ5枚は、以下の通りでした。
1枚目:ドロシー ⇒ ハート⑩
2枚目:かかし ⇒ クリスタルのエース
3枚目:ブリキ男 ⇒ ハート⑨
4枚目:ライオン ⇒ ミダス王
5枚目:太陽 ⇒ ソード7
この5枚の並びを見た時、あまりにも今の自分の現状にピッタリのカードだったので驚いた…とおっしゃっていたBさん。
今は会社員なのですが、将来的にカウンセラーとしての独立を目指し、今は勉強中なのだそうです。
そのため、「夢」や「今向き合う愛のテーマ」の位置にハート⑩や⑨のカードが出たことについて、なにか強いメッセージ性を感じたとのこと。
書き物をしながら窓の外を眺めるsword7の姿に、「あれこれ考えながらも机上の空論になりがちで、外の世界に飛び出すまでに時間がかかってしまう」という自分自身の姿を映し出して複雑な気持ちになったとおっしゃっていました。
個人的に興味深かったのは、ライオンの位置にミダスタッチが出ていたこと。
Bさんは、普段から控え目なタイプで、消極的な発言が多い方なのですが、実際にはその内側に「私はその気になればなんでもできる」という強い自信を秘めているのかもしれません。
謙虚さゆえに言葉では自信がなさそうなことを言いますが、実際のBさんはとても心が強く、自分の人生にまっすぐ向き合っている人なのです。
そのような芯の強さ、自分で自分を信じ、認める強さが感じられ、「Bさんならばきっと、カウンセラーの夢を確実に実現するだろう」という確信が持てました。
【まとめ】その人の人生に対する向き合い方が映し出される!
インナーチャイルドタロットカードの展開法の一つである「黄色いレンガの道」についてご紹介しました。
実践例からもわかるように、表にはあらわれないその人の本質的なものが映し出されるのがこのカードの魅力の一つ。
その人の「言葉」だけではうかがい知ることのできない本当の姿、本音を教えてくれます。
特に最後の「太陽」は、その人自身も気づいていない(あるいは探し求めている)「生きる意味」や「生きる理由」が映し出されます。
「どんなことでもいいから、小さな幸せを積み重ねること。それを集めていったら生きる理由になる」
・・・これは人気ドラマに出てきたセリフの一つですが、その人がどんなことに幸せを感じるのか?どんな姿勢で人生に向き合っているのか…
このスプレッドは、言ってみれば「その人の”人となり”」を映し出す展開法なのかもしれません。
占いやカウンセリング、ヒーリングのツールとしてはもちろんのこと、単純に
「この人のことをもっと知りたいな」
と興味を抱いた時に活用できるスプレッド法ではないかと思います。
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