今回は、インド占星術講座の1回目としまして、インド占星術とは何なのか?
インド占星術と西洋占星術の違いについて、また、マイナーな占術ながらもコアなファンがとても多い理由についてを解説していきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
そもそもインド占星術とは?
占星術といえば、西洋占星術を連想する方も多いでしょう。
私自身も最初に出会ったのは西洋占星術で、何年も西洋占星術の鑑定を行なってきています。
インド占星術を知ったのは、実は3年前にインドにアガスティアの葉を探しに行ったときでした。
南インドにあるタミル・ナードゥ州(Tamil Nadu)、ヴァイテースワランコイル(Vaitheeswaran Koil)という地まで、南インドの玄関口であるチェンナイから8時間ほどバスに揺られて行ってきました。
私とインド占星術との出会いは、アガスティア村が始まりでした。
インド占星術は、ジョーティッシュと呼ばれ、日本語に訳すと光の科学になります。
光の神と呼ばれることもあります。
インドでは今でこそ、たくさんの方々がインド占星術を学べるようになりましたが、少し前まではバラモン階級の方々しか学べなかったそうです。
インドやバングラの友人に聞いてみたところ、インド占星術を学ぶ専門のバラモンより少し下の階級があるとのこと。
インドでは、生まれた瞬間の時間を計測する担当の方がいらっしゃるそうで、
それなりの家柄の生まれの方は、生まれた時にインド占星術でチャートが作られるそうです。
この件に関しても友人に確認してみたところ、実家の地に眠っていると言っていました。
インド占星術の根元にある思想は、輪廻転生の思想になります。
ヴェーダ哲学の根元にある思想で、魂は何度も生まれ変わっている存在だということですね。
そして、
インド占星術のチャートには、このカルマの部分がしっかりと刻まれているのです。
ただ単に当たる当たらないで判断する占いではなく、
「自分はどんな宿命を、カルマを背負って生まれてきたのか?」宿命を読み解き、より良い人生を創っていくために役立てるのがインド占星術だと私は解釈しています。
自分の人生を生きるためには、まず自分自身を知る必要があります。
どんな性質を持ち、どんなカルマを背負って生まれてきているのか?
どんなギフトを持って生まれてきているのか?
自分自身の魂を知ること。
また、自分にとって今はどんな時期なのか?
チャートから事細かに読み取ることができるのもインド占星術になるため、人生のタイムラインについても知ることができます。
インド占星術=ヴェーダの叡知
アーユルヴェーダやヨガなども、インド占星術と同じ「ヴェーダの叡智」からきているものになります。
カルマと言われてもピンと来ないという方も多いと思いますので、カルマについてはまた別の動画で解説していきたいと思います。
ちなみに
ヴェーダとは、wikiによると紀元前1000年頃から紀元前500年頃にかけてインドで編纂された一連の宗教文書の総称のこと。
私は師から、口伝で伝えられた古代インドのバラモン教の聖典がヴェーダだと習いました。
このヴェーダの教えの中の一つがインド占星術で、
インド占星術は宿命や運命を読み解くだけではなく、どうしたら開運ができるのか?
の処方まで全て含まれているのも、他の占術とは異なるポイントと言えるでしょう。
インド占星術と西洋占星術の違い
次に、
インド占星術と西洋占星術の違いについてです。
2つの占術の違いについては、細かく見ていくとたくさんありますので、ここでは大枠だけお伝えしていきます。
同じ占星術なのに、インドと西洋では何が違うの?
という点について、疑問に思う方も多いはずです。
私が感じる一番の大きな違いは、
「背景、価値観の部分の違い」です。
細かく見ていくと、惑星の捉え方だったりハウスの意味が少し異なっていたり、重要視するポイントも結構違ったりするのですが、
とにかく一番大きいのは
西洋占星術は、動かせる未来を創っていくこと、運命の部分に重きを置くこと。
そしてインド占星術は、魂の部分、この世に持ってきた宿命に重きをおき、魂の成長が主軸にあると言うこと。
この違いかなと感じます。
例を挙げると、
西洋占星術では太陽は吉星で、インド占星術では凶星扱いになります。
え?太陽が凶星だなんて・・
と思いますよね?
なぜ、インド占星術では太陽が凶星になるのかというと、
太陽とは、エゴや自我の部分を表します。
インド占星術のベースにある「魂の成長」のためには、エゴだったり自我というものは、邪魔になるモノだからです。
エゴに邪魔をされては魂の成長はできないからですね。
その他の大きな違いとしては、
採用している星座帯が異なり、西洋占星術はトロピカル方式、インド占星術ではサイデリアル方式を使用しているため、約24度ほど度数がズレるということになります。
そんなことから、
西洋占星術の太陽星座はインド占星術では異なる場合が多いということになります。
例えば、牡羊座の方でしたら魚座であることが多いという感じですね。
もちろんどっちが良くてどっちが悪いと言う意味ではなく、
両方の視点から捉えることができるようになると面白いですね。
インド占星術と西洋占星術の違いや比較については、長くなりますのでまた別の動画で解説していきます。
インド占星術にはコアなファンが多い理由
最後に、なぜインド占星術はマイナーな占術ながらもコアなファンがとても多いのか?
についてです。
一番の理由は、
インド占星術の学校をデリーに作られたインド占星術の権威でもあるラオ先生によると、
人の運命は6割型チャートに現れていて読み取ることができるとおっしゃられています。
インド占星術では、宿命が7割、自由意志3割
といわれているため、7割の宿命のうち6割までを読み取ることができる。
これって凄いことですよね?
そんなことから、チャートに現れていることがどんな事象として現象化されているのか?
を検証し、リーディングの精度を上げていくための研究をされている方がとても多い印象です。
そして、
驚くことに理系の研究者の方々がこの分野にどハマりしていらっしゃるようですね。
あくまでも私の意見ですが、
そこまで細かくインド占星術を研究することではなく、この素晴らしいインド占星術をもっともっと多くの方々に知っていただきたい、広めていきたい。
というのが、今の私の野望になります。
挫折者が多いと言われている占術で、確かに難しいです。
でも、わかりやすく伝えていければいいなと思っています。
それではまとめです。
1・インド占星術とは、ヴェーダの叡智の中の一つであるということ
2・インド占星術と西洋占星術の違いは、価値観と星座帯の違いの部分が大きいということ
3・インド占星術はマイナーであるにも関わらず、コアなファンも実は多いこと
インド占星術の世界は魅力的な世界です。
もちろん「輪廻転生は受け入れられない」という方には、おすすめするのが難しい占術ですが、輪廻転生に興味がある。
ヨガやアーユルヴェーダ 、インド哲学などに興味がある。
西洋占星術が好きでもっと占術を深めていきたい。
という方にはとってもおすすめの占術になります。
インド占星術を学ぶことで、西洋占星術のリーディングも深まっていくはずです(*´∀`*)
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