今回は、インド占星術講座の4回目としまして、インド占星術でわかる4つの人生の目的について、お話ししていきます。
人生の目的は、チャートに全て刻まれています。
細かく見ていくともっと色々な部分が出てきますが、まずは大枠として、
「あなたの人生の目的」方向性について見ていきましょう。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
4つの人生の目的
インド占星術では、ホロスコープに描かれた人生のシナリオは、その人が前世で積んだカルマの結果と考えられています。
良いカルマを積んできた方は、今世スムーズに生きられ、悪いカルマを積んでしまった方の人生は大変だったり。
魂がこれまでの人生でどんなカルマを積んできたかによっても、人生の目的が変わると言われています。
人生の目的は4つあり、その4つの目的のことをPurushartha(プルシャタ)と呼びます。
Purusha(プルシャ)とは、魂のことを差し、Artha(アルタ)は目的を意味します。
つまり、人生の目的ですね!
インド占星術では、この4つの目的が、充実した人生をおくるための道標になるとされてます。
4つの人生の目的とは、
・ダルマ
・アルタ
・カーマ
・モクシャ
の4パターンになります。
この4つのどこに星が集中しているか?
で人生の目的を読んだりします。
ダルマ・アルタ・カーマ・モクシャ
簡単にお伝えすると、
ダルマとは道徳的、慈善的な生き方をすることが人生の目的、アルタとは仕事に向い、富を蓄えることが人生の目的、カーマとは、現生的な欲望を満たすことが人生の目的、モクシャとは、手放し、悟りを目指すことが人生の目的になります。
インド占星術のチャートには、その方その方、今世の目的がどこにあるのか?がしっかりと現れているということですね。
ダルマは、精神的・道徳的(宗教的)な教えを学び実践すること。
徳を積んだり善行を行うことでもあります。
1室、5室、9室がダルマハウスです。
アルタは、義務として仕事をし、富を蓄積すること。
仕事をし、必要なものを手に入れることが、人生の目的だということですね。
2室、6室、10室がアルタハウスです。
カーマは、趣味などを含めて、現世利益の追求をすること。
情熱を燃やしたいことこそが、その方のカーマ です。
3室、7室、11室がカーマハウスです。
モクシャは、人生の究極の目的である解脱に向かうこと。
日本的言い方をすれば、精神世界に向かうことですね。
4室、8室、12室がモクシャハウスです。
これらを得ることができれば、今世の人生は成功だったと言えるということですね。
例えばですが、
私のチャートでは、惑星の偏りがダルマハウスに集中して、その次がモクシャになります。
つまり、
悪いことはできない、慈善的に生きること、徳を積むことが人生の目的であり、次に惑星が多いのがモクシャハウスになりますので、精神世界に向かうことも人生の目的だったりする
ということになります。
D9ナヴァムシャチャート
また、
インド占星術では生まれた日時のチャートを、D1ラーシチャートと呼び、結婚相手や晩年、潜在意識について見ることができるチャートをD9ナヴァムシャチャートと呼びます。
インド占星術のチャートは、西洋占星術と異なりたくさんの分割図を使います。
だから細か部分までリーディングすることができるのですが、チャートで二番目に大切だと言われているのが、ナヴァムシャチャートになります。
私のナヴァムシャチャートを見てみると、アルタハウスに惑星が集中しているため、
仕事をし、人生で必要なものを手に入れること。
ただし、ものを得ることが目的になってしまうと、いつまで経っても満たされない、そんな人生にもなりかねないので注意が必要ですね。
また、私の結婚相手は仕事に向かい、富を蓄える人と読むこともできます。
もちろんこの一部分だけで判断することは出来ませんが、大枠の部分を知るには役立ちます。
ちなみに、ナヴァムシャチャートはその人のカルマが蓄積した物だと言われています。
過去生で行った、また、現生で行うカルマの果実を示すチャートが、ナヴァムシャ。
人生は、誕生期、成長期、開花期、収穫期と分けることができます。
カルマの果実を受け取るのは晩年であることが多いことから、ナヴァムシャチャートは晩年を表すなどとも言われています。
また、インドでは結婚も過去生からのカルマの結果とされているようですね。
そして、
結婚相手を選ぶ際にも占星術で結婚相手としてふさわしい人なのか?を見たり、結婚する日取りを決めるにしても占星術で良いお日柄、結婚の時間を選びます。
占星術で、この人はダメだということになると、結婚が取りやめになることも今だにあるようですね。
このあたりは、日本とは全く考え方が異なり、面白い部分だなと感じます。
私がアガスティアの葉を探しに行った時にも、アガスティアの館はインドの方々で溢れていました。
それだけ占星術は人々の暮らしに密接に関わっているということですね(*´∀`*)
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