インド占星術講座9回目の今日は、インド占星術のチャートの出し方とチャートの見方についてを解説していきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
インド占星術のチャート
占星術は、生まれたときの天空図であるネイタルチャートを出すことから全ては始まります。
インド占星術では、メインのチャートのことをD1ラーシチャートと呼びます。
インド占星術は色々な視点でチャートを読んでいく必要がありますが、まずは「どう見るのか?」の部分について、チャートの全体像を捉えていきましょう。
チャートの出し方から解説していきます。
簡単にチャートを出す方法
チャートは無料版、有料版、色々なソフトを使って出すことが出来ますが、
オンライン上でチャートを出すことができるサイトも色々あり、とっても便利です。
数万円するソフトもありますが、
最初からお高いソフトを購入しても宝の持ち腐れになってしまいますので、無料で使わせていただけるサイトで十分です。
おすすめのサイトは、
・アーユルヴェーダライフさんのインド占星術研究プロジェクト
・「Jyotish-one」さんのサイト
の2つです。
こちらのサイトに、
・生年月日
・生まれた時間
・生まれた場所
を入力し、「チャートを表示」
をクリックすることで、あなたの生まれたときのチャートを出すことができます。
アーユルヴェーダライフさんのサイトでは、星座は記号で表記されていますが、
色々解説も載っていてとっても親切ですね。
「Jyotish-one」さんのサイトでは、星座は日本語で書かれていて惑星は英語表記ですが、慣れると
使いやすいです。
細かく読んでいくために必要な分割図や人生の年表であるダシャー(ダシャーの中でも一番使われているヴィムショッタリダシャーと、ジェイミニ占星術で見る時に使うチャラダシャー)、ナクシャトラまで表示されます。
トランジットも西洋占星術でいうところの2重円ならぬ、2重四角にして見ることができます。
一つずつ
見ていきましょう。
アーユルヴェーダライフさんのサイト
まずは、アーユルヴェーダライフさんのサイトで出してみますので一緒にやってみてください。
アーユルヴェーダライフさんのサイトを開きます。
この動画を作成しているのが2022年2月26日になりますので、今日のお昼の12時、出生地は東京で出してみます。
入力項目は
・生年月日
・誕生時間
・出生地
ここまで入れたらチャートを表示します。
チャートが表示されましたね!
アーユルヴェーダライフさんのサイトでは、
惑星が記号で表記されています。
ASCがアセンダントになりますが、惑星の記号の解説も書いてあり、とっても親切ですね。
記号表記も覚えてしまうと、
サイトを分析する際、メモを取ったりするのに楽です。
西洋占星術でも全く同じ表記を使いますし、西洋のホロスコープも何ハウスにどの惑星が在住しているのか?
などわかるようになります。
各惑星ごとのナクシャトラの解説も載っていますが、最初のうちはここまでみると混乱しますので、スルーでOKです。
ハウスの意味や分類も載っていて、わかりやすいですね。
下の方にいくと、ダシャーと呼ばれる年表も載っています。
一番メインのダシャーである「ヴィムショッタリダシャー」が採用されていますね。
何歳のときにどのダシャーになるのか?
一目でわかるようになっているのが特徴になります。
「Jyotish-one」さんのサイト
次に、「Jyotish-one」さんのサイトで出してみましょう。
こちらのサイトも、アーユルヴェーダライフさんのサイトと手順は同じで、
・生年月日
・誕生時間
・出生地
を入力します。
お名前を入力する項目がありますが、ここは特に重視しませんので、イニシャルなどでも問題ありません。
出生地に関しては、市町村まで入力できますので、市町村の入力までしてみましょう。
入力を終えたらチャートを表示で、チャートが表示されます。
「Jyotish-one」さんのサイトでは、
各惑星は記号ではなく英語の頭文字、例えば太陽は英語でSunなので、Su、月はMoonなので、Moみたいな感じですね。
南インド式のホロスコープでは、星座は固定になりますので星座も表示されています。
D1ラーシチャートの他に、結婚についてや晩年、潜在意識についてみる時に使うD9ナヴァムシャチャートやその他分割図も表示されます。
解説関連は載っていませんが、
度数も枠外ではなくチャート内に表示、さらにジェイミニ占星術という手法で使うカラカも表記されています。
ナクシャトラに関しては、別途表記されています。
ダシャーに関しては、「ヴィムショッタリダシャー」の他に、ジェミニ占星術で使うチャラダシャーと呼ばれるダシャーも表記されています。
※ここではそういうものがあると言う認識だけ持っておいていただければ大丈夫です。
この時点で深掘りしようとすると挫折の道を進むことになります。
インド占星術のチャートの見方
次に、チャートの見方についてです。
南インド式のチャートは、見ての通り四角形です。
四角形の中に菱形が描かれる北インド式のチャートもありますが、日本に浸透しているのは南インド式で、さらに私のインドのグルも南インド式を使用しているため、ここでは省略させていただきます。
南インド式のチャートの特徴は、
魚座が左上に来る形で星座が固定されています。
星座が固定されるということは、星座の支配星は不変のため、支配星も固定されます。
ただ、ハウスはアセンダント(ラグナ)を起点に1ハウスから時計回りに回っていくため、西洋占星術のチャートに慣れている方は慣れるまで苦労するかもしれません。
実際私は慣れるまでかなり大変でしたが、慣れたらすごく楽です。
今回出した「Jyotish-one」さんのチャートで、チャートの見方をお伝えしていきます。
こちらのチャートでは、
アセンダント、ラグナは1ハウス、双子座。
双子座の支配星は水星になりますので、水星がどこに在住しているか探してみるとMeは山羊座。
ラグナの支配星のことをラグナロードと呼ぶので、ラグナロード水星であることがわかります。
6ハウスKe、7ハウスはMo、Ve、Maが在住。
賑やかなので、この方にとって7ハウスのテーマ、結婚や人間関係が重要なのかも!
と最初の時点で予測が出来ます。
8ハウスにはMeとSaが在住。
9ハウスはSuとJuですね。
そして12ハウスがRa。
6,7,8ハウスに惑星が集中しているので、人との交流が大切な人なのかな?
と大枠で把握することができます。
最初から細かく読もうとせずに、まずは全体像を捉えること。
読み方についてはまた別途解説していきますが、チャートを出したらまず全体を把握することをぜひ習慣化されてみてください。
お隣にあるチャートがD9チャートです。
こちらも基本的にD1チャートと同じように読むことができます。
下の方に行くと、その他分割図なども出てきますが、
分割図は例えば仕事についての質問をされた際には仕事についての分割図も同時に見てみたり。
D1、D9チャートを捕捉する、核心を得るために使っていきます。
ダシャー2つも、まずはメインのヴィムショッタリダシャーで見て、チャラダシャーでも見る。
両方で見て「同じ」ようなことが現れている場合、確信に変わるといったイメージですね。
ダシャーに関しては、
今現在、自分が今どの時期なのか?
を確認し、例えばラーフ期ならラーフをラグナにしてチャートを再構築して読んでいくことで、より今の時期のことがわかると言うように使うこともできます。
インド占星術は、いろいろな視点から見ることで精度を上げていくことができるため、
西洋よりも深く見ることができるという点が素晴らしいなと感じています。
何度かお伝えしています通り、一気にやろうとするともう無理・・
ということになってしまいますので、一歩ずつ、一段一段進んでいくのがとってもおすすめの占星術になります。
チャートが読めるようになるとかなり面白いので、
一歩ずつ進んでいかれる方が増えるといいなと思っています。
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