インド占星術×カルマ講座では、インド占星術をカルマという視点でご紹介していきます。7回目の今回は「出生図の木星とカルマ」というお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ヴェーダの二人のグル
ヴェーダでは、グルと呼ばれる存在が二人存在しています。
神々のグルである木星と、阿修羅のグルである金星の二人です。
神々のグルである木星の神様はブリハスパティで、高次のエネルギー、心を意味します。
サンスクリット語でブリハドは大きい、偉大なという意味で、パティは守護者という意味になり、木星=偉大な守護者ということ。
ブリハスパティは、最初の偉大な光から生まれた賢者、闇を追い払った賢者としてリグ・ヴェーダに登場し、明るく純粋で、宇宙の秩序であるダルマの基礎の弦(げん)を張った特別な弓を持っています。
そして、阿修羅のグルである金星の神様はシュクラチャリヤで低次の心を意味するなどとも言われていたりします。
今回は神々のグルである木星について、掘り下げていきます。
木星のカルマ=機会
木星の意味するカルマは、「機会」を意味するカルマになります。
善行という意味でのカルマで、知恵や知識、そして、神様からの祝福を意味します。
グルという存在は、インドでは神を見つけるための光を示してくれる存在です。
グルに出会うことにより、魂の進む道が明らかになるという意味合いですね。
そんなことから、インド占星術のチャートで木星が位置している場所は、知識の祝福を意味します。
つまり、前世から引き継いだ知識と関連しているということ。
それに加えて、今世における神からの祝福を表したりもします。
ヴェーダでは、グルの祝福により道が開かれていくと言われていることから、チャートの木星が示していることに取り組んでいくことで、道が開かれていくと捉えることもできますね。
例えば私のチャートでは、木星は8室に在住しているのですが、支配している惑星などのことは除き、この部分だけをカルマの観点で見るなら前世から精神世界の知識を引き継いで生まれてきていると読むこともできますね。
一般的には、ドシュタナである8室に存在している木星は良い結果を導かないなどと言われたりもしますが、
グルが魂の道へ、光を灯してくれるという視点で見ると
私が精神世界に向かって進むことは、最初から決まっていたということとも思えてきます。
神々のグルである木星は、人生を楽にするために存在していて、グルの照らす光の先にある教訓を自ら学ぶことで、魂が求める方向に進んでいくことができるようになります。
私が学ばせていただいたインドの先生は、「血統から流れている知識もある」ともおっしゃられています。
つまり、ご先祖様から引き継いでいる知識もあるということ。
ご先祖様を敬う気持ちを大切にしていくことで、人生のどこかのタイミングで点と点が線になり、木星の教えてくれる真の叡智に辿り着けるのかもしれません。
学ぶこと=浄化
そして、カルマについて学んでいる中でとてもとても衝撃的だったのが、
「学ぶこと=浄化でもある」ということ。
無知があるから人は苦しむということを学ばせていただいてから、納得しかありませんでした。
私自身も、これまでの経験から
学ぶごとに様々な謎が解けて、点と点が線になり、楽に、楽になっていきました。
魂の成長にとっての必要な知識を得ることで、様々な真理を知ることができます。
断片的で心底腑に落ちなかった知識が、さまざまな学びを得ることでパズルのようにハマっていきます。
「これでいいんだ・・」と思える瞬間がやってきます。
チャートの木星が示すことを、学び続けることで、魂が求める光の場所へ、導かれていくのかもしれませんね。
インド占星術を学び、アガスティアのグルジから人生哲学を学ばせていただき、これから先の人生でやることが見えてきました。
過去生で積んでしまった悪いカルマだけではなく、良いカルマにも目を向けてあげることを理解できたのも本当にここ数年のことで、今日の行いに明日直面することになるということは、今日の善行が明日の平穏にも繋がっていくということだと本当の意味で腑に落ちました。
だからこそ、日々の行いを常に意識して過ごしていく必要がありますね。
まとめ
それではまとめです。
インド占星術×カルマ講座の7回目は、木星とカルマについてのお話をしてきました。
木星の意味するカルマは、過去生で詰んだ良いカルマ、知識のカルマだということ。
チャートの木星を紐解いていくこと、グルに出会うことにより、魂の進む道が明らかになっていくはずです。
余談ですが、「グルの助けなしに悟りを開けるのは、100万人に一人しかいない」という言葉があります。
あなたのチャートの木星を紐解いていくことで、高次の導きに従って進む手助けが何なのか?
知ることができます。