今回は、占い師さんの心得の前編としまして、占術の技術よりも大切な鑑定のスキルについてのお話をしていきたいと思います。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
占術の技術よりも大切なこと
色々なところで似たようなお話をしていますが、
これから占い師を志される方、占い師として成長していきたいと思われている方へ、一番お伝えしたいことなので繰り返しお話しています。
多くの占い師さんたちをみてきた中で、皆様
一番注力されているのが「占術の技術」です。
これで合っているのかわからない…
こんな鑑定で大丈夫ですか?
などという質問を、毎日のように受けたりします。
もちろん占術を学んでいる最中は、占術に意識が向かっているためそんな気持ちになることも多いかもしれません。
でも、占術を学び終えた後でも
リピートしていただけないのは占術の技術が足りないからだ。
となぜか考えます。
リピートされない。
とおっしゃられている占い師さんたちとお話している中でいつも感じるのは、「目を向ける場所が違っている」ということでした。
次から次へと、自転車操業的に占術を仕入れたとしても、正直何も変わりません。
タロットを学んでリピートしていただけないから、だったら次は手相にしよう!と手相を学び、やっぱり手相はそんなに変わるものではないからリピートには繋がらないよね…
だったら占星術が出来るようになったらプロっぽいかな。
という感じで、占術ばかりが増えていきます。
人によっては、「○○協会の講座終了資格」が増えていく…
大切なのはお客様側からの視点
お客様側の視点で考えるとすぐにわかることなのですが、
お客様からしたら、
・どの占術を使って鑑定するか
・○○協会の講座の終了資格があるか
などというのは、正直あまり関係がない話なのです。
お客様が占い師さんの元を訪れる理由は、
「今の悩みを解決したい!」からです。
もしくは、
占いの力を利用し、人生をもっと前向きにしていきたい。
と考えられている方もいらっしゃるかもしれませんね。
いずれにしても、
資格があるかとか、どの占術を使うのか?
という点は、そこまで関係がない!と言わざるを得ません。
求めている未来を実現することがお客様にとって大切なことだからです。
もちろん
占術を学ばずに、適当な鑑定をするなんていうことはあってはならないことです。
信頼してお悩みを相談してくださっているお客様に対して失礼です。
でも、ある程度のところまで学んだら
次にすることは「占術のスキルではなく、鑑定のスキルを磨くこと」なのです。
鑑定のスキルを磨く方法
鑑定のスキルとは具体的に何なのか?
・引き出す力
・信頼していただく力
・伝える力
・導く力
になります。
一つずつ見ていきましょう。
鑑定をする際に、相談者様は一番最初から本当に相談したいことをお話してくれる訳ではありません。
初対面の方に、開けっぴろげに全てをさらけ出せる方は稀だということですね。
だからこそ
上部だけの言葉をそのまま受けて鑑定しても、お客様の求めていることはお伝えできないということになってしまいます。
お客様側からしたら
この占い師さんはわかってくれない。
と、一回限りの鑑定で終わってしまうということですね。
だからこそ
お客様の言葉の端々から、本当は何を求めているのか?
を探った上で、本当に求めていることを引き出していく力というのは本当に大切になってきます。
では、どうしたら話していただけるようになるのか?
2つ目の信頼していただける力に繋がっていきます。
信頼していただくためには、
「安心安全」であることを感じていただく必要があります。
この人だったら話しても大丈夫そう。
と思わない限り、なかなか人は悩みを話しません。
人がどんな時に心をオープンにするのか?
「自分のことを理解してもらえる」と思ったとき、人は心を開くかと思います。
傾聴ももちろん大切ですが、それ以上に認めてあげること。
お悩みに共感し、承認してあげること。
「私はあなたの理解者ですよ。」ということを示していくということですね。
鑑定に来ていただく前の時点で、
占い師さん側で自己開示をしておくことも大切です。
例えばですが、ブログやSNSで
過去の失敗談などの自己開示をしておくことで、
「自分と同じような経験をしているこの占い師さんにだったら、話しても大丈夫かも。共感してもらえそうかも。」と思っていただけるからです。
占い師という先生的立場なのに、過去の恥ずかしい経験をさらけ出すなんて・・
と思われる方も結構いらっしゃるようですが、過去は過去ですし、乗り越えてきた経験なのですから、どんどん出すべきだと個人的には思っています。
それがあるからこそ、
信頼構築にも繋がっていくという流れですね。
3つ目は伝える力です。
鑑定結果をどう伝えるのか?
も本当に大切なポイントです。
伝え方次第で、次があるか否かが変わってくるからです。
よく誤解されがちなのが
「あげ鑑定をすればいいのね。」と思われている方がいらっしゃること。
良いことだけを伝えても、その方のためになりません。
占い師の役割として、関わった方の人生を良い方向に導くことという役割があります。
どんなスタンスで鑑定をするか?
にもよりますが、中途半端な優しさというのは相談者様のためにはならない。
ということですね。
今のままでいたら望む結果を得られないのであれば、
「だったらどんな選択肢があるのか?」
の提示をしてあげられることも占い師としての大切な役割です。
選択肢の数を増やしてあげることで、人生が変わることも多々あるからです。
その場凌ぎの鑑定ではなく、
乗りかけた船になりますので、その方の人生に伴走する覚悟を持って鑑定していくことも大切なのかなとつくづく思います。
これがラストの導く力に繋がってきます。
占い師さんは、心のお医者さんです。
「前に進むために必要なこと」に気づいていただいたり、今の状態から回復するために何をすればいいのか?お伝えする必要があります。
鑑定にいらっしゃる相談者様の多くが、
なんらかの問題を抱えているため、視野が狭くなってしまっています。
この視野を広げてあげること。
目の前しか見えていない状態から、未来をイメージさせてあげること。
同じところをぐるぐる回ってしまっている状態だから、人は悩み、苦しみます。
そんな輪から出してあげること。
出ていけるように導いてあげることこそ、占い師さんに必要なことなのではないでしょうか?
鑑定の技術は実践の中で身に付くこと
今回お伝えした占い師さんの心得は、どんなに占術を学んでも、身に付くことではありません。
占術を学び終えたら、
次にすることは鑑定の技術を磨くことです。
鑑定の技術は、鑑定をしていく中で自分なりの鑑定が出来るようになっていきます。
・うまくいった方法
・反対にうまくいかなかった方法
を書き出していき、なんで今回はうまくいったのか?
今回はダメだったのか?
を書き出していきます。
その中で、必ず共通項目が見つかります。
鑑定の中で得られることこそ、あなたの財産になります。
知識ばかりを得ようとするのではなく、ぜひ、実践の中で腑に落としてください。
それこそが、あなたの財産になります。
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