ルノルマンカード講座、3回目の今日は、ハートのカードの意味について解説していきます。
ルノルマンオラクルカードで「ハート」の記号がついているものは、タロットカードの「カップ」と同様に人の「感情」について暗示しています。
人は感情を介して他者とつながる生き物ですから、拡大解釈すると「人間関係」をも司るカードセットだと言って過言ではないでしょう。
具体的にそれぞれのカードにはどんな意味があるのか。
リーディングのポイントについて掘り下げていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
「ハート」のカードに秘められたストーリーとは?
タロットカードについて学んだことがある方であれば、「ルノルマンオラクルにも何かストーリー性があるのではないか」と考えることでしょう。
タロットカードでは、大アルカナにも小アルカナにもストーリーがあり、その流れに沿ってリーディングしていくと解釈しやすいという特徴があります。
ルノルマンにもそういったストーリーがあるのであれば、理解しやすいですよね。
実際のところ、「法則性はある?まずはカテゴリー分け!」の記事でもお伝えした通り、ハート、ダイヤ、スペード、クラブの分類でカードを分けてみると、タロットカードの4スートと重なり合うような物語性があることがわかりました。
実際に「ハート」の記号がついたカードを並べて眺めてみましょう。
★「ハート」のカードセット
ハート1(28紳士): 象徴カード(相談者本人、あるいは影響を与える人物)、恋の予感
ハート6(16星): 夢、導き、成功、ビジョン、インスピレーション
ハート7(5樹): ルーツ、生き方、健康、心と身体のバランス、安定、成長、
ハート8(32月):夢心地、良い兆し、良いムード、感受性、ロマンティックな恋、ナイトライフ
ハート9(1騎手):急ぎのメッセージ、新しい情報、ニュース、キーパーソン
ハート10(18犬):素晴らしい友情、援助、忠実なパートナー、友情から始まる恋
ハートのジャック(24ハート):愛、喜び、恋、ロマンス、ときめき
ハートのクウィーン(17コウノトリ):変化、異動、転勤、転職、引っ越し
ハートのキング(4家):住環境、身近な人との関係、出会い、家族、自分のペース、地元での恋愛
タロットカードであれば、小アルカナそこに描かれているカップの個数の順番に並べてリーディングすることによってそこに一つのストーリー性を見出すことができます。
ルノルマンカードでも同じようにやってみましょう。
まず、今のあなた自身がいて、なにかしら「こうなったらいいなあ」「こうなれたらいいなあ」と夢を想い描いている状態。
成功のビジョンは出来上がっていますが、それを叶えるためにはまず足元から。心身のバランスが整っていないといまくいきませんよね。
しっかり現実を向き合って自分を磨いていれば、やがて良い兆しが見え始めます。
キーパーソンと思えるような素敵な出会い。欲しかった情報も入ってくるでしょう。
するとそこに「愛」やトキメキが生まれ、今度は二人で新しい変化を生み出すステージへ。
「コウノトリ」~「家」は、恋愛→結婚→新居購入→出産という流れも彷彿とさせますね。
このように、ハートの数字順で読むと「なんだかんだ言っても、人生を変えるのは人との出会いだよね」というメッセージを受け取ることができるでしょう。
伝統的には数字順で読む
上記のように、ルノルマンカードもタロットのように「数」で読むとストーリー性を見出すことができます。
ただ、伝統的によく使われるのは、ハートやダイヤの個数の順番ではなく、カードそのものの順番に並べて理解するというアプローチ。(カードに大きく書かれている通し番号の順に並べてみるということ)
具体的には、ハートの場合は以下の順番に並べて意味を理解するということです。
1騎手(馬) ⇒ 4家 ⇒ 5樹(森) ⇒ 16星 ⇒ 17コウノトリ ⇒ 18犬 ⇒ 24ハート ⇒ 28紳士 ⇒ 32月
まずキーパーソンが現れて、「今」の自分やそれを取り囲む環境が揺らぎだす。
慣れ親しんだ安全な場所(家や地元など自分を守ってくれる環境)から思いきって飛び出してみると世界が広がり、キーパーソンとの関係性が変わり始める(親密になっていく)。
近くにいる人、自分に関わる人、自分が関わる物事に対して愛やトキメキが生まれて、それによって逆に「自分」の内面と向き合うよう促される。
そして最終的には、表も裏も含めてあなたの魅力が受け入れられる。
こんな流れで解釈することもできますね。
ハートの数の順番か、それともカードそのものの通し番号の順に解釈するか。
カードの世界に「絶対にこうするべき!」という正解はないので、あなた自身が受け入れやすいほうで理解すれば問題ありません。
いずれにしても、共通しているのは「愛が人生を変える」ということ。
人でも物でも良いのですが、自分以外の存在と出会うことによって人は人生をリスタートすることができるのです。
一方、タロットカードで描かれているのは「人間関係はしがみついてちゃダメ。必要に応じて手放すことが完成形なんだよ」というテーマでした。
同じ様に「愛」を扱っていても、伝えようとしているメッセージ性は微妙に違うのです。
これもカードリーディングの面白いところですね。
【カード別】これが出たらパッと連想!関連キーワード~ハート編~
上記で紹介した各カードの意味は、かっちりと固定されたものではありません。
解釈は、その人のインスピレーションを生かして行うというのがカード占いの鉄則。
それはタロットでもルノルマンオラクルでも同じです。
ただ、タロットとの大きな違いは、ルノルマンオラクルカードは「1枚だけ」を引いて読むことは少ないということ。
もちろんタロットでもカードを展開した時の全体の印象(色や数、大アルカナと小アルカナの割合など)から意味を読み取ることが大事ですが、ルノルマンオラクルカードではその要素がより強くなり、「どんなカードと隣合わせで出ているか」に重きを置いてリーディングします。
つまり、単独で意味を解釈するというよりは、周りに出たカードとの関係性を重視して意味を読んでいくということです。
とはいえ、各カードには固有のキーワードや、そのカードを象徴するモノ、ヒトが与えられています。
ざっくりとでもそれらを覚えておくとリーディングがしやすくなるでしょう。
ここでは、ハートの各カードに結び付けて覚えておきたいシンボルについてまとめます。
・1 騎手(馬):すぐ起こること、数字の「1」がつくタイミング(1時間後、1日後、1ヶ月後、1月etc)、乗馬、自転車、バイク、スクーター、競馬や乗馬に関すること、交通に関すること、郵便、宅急便
・4家 :数字の「4」がつくタイミング(4時間後、4日後、4ヶ月後、4月etc)、不動産に関すること、家族、家事全般、ホームぺージの解説、ホームぺージの管理に関すること
・5樹(森):数字の「5」がつくタイミング(5時間後、5日後、5月etc)、森、林、林業に関すること、家具、建築、医師、医療関係の仕事
・16星 :数字の「16」がつくタイミング(16時間後、16日後、16カ月後、16歳etc)、宝石、ジュエリー、パワーストーン、天文台、天文学、星に関すること、キラキラしていて華やかなオーラがある人
・17コウノトリ:数字の「17」がつくタイミング(17時間後、17日後、17歳etc)、産婦人科、幼稚園、保育園など子供に関する場所や職業、引っ越し、旅行、見晴らしの良い場所
・18犬:数字の「18」がつくタイミング(18時間後、18日後、18カ月後、18歳etc)、犬やペットに関すること、警備会社、セキュリティに関すること、友情、犬好きな人、犬のように素直な人
・24ハート:数字の「24」がつくタイミング(24時間後、24日後、2年、24歳etc)、ハートモチーフのもの、恋愛小説、恋愛映画、マッチングアプリ、心臓にまつわること
・28紳士:数字の「28」がつくタイミング(28時間後、28日後、28歳etc)、男性、男性にまつわること、メンズライクな女性、男性だけのサークル
・32月:数字の「32」がつくタイミング(32時間後、32日後、32歳etc)、月モチーフのもの、夢に関すること、間接照明、ロマンティックな場所、女性シンガー、女性アーティスト、女性らしいもの、女子力を象徴するものなど
【まとめ】描かれてるテーマは「愛」。しかし、愛のカタチは人それぞれ!
ルノルマン・オラクルカードで、「ハート」の記号が書かれているカードの意味やリーディングのポイントについてご紹介しました。
押さえておきたい要点を整理します。
・ルノルマンオラクルの「ハート」は、タロットカードだと「カップ」に相当する
・扱うテーマは「愛」や「人間関係」だが、伝えたい真理はタロットカードとはちょっと違っている
・全体として伝えたいのは「愛が人生を変える」というテーマである
人は人との関わりの中でしか生きられないように進化していますから、ルノルマンカードにしてもタロットカードにしても伝えたい真理はそこに行きつきます。
しかし、ここで紹介した読み方はあくまでも一例であって「絶対的な正解」ではありません。
タロットやルノルマンを手にしてみてあなたが何を感じるのか。
ご自身が受け取ったカードからのメッセージを大切にしてリーディングに活かしてみてくださいね(*´∀`*)
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