ルノルマンカード講座、6回目の今日は、クラブのカードの意味について解説していきます。
ハート、ダイヤ、スペード・・・ときたら、最後はクラブです。
タロットとの対応でいえばもう「ワンドでしょ」とわかりますが、マークの形状からも「葉っぱ ⇒ 木 ⇒ wand」と連想できるのではないでしょうか。
伝統的なトランプ占いにおいて「クラブ」は「こん棒」を表していますから、まさにワンドですよね。
行動するための情熱、自分の中に生まれる小さな「火種」を象徴するスートです。
今回はそんな「クラブ」について掘り下げます。
動画は以下よりご覧いただけます。
「クラブ」の世界が描き出すストーリーとは?
ルノルマンカードはどれも含蓄のあるイラストが描かれていますね。
全て並べてみるとそこにどんな意味があるのか。
まずはカードに描かれているクラブの個数順に並べてストーリーを組み立ててみます。
★「クラブ」のカードセット
クラブ1(25指輪): 約束、契約、絆、結びつき、パートナーシップ
クラブ6(36十字架): 重圧、プレッシャー、誰かのために尽力する、縁の下の力持ち、自己犠牲的な恋愛
クラブ7(23ネズミ): 損失、出費、盗難、エネルギーを奪われる関係
クラブ8(21山): 強力な敵、犯罪者、障害、高いハードル、試練、高い目標
クラブ9(14キツネ):嘘、狡猾さ、狡知、信用できない相手、一枚上手のライバル
クラブ10(15熊):権力、カリスマ性、強大な敵、圧倒的な力、母性愛、包容力、引き立て
クラブのジャック(11鞭むち):キビシイ言葉、批評、オーバーワーク、中傷、DVなど暴力的な関係、SM
クラブのクウィーン(7へび): 裏切り、嫉妬、敵意、支配的な人物、賢さ、英知
クラブのキング(6雲): トラブルの予感、良くない兆し、不可抗力、目標を見失う
強いパートナーシップで結ばれた関係性は、心強い一方で時に足かせになることもありますよね。
度が過ぎると自己犠牲的になったり、息苦しさから相手を欺くような行動に出てしまったり。
ともすればエネルギーを奪われる関係になりがちです。
雇用形態に例えてみても、正社員はあらゆる面で安心感がありつつも、会社のために自分を犠牲にしなければならない場面も多いでしょう。
そこから抜け出すには、山を一つ越えるような覚悟が必要。
守られた生活に慣れていた人にとって、そのハードルを超えることはとても困難なことにように思えるでしょう。
そういう時に現れるのが、小狡いキツネのような人物や裏のあるビジネス。
言葉巧みに説得し、あなたをとんでもないブラック企業に引きずり込もうとしているのかもしれません。
そこには圧倒的な力が働いていて、あらゆる手段であなたを痛めつけようとするでしょう。
抜け出すには、相手を出し抜く知性、知恵が必要です。
その知恵があれば、雲が晴れるように未来も明るく輝く。
一方で、知恵がなけければ先行き不透明な状態が続くでしょう。
オーバーワークの可能性を示唆して終わるというのは、タロットカードのワンドと丸かぶりしていますね!
教えているのは「情熱」の取り扱い方
今度は、クラブの個数ではなくカードに記された番号順に並べて物語を紡いでみましょう。
6 雲 ⇒ 7蛇 ⇒ 11鞭 ⇒14キツネ ⇒ 15熊 ⇒ 21山 ⇒ 23ネズミ ⇒25指輪 ⇒ 36十字架
雲ゆきあやしい不穏な雰囲気の中、ヘビが近づいてきてあなたの弱点を刺激します。
恋愛で例えてみると「なんかうまくいかないな~」と思っていたら、彼が浮気していたことが発覚した!ライバルが出現!・・・みたいな感じ。
口論がヒートアップして暴力をふるわれるなどトラブルが生じ、二人の間の緊張感が高まる。
「相手を責めてばかりじゃダメだな。私も変わらなくちゃ」と許す方向に気持ちを転換させるも、今度はあなたを誘惑する異性が現れます。
圧倒的な包容力で受け入れてくれる彼にメロメロになりますが、独占欲が強くなると新しい障害に直面することになるでしょう。
心変わりか、それとも略奪か。
乗り越えた先にようやく真のパートナーシップを結ぶことができますが、結末は別れ。
自分の中のもやもやしたもの(自己否定坎、依存的な傾向、不安など)を克服できないまま恋愛をしても、最終的にはやはり成就しないよ。苦しい結果に終わってしまうよ・・・という戒めを与えているようでもあります。
仕事に置き換えてみても、「自分が何をしたいのか」「働くことを通じて何を実現したいのか」というビジョンが明確になっていなければ何度転職しても同じ結果ですよね。
ビジネスでも恋愛でもなんでも、まずは「あなたの目指すゴールは?」という目標設定が大事だということを示唆していると言えるでしょう。
一方、タロットカードのワンドで描かれているのは、一つのことに固執することや1人でなんでも背負い込んでしまうことで生じるデメリット。
いずれにしても、「情熱」の扱い方を誤ると自分を苦しめるばかりでいつまで経っても幸せになれないんだよという気づきを与えてくれます。
【カード別】これが出たらパッと連想!関連キーワード~クラブ編~
カードリーディングを習得する上でオススメなのが、カードの意味を丸暗記するのではなく、「キーワードを覚えておく」ということです。
ルノルマンオラクルは、それぞれのカードに「これが出たら数字の○に関連するタイミングで動きがある」という数字対応があります。
それを覚えておくだけでも、「いつ結婚できますか」「いつ彼氏ができますか」といった悩みに応えやすくなりますよね。
他にも、絵柄との組み合わせてピンとくるキーワードがいろいろありますので、ざっくりとでも頭に入れておきましょう。(というよりも、どれも絵を見て連想できるレベルのキーワードばかりなので感覚的に覚えやすいはずです!)
・6 雲:数字の「6」がつくタイミング(6時間後、6日後、6週間後、6か月後、6月etc)、不順な天候、雲がよく出る場所、ガスがかかっている場所、花火、タバコ、気分屋の人
・7 蛇:数字の「7」がつくタイミング(7時間後、7日後、7週間後、7か月後、7月etc)、爬虫類全般、電気のコードなど蛇のように見えるもの、誘惑してくる人物
・11鞭:数字の「11」がつくタイミング(11時間後、11日後、11週間後、11か月後、11月etc)、ほうき、ハタキ、ベルトなどの革製品、軍隊、自衛隊、ボクシングジム、ロック、人の心を揺さぶるものや人
・14キツネ:数字の「14」がつくタイミング(14時間後、14日後、14週間後、14か月後、14日etc)、毛皮のコート、不思議なシンクロニシティ、まやかし、キツネのようなイメージの人、詐欺、サスペンス、謎解き
・15熊:数字の「15」がつくタイミング(15時間後、15日後、15週間後、15か月後、15日etc)、母性、食事、飲食業、レストラン、信頼できる人、熊のようなイメージの人、「叶わないな」と思うような強大な存在
・21山:数字の「21」がつくタイミング(21時間後、21日後、21週間後、21か月後、21日etc)、山に関すること、登山、ロッククライミング、トレッキング、神聖な場所、山積みになっている課題、障壁、頑固さ
・23ネズミ:数字の「23」がつくタイミング(23時間後、23日後、23週間後、23か月後、23日etc)、実験動物、害虫、損害、見えないところで起きること、不潔、感染症、グレーなこと
・25指輪:数字の「25」がつくタイミング(25時間後、25日後、25週間後、25か月後、25日etc)、指輪、貴金属、アクセサリー、高価なもの、ジュエリーショップ、ジュエリーのバイヤー
・36十字架:数字の「36」がつくタイミング(36時間後、36日後、36週間後、36か月後、36日etc)、教会、神社仏閣、神様にまつまわるものや場所、聖職者、十字架モチーフのアクセサリー、数字の「4」、恩人、病人
【まとめ】”やる気”はあり過ぎてもうまくいかない!「クラブ」に学ぶ情熱の取り扱い方
ルノルマンオラクルカードで「クラブ」の記号が記されたカードの意味やリーディングのポイントについてご紹介しました。
押さえておくといいポイントをまとめます。
・ルノルマンオラクルの「クラブ」は、タロットカードだと「ワンド」に相当する
・扱うテーマは「情熱」や「やる気」の取り扱い方
・自分の中にある目的や目標を明確にしていないとどんなこともハッピーエンドに近づけないという気付きを与えてくれる
情熱ややる気は、物事を成し遂げる上で欠かせない要素です。
しかし、情熱の使い方を誤ると、あなたが重い十字架を背負うこともなるかもしれません。
「一人で暴走していないか?」「抱え過ぎていないか?」「固執していないか?」
と、自ら振り返るキッカケを与え、ハッとさせられるような気付きへと導いてくれるのが「クラブ」のカードセットなのです。
何か「うまくいかない」と感じている時は、カードを展開した時に出た「クラブ」のカードになにかしらのヒントがあるかもしれません(*´∀`*)
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