ルノルマンカード講座、12回目の今日は、36枚じゃなくて44枚ある!EXPANDED EDITIONについてです。
ここまで、全部で36枚で構成されるごく一般的なルノルマンオラクルカードについて解説してきました。
しかし、Amazonや書店では枚数の異なるカードセットも出回っています。
今回はその中でも、「44枚」のEXPANDED EDITIONに注目してみましょう。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
37 時間
複数の時計が描かれているので、パッと見て「ああ、”時”の概念を扱うカードなんだろうな・・・」ということは簡単に想像できるかと思います。
しかし、時間の感じ方は人によっても異なりますよね。
また、同じ人であっても、あるときは時間の経過が「ゆっくりだなあ」と感じる時もあれば「アッという間だった」と感じることもあります。
つまり、年齢やその時に置かれている状況によっても時間の感じ方は異なるんだよ、ということを複数の時計でもって表現しようとしているのかもしれません。
実際、このカードは隣合わせになるカードによって意味が変わります。
例えば「5木」「21山」「30ユリ」「35錨」のカードの近くに出ると「時間がかかる」「遅い」「遅れる」といった意味。
一方、「10鎌」「11鞭」「13子供」のカードと一緒に出たら「時間が速く過ぎる」といった意味になるんです。
タロットのようにカードの「正逆」で見るのではなく、このように周りのカードの影響を受けて意味が真逆になってしまうというのはルノルマンオラクルならではの面白い特徴ですね。
38 橋
高い橋と低い橋、2つの橋が描かれています。
古い吊り橋ではなさそうなので渡ってもいきなり落ちる心配はないでしょう。
ですが、誰も人がいない橋を1人で渡るのはちょっと勇気が要りませんか?
「この橋、本当に渡っていいのかな」「いきなり崩落したりしないかな?大丈夫かな?」
と、おっかなびっくりな感じで恐る恐る歩を進めていきます。
これは、物理的な橋だけではなく人と人の心の間にかかっている橋を渡る時もそうですよね。
「拒否られたらどうしよう」「いきなり橋を壊されたらどうしよう…」
そんな不安がありつつも、自分から勇気を出して橋を渡っていくからこそ相手の心の扉を開いて迎え入れてもらうことができる。
というわけでこのカードは、人と人の間にあるギャップやそこにかかる架け橋を意味するカード。
ただし、「36十字架」との組み合わせで出てしまうとその橋を渡り切れない可能性があります。
39 さいころ
どの目が出るかわからない。だからワクワクもするし、一方でハラハラもする・・・。
39番の「さいころ」はそんなギャンブル性を表すカードです。
「ギャンブル」というと「私はそんなリスクのある遊びはしないから」と嫌悪感を抱く方も少なからずいらっしゃるかもしれませんが、人生だって見方を変えればギャンブルのようなもの。
人生ゲームで大富豪から一転、借金地獄の生活に突き落とされることがあるように、リアルな人生もまたギャンブル性に飛んでいます。
「次にどんな目が出るかわからないから油断しちゃダメよ」と伝えているようにも見えますが、「今はドン底でも次に出るカードによって状況はひっくり返せるかもしれないよ」と希望を感じさせてくれるカードでもありますよね。
やはり、隣り合わせになるカードによってポジティブにもネガティブにも意味が変わる1枚です。
40 仮面
なにやら不気味な表情の仮面が描かれていますね。
3つの表情が描かれてますが、一体どれがこの人の本当の気持ちなのでしょうか。
ご機嫌なのか、それとも何か不服なことがあるのか、ものすごくお怒りなのか・・・。
ひょっとしたら、この人自身にも自分の本音なんてわかっていないんじゃないか?という気もしますね。
なぜなら私たちは、多かれ少なかれ自分自身を欺いて生きているから。
本当は泣きたいのに、無理して笑っている。
本当は怒鳴り散らしたいくらい怒っているのに、相手には笑顔を取り繕って「いいよ、いいよ」なんて言っている。
そんな些細なことも含めて、全て「欺瞞」。
自分に嘘をつくことに慣れてしまったら、いつか本当に大切なことが見えなくなってしまうよ・・・。
このカードは、欺くこと、欺かれることに対する警告を伝えようとしているのです。
41 井戸
井戸は、日本では「無病息災」「病気緩和」の縁起もの。
深い深い穴が、悪いものを吸い込んでくれると信じられていたのです。
ルノルマンオラクルカードの「井戸」も、神々しいようなあたたな太陽の光が射す優しい絵柄。
パッと見た感じ、悪い印象は受けませんよね。
意味がよくわからなくても、「何となくポジティブなメッセージを伝えるカードなんじゃないだろうか?」と推測できるでしょう。
ルノルマンオラクルカードの「井戸」のカードが意味するところを一言でまとめるなら、それは「努力」。
硬い大地を掘っていくように、コツコツと小さな努力を重ねていくこと、自分自身の内側に眠る才能を掘り起こしていくことの大切さを伝えようとしているのです。
例えば「3船」や「34魚」などと一緒に出た場合は、「今はまだその事業を拡大すべきではないよ。しっかり努力をして足元を固めて」というメッセージである可能性があります。
42 コンパス
現代では、スマホという便利なツールがありますので、コンパスを使って方位を調べるという機会はあまりないでしょう。(もちろん、スマホのアプリにもコンパスの技術が応用されているのでしょうが)
しかしかつては、コンパスと地図がなければ目的地に辿り着くことができませんでした。
ですから、伝統的にコンパスは「進む方向を確かめる」「自分自身の現状確認」を象徴するアイテム。
このカードが出た時は、そのままズバリで「進む方向をもう一度確認したほうが良いんじゃないの?」「このまま進んじゃって大丈夫?」と警告を与えているんだと解釈されます。
もう一度、その行動を行う目的を明確にすること、計画を見直すことをオススメします。
「1騎士」「3船」「17コウノトリ」のように「動き」を司るカードと一緒に出た場合は特に注意が必要です。
43「迷宮」
美しく手入れされた庭園の中で、数人の男女がさまよっています。
これは迷路のようで、どうやら彼らは出口がわからなくなってしまったようですね。
一見、ゼッタイに迷うことなどなさそうな庭に見えますが・・・それでも迷い、時には誤った道に進んでしまうのが人生というもの。
「この道を行けば絶対に成功できる」なんて成功法則は、ありそうでいてないんだとカードは伝えているのです。
しかし、迷うのはあなたばかりではありません。
このカードを見て分かるように、迷いようがないような状況であっても迷ってしまうのはみんな一緒。
ふと周りを見渡してみれば必ず仲間がいるはず!だから、顔を上げて助け合って。
そうすればきっと、どんなに難しい迷宮からも脱出できるはずなのですから。
44「拡大鏡」
どんな物でも、「見るのにちょうどいい距離」がありますよね。
近づき過ぎると全体像がわからなくて何を見ているのかわからないし、逆に遠過ぎたら細部が見えない!
物事の「程よい距離感」について教えてくれるのがこのカードです。
単純に「今抱えている問題をもっとよく見て!」「もっと深く分析したほうがいいよ」と教えていることもあれば、「目の前の人としっかり向き合って」というメッセージであることも
。
「人を色眼鏡で見てない?」「先入観で見てると本質を見失うよ」と警告するために出ることもあります。
これが出ると、結構ドキッとする方も多いのではないでしょうか?
また、「26本」「27手紙」と隣合わせて出た場合は「もっと説明書や解説書を確認したほうがいいよ」という警告!
「25指輪」とセットで「その契約、もうちょっとよく確認したほうがいいんじゃない?」と注意を促しています。
【まとめ】ハイヤーセルフの目線を与えてくれる!「EXPANDED EDITION」で自分の状況を俯瞰
ルノルマンオラクルカードの拡大版「EXPANDED EDITION」の7枚についてまとめました。
1~36では、最終的に「分かち合うこと」の大切さを教えているかも・・・という解釈の一例をご紹介しましたが、(参考: ⑦1から36まで。ストーリー性はあるのか?)その先にある37~44は全体的に「物事を多角的に捉えることの大切さ」を教えているように感じます。
とかく私たちは、何か一つの物事、考え方、やり方に集中してしまうと、それに固執して他に目を向けられなくなってしまうもの。
しかし、もう少し俯瞰で見ることができれば物事の本質が見え、問題解決の糸口も見つかりやすくなるでしょう。
ルノルマンオラクルカード「EXPANDED EDITION」は物事を俯瞰で見ることを教えてくれます。
ぜひ、ベーシックなものに慣れてきたら拡大版も手に入れてじっくりと鑑賞&リーディングにお役立てくださいね(*´∀`*)
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