「トランプみたいで、意味不明…!」
そんな声も多いマルセイユ版タロットの小アルカナ【数札】。
しかし、注目すべきポイントを押さえることができればリーディングはスムーズになる&深みも加えられます。
今回は、そのうちの「コイン」のスートに注目してみましょう。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
コインが象徴するものは?
4つのスートの中でも、コインはわりと意味を解釈しやすいでしょう。
というのも、そのままズバリで「お金」に関するメッセージを届けてくれるスートだからです。
例えば、「カップは感情に関することを表すスートですよ」と言われても、占い初心者の方にはあまりピンと来ないかもしれません。
しかし、コインは「ああ、お金の絵が描いてあるから、お金に関することを意味しているんだな」と意味を受け取りやすいですよね。
そこから転じて、「現実的なもの」「人々の実生活に結びつくもの」という意味も与えられています。
※12星座では、おうし座、おとめ座、やぎ座に対応しています。
1~10のそれぞれの数には意味が与えられていますので、次の項目でご紹介します。
コイン1~コイン10はそれぞれ何を表しているの?
マルセイユ版のタロットでは、そこに描かれているものの「数」に加えて、それらが作り出す「形」「フォーメーション」にも注目することが大事です。
あくまでもご自身が直感的にキャッチするFeelingを大事にしてほしいですが、一つの例としてリーディングのキーワードをご紹介します。
★コイン1 トリガー
物質界の強力なエネルギー、金銭的な力、形あるもの
★コイン2 バランス
費用対効果のバランスがとれている、理想的な状態
★コイン3 トリガー+バランス
経済活動が動き出す。利益を生み出す
★コイン4 2倍のバランス
経済状態が安定している状態、貯金、物質的な蓄積
★コイン5 スクエア+トリガー
さらに利益を生み出そうとするアクション
★コイン6 バランス+スクエア
予定調和的な経済状態、間違いのない確かな解決法
★コイン7 スクエア+トライン
強い経済的欲求がベースにある動き
★コイン8 4倍のバランス
長い目で見た経済的な安定
★コイン9 2倍のスクエア+トリガー
長く続いていた経済安定に新しいやり方(変化)を加える
★コイン10 スクエア+2倍のトライン
個人というより組織レベルでの繁栄。景気のピーク
個人的な感想ですが、コインのカード1から10まで並べてみると、細胞分裂を思い出しませんか?
受精卵が分裂していって一つの生命体となるように、お金もまた、元は一つのエネルギーだったものがどんどん分割していくことで人々に行き渡り、いつしかみんなが豊かになる・・・というものかもしれませんね。
まさに、天下の回りもの!
1人で抱えていないで循環させたほうが最終的には自分自身も豊かになれる・・・そんなメッセージを受け取ることもできるでしょう。
コインの2が象徴しているように、豊かさのエネルギーは回せば回すほど∞(無限大)に増えていくものかもしれません。
正逆はどうなるの?
コインは、一つ一つのコインに描かれている紋章(ユリ)で正逆を判断できます。
これが正解というわけではありまぜんが、逆位置で出た場合のリーディング例をご紹介します。
★コイン1
強すぎる経済力がかえってマイナスになる
★コイン2
収支の波が不安定で安定しない
★コイン3
バランスの悪い経済状態。需要と供給のズレ、収支のアンバランス
★コイン4
お金を生かせていない、ケチ
★コイン5
利益が出ない状態、赤字
★コイン6
手ごたえがない、ベストな方法が見つからない
★コイン7
欲張って失敗する、ハイリスクハイリターンの失敗
★コイン8
スピード感を失っている経済状況、停滞から抜け出せない
★コイン9
何か壁があって新しい一手を試せない
★コイン10
ピークは過ぎた状態
実生活でもそうですが、お金へに固執し過ぎると結果的にチャンスを逃すことも多いです。
お金は、人から人へと渡っていく「愛」のようなもの。
出し惜しみせず、多く手放した人の元に、またたくさんの愛とお金が返ってくるのです。
コインの逆位置のカードが私たちに伝えようとしているメッセージは、経済活動のみならず人間関係そのものの本質とも言えるでしょう。
【まとめ】コインのスートは人生の教訓を教えてくれる!タイトルをつけると◎
マルセイユ版タロットの「コイン」の数札の読み方をご紹介しました。
コインのスートは、テーマそのものが「お金」や「経済」でわかりやすいですし、人生に役立つ教訓めいたものも与えてくれます。
各カードのコインの並び方も独特!
他のスートにも言えることですが、1枚1枚に自分なりにタイトルをつけてみると、リーディングがよりラクになるでしょう。
ぜひ10枚並べて、ピンとひらめいた言葉でタイトルをつけてみてください。
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