ウェイト版とマルセイユ版では、全く同じカードの組合わせが出たとしてもリーディングは違った読み方ができます。
今回は、実際のお悩み相談を元に、両方のカードでリーディングした場合の結果を比較してみましょう。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ご相談内容
片想いの人との今後の展開について(Iさん 41歳 女性)
片想いの彼は、居酒屋の店長さん。たまたまた友達に連れて行ってもらったのが彼の店で、Iさんはほとんど一目惚れ。
それからは一人で店に行くことも多く、彼とはLINEも交換しています。
音楽の趣味なども似ていて、いつも話はかなり盛り上がるとか。
仕事終わりに彼が自宅まで訊ねてきてくれ、それで朝まで一緒に過ごすこともあるそうですが、なかなか「付き合おう」という言葉は出てこない状態。
年齢的なこともあり、Iさんは結婚も意識しているため、早く白黒ハッキリさせたいそうです。
これから二人の展開はどうなるのでしょうか?
出たカード
今現在の二人・・・悪魔 逆位置
彼の気持ち・・・コイン6 逆位置
近い未来に起きること・・・コイン king 逆位置
それによって彼の気持ちはどうなるか・・・カップ4
最終的にIさんはどうなるのか・・・ソード8
ウェイト版でリーディングした場合
今現在は、緩く結ばれている・・・といった状態。
良くも悪くもお互いに自由で、まさに「友達以上、恋人未満」の宙ぶらりんな状態がよく表れています。
Iさんは自身はもっと束縛して欲しいというお気持ちがあるのかもしれません。
彼のほうは、ちょっと愛情を出し惜しんているような様子も見られます。今の段階では、まだこの恋について本気になれないところがるようですね。
今後も、、やはり今のまま、Iさんの方が彼の曖昧さに振り回されていく状況は続いていきそう。
彼には迷いがあり、もしかしたら他にも気になっている女性がいるのかもしれません。
あるいは、過去の恋のトラウマや、母親との関係など、「愛情」に関してなかなかぬぐえないコンプレックスがあるのかも。
それが恋の進展を阻む原因になっている・・・とも考えられるでしょう。
いずれにしても、この後もIさんが我慢を強いられる恋は続いていきそう。
ただ、一見すれば「待つだけ」の恋のようにも思えますが、Iさんの気持ち次第では自らこの恋を動かすこともできるのです。
自分から気持ちを伝えることで、良くも悪くも前に進むことはできます。
彼の気持ちとしても、Iさんに対して全く好意がないわけではなく、彼の中の”何か”が払しょくされれば進展していく可能性も大いに考えられます。
Iさんが均衡を崩して一歩踏み出す勇気を出せるかどうかで未来は大きく変わってくるでしょう。
マルセイユ版でリーディングした場合
大アルカナの基本的な意味は変わりませんので、現状として、二人が「ゆるく結ばれている」状態であることは間違いないでしょう。
ただ、こちらはより動物的(本能的)な要素が強く表れていますので、もしかしたら二人にはすでに肉体関係があるのかもしれません。
注目すべきは、小アルカナ「コイン6」「カップ4」「ソード8」のリーディングですね。
コイン6 ⇒ バランス+スクエア。 調和しているが、手ごたえがない。可もなく不可もなくで動かない
カップ4 ⇒ 2倍のバランス。地に足がついた恋。現実的な交際
ソード8 ⇒ 2倍のスクエア。二つの力が同じ勢力で存在している。引き分け。現状維持
ウェイト版に比べて、「安定してる」という意味が強く出ていますね。
カップ4から見ると、彼はIさんが想っているよりも二人の恋について真面目に考えていて、もしかしたら結婚も意識しているのかもしれません。
だからこそ慎重になっている・・・とも受け取れます。
飲食店の経営者という立場もあり、「彼女を幸せにできるのか」「経営は大丈夫か」「この先、結婚して金銭的に支えていけるのか?」といった不安もあるのでしょう。
それは、Iさんのことが本気で好きだからこその苦悩ではないでしょうか。
また、ソード8の意味からも、決してIさんの気持ちばかりが強いわけではなく、お二人は相思相愛である可能性が高いと考えられます。
ただ、あまりにも今の関係が穏やかに安定し過ぎていて、なにかしらの力が作用しないとこの均衡は破れないだろうという結果はマルセイユ版で読んでも同じ。
この恋を動かすには、なにか強力な外力が働くか、あるいはやはりIさん自身が勇気を出して動くしかないのかもしれません。
【まとめ】恋愛系は。絵柄に引っ張られないマルセイユ版がオススメ!
いかがだったでしょうか?
「ウェイト版だと、絵柄の印象に引っ張られてしまう」という意味が実感としておわかりいただけたのではないでしょうか。
ウェイト版だけで見ると、正直、「あー、なんかこの先も二人の関係は曖昧で、幸せにはなれなさそう」という印象を受けたかもしれません。
しかし、マルセイユ版で見れば、彼のほうもこの恋について真剣だからこそ動きがないのだ、動けずにいるのだ・・・と、プラスの解釈もできるのです。
どちらが正解かは占い師や相談者のフィーリング次第ですが、表に見えていない心理分析ができる分、恋愛の相談はマルセイユ版を使うほうが納得感のあるリーディングができるでしょう。
また、いたずらに絵柄だけで相手を失望させたり期待させたりせずに済みます。フラットなリーディングができるというのはマルセイユ版の最大の強みですね
恋愛占いはニーズが多いジャンルですし、恋愛系の占い師を目指す方はぜひマルセイユ版もマスターしておくことをオススメします。
コメント