目標を決めても達成できません(>_<)
こんなお話をお聞きすることが多いです。
なぜ、
目標を決めても、計画をきちんと立てても達成できないのでしょうか?
継続できないのでしょうか?
その理由について、脳科学、心理学的観点から解説していきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
「楽しいこと」より「気持ち良いこと」
サラリーマンでも起業家でもフリーランスでも、目標をどんどん達成して上へ上と進んでいく人もいれば、簡単そうに思える目標すらクリアできず停滞してしまう方もいますよね。
その違いは何なのか?
ビジネス書の類にはよく、「仕事を楽しんでいるからだよ」とか「好きなことを仕事にしたら勝ちだよ」なんてことが書かれていたりしますが、それは半分正解で半分は間違いです。
確かに「楽しむ」ことも成果を上げることにつながりますが、より科学的に見れば、それは「脳が気持ち良い」と感じている状態。
たとえば、運動をするとセロトニン、ドーパミン、エンドルフィンといった脳内ホルモンの分泌が活性化することがわかっています。
これらは、「気持ち良い」「幸せだ」という気分にさせてくれるホルモン。
結果的に、「運動すると気持ち良い⇒また運動しようと思える⇒運動が習慣になる」というメカニズムで運動を習慣化させることができるわけです。
仕事も同じように、脳が「気持ち良い」と感じられる仕事を選んだり、目標の設定の仕方を工夫してあげることでモチベーションを上げていくことができます。
その目標は誰のために達成するのか。
かのスティーブジョブズは、毎朝、鏡の前に立ってこんな自問をしていたそうです。
この問いに対して「No」という答えが何日も続いたら、「何かを変える必要がある」というサイン。
あなたも同じように、モチベーションが上がらない時は鏡の前に立ってそんな自問自答をしてみましょう。
この問いは、「あなたが目指す目標は、本当にやりたいことだろうか?やる意味があるのか?」という問いでもありますよね。
脳が喜ぶ仕事であれば、「もちろん!」と答えられるかもしれませんが、そうじゃない場合は「うーん・・・」と考えこんでしまうでしょう。
それが会社から与えられた無理難題、クリアするのが難しいハードな目標だったとしたらなおさらのことです。
「これをやりなさい」「このノルマを必ず達成しなさい」と命令されるとやる気がそがれてしまう・・・。
サラリーマンにありがちばこの現象は、心理学では「ブーメラン効果」と呼ばれています。
こんな葛藤に追い込まれてしまった時は、「その目標は最終的に誰のためになるのか」と発想を変えてみると良いでしょう。
たとえば、企業に対して1本100万円のネット求人広告を売ることがあなたに課せられたノルマだったとしましょう。
正直、あなた自身は「広告に100万円ってありえないよね」「いくらなんでもぼったくりじゃないかな」「広告出したからって、必ずいい人が応募してくるとは限らないのに」「地元のハローワークに求人を出したほうがコスト削減になるんじゃないかな」と思っている。
しかし、ネットで広告を出すことで、北海道の人が九州の会社に就職するというパターンもありますよね。
「自分に合う仕事ってどうしてこんなに見つからないんだろう」と絶望していた時に、たまたまネットでその求人広告を見つけて、「これだ!」と思って応募してくる。
そんな、ハローワークのみでは叶わないであろう奇跡のようなマッチングが生まれる可能性もあるのです。
あなたにとってはあまり魅力を感じない商品であっても、それを必要とする“誰か”がこの世界のどこかにいるかもしれない。
それはたった一人かもしれないけど、あなたのおかげでその人の人生が救われるとしたら・・・そう考えると、ちょっとやる気になりませんか?
「人の役に立っている」と感じた時、人の脳内では「オキシトシン」という幸せホルモンが分泌され、「この仕事やっててよかった」という幸福感を得ることができます。
『嫌われる勇気』でおなじみのアドラー先生も言っていますが、「誰かの役に立てた」と実感できた時、人は幸せを感じることができますし、行動する勇気をもらえるのです。
「やる気でない・・・」という時はぜひ、「この仕事は誰のためか?」とファイナルユーザーに想いを馳せてみてください。
「何のために」という問いも、とっても有効です。
会社などとは別に自分自身の目標を設定する
また、大きな夢を達成するためには小さな目標を積み重ねることも効果的。
たとえ小さなことでも、何かを達成することで脳内では「ドーパミン」が分泌され、「やった!」「サイコーだ!」と幸せを感じることができます。
会社から課せられたノルマがあまりにも高い!と感じるのであれば、「ちょっと頑張ればクリアできそうだな」というくらいの目標を自分なりに設定して、それを積み重ねていくことで会社の目標をクリアするという方法を使ってみましょう。
重すぎるプレッシャーは人の視野を狭め、インスピレーションも低下して仕事のパフォーマンスを大きく落としてしまいます。
ですから、パフォーマンスを上げるためにはそのプレッシャーと上手に付き合っていくことがとても大事。
成果をバリバリ出している人の多くは、会社から与えられる目標とは別に「自分なりの目標」を設定し、プレッシャーに押しつぶされないようにしています。
たとえば、会社から「この商品を100万円分売ってこい」というノルマを課せられていたとして、「100万円」にフォーカスしすぎるとツラくなるだけでしょう。
しかし、「10万円なら買ってくれる人もいるだろうし、自分としても営業しやすい。だから、私は10万円の商品を10社に売ることを目標にしよう」と思うとちょっとラクになりませんか。
また、「たとえ100万円に届かなくても、うちの商品のこんな魅力に賛同してくれる企業を5社見つけられたらそれでOKにしよう」と、数字にこだわらない目標に替える方もいるかもしれません。
その場合、すぐには100万円クリアできなくても、ファンが増えることで将来的な売り上げにつながる可能性もありますよね。
目先のノルマ達成にこだわらず、自分なりに納得のいく目標を設定してそれを達成することを積み重ねていく。
ドーパミンは「もっと、もっと」と上が欲しくなる性質があるので、徐々に目標設定も上がっていくでしょう。
これは、今の仕事に対するモチベーションを長く維持していく上でとても有効なテクニックです。
【まとめ】オキシトシン的幸福とドーパミン的幸福。バランスよく得られる仕事がサイコー!
目標を設定する際に意識して欲しいポイントを3つご紹介しました。
内容を簡単にまとめます。
・「最終的には誰のためなのか?」と、エンドターゲットを想定することは超大事!
・会社のノルマとは別に自分なりの目標を設定して、達成感を積み重ねていこう
社会貢献で得られる「オキシトシン的幸福」と、目標達成で得られる「ドーパミン的幸福」。
これら二つをバランスよく得られるような目標設定ができれば、仕事のモチベーションを絶やすことなく維持していくことができるでしょう。
そのためにも、常に「誰のために?」「何のために?」を意識しながら目標設定&仕事をしていくことが大事ですね(*´∀`*)
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