あなたは何のために鑑定をしていますか?
占いを「当てる」ためですか?
これを読んでくださっている方々の答えは、おそらく「ノー」ですよね?
誰かのお役に立ちたいから
占い師を志した方がほとんどだと思います。
今回は、鑑定を続けていく中で陥りやすい罠について、また罠に陥ってしまった時にどうすればいいのか?
対処方法についてご紹介していきます。
大切なポイントは「人は変われる」ということ。
これを忘れないでいることで、お客様にとって良い鑑定士、占い師になれるはずです。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
これは危険!占い師が陥りがちな罠
多くの場合、占い師さんとクライアントさんはその日、その場所での出会いが初対面になります。
インターネット上で関わりがあったとしても、それは外側の顔で、「抱えているお悩み」まではわからないものです。
全くの他人に対して、初対面の状態で人生のアドバイスを導き出さなければいけないわけですから、どんなベテランの占い師さんであっても多少なりとも緊張しているでしょう。
この人はどんな人なんだろう?
霊感のある占い師さんであればオーラなどからすぐに見抜けるでしょうが、そうでない占い師さんも多いですよね。
そんなときにやってしまいがちなのが、生年月日などで導き出された“型”にはめてその人を判断してしまうということです。
たとえば、
その人の人となりをざっくりと把握する分には、占いは非常に便利なツールです。
しかし、それが全てではありません。
自分の腕に自信がある占い師さんほど、自分の占術で導き出された“その人像”に固執しがち。
この人はこういうタイプに違いない。恋愛がうまくいかないのは当然よね
瞬時に生まれた、そんなステレオタイプの思い込みが鑑定結果や相手の満足度に大きな影響を与えてしまうことがあります。
占いなどスピリチュアルを信じる人は直観が鋭く、自分の直感を信じる傾向が強いという研究結果もありますので、「目の前の占い師さんは私を下に見ている」というのはすぐに気づきます。
もちろん、占い師ですから占いを利用して相手を観るのは当たり前。
ですが、「それが全てではないよね」というフラットな視点で向き合うこともとても大切です。
どんなに短い時間であっても、占い師とクライアントとの出会いは何かのご縁。
クライアントさんとしてではなく、「一人の人間として」誠実に対応することを心がけましょう。
「人は変えられない」は本当か?
人の気持ちは変えられないから、自分が変わるしかない。
これはよく言われることですが、こちら側の対応次第という側面もあります。
確かに、どんなに好きでも相手はこっちを振り向いてくれないことはよくあることですし、復縁を迫っても彼が応じてくれないケースも多いですよね。
占い師の元を訪れる女性の多くは、そんな報われない恋の悩みを抱えています。
もちろん人の心を変えることができないのは前提です。
人が変わるよりも自分が変わった方が早いのも正論です。
占うまでもなく、
それってもう、絶対無理でしょ
追いかけても無駄だから、もうあきらめたほうが良いのに
と思うこともあるかもしれません。
しかし、実際のところは人の気持ちも性格も変わります。
心理学では「返報性の法則」というものがあり、人は親切をされたら親切を返したくなるし、好意を向けられればそれを返したくなる。
また、香りで気分が変わることもありますし、満月の夜には暴力的になったりと自然や気象の影響も受けやすいものです。
さらには、「付き合う友達関係で性格が変わる」という研究データまであるわけですから、一生ずっと同じ性格の人もいなければ、ずっと同じ精神状態でいられる人もいません。
ということは、クライアントさんの状況がどうあれ、占いでどんな結果が出たとしても、その恋が絶対に叶わないとは言い切れないわけです。
彼の気持ちは絶対に変えられないし、変わらない
そんなことはあり得ないので、占い師の立場としては常に、
人は変わるものだから、チャンスはまだある
というスタンスでクライアントさんに向き合うことが大事です。
占い師であるあなたがすべきことは、「じゃあ、私はどうすれば良いの?どうすれば幸せになれるんですか?」という問いに対して一緒に答えを探してあげることでしょう。
占い師は運命の医師。大事なのは治療に全力を尽くすこと
占い師をしていると、メンヘラちっくなクライアントさんに当たることも多いと思います。
正直、「うわっ」「こりゃ無理だわ」「この人、絶対幸せになれなさそう」と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、先ほどお伝えした通り、長い目で見れば人は必ず変われます。
ですから、常にフラットな視点で、「この人の人生は、どうすればもっと良い状態になるだろうか」と考えてあげることが大事。
もともと持っている星の要素はどうなのか、なぜそれを生かせていないのか。今の状態と照らし合わせてどこがどうマズいのか。
占い師さんは、いわば「“運”を治療するお医者さん」みたいな存在です。
患者さんの悩み、症状に対して、何をどう治療すれば良いのかを考え、アドバイスしてあげることが求められている使命。
ただ症状を告げただけで治療しない無責任な医者になっていませんか?
プロの医師でも時には誤診することもあるでしょうし、治療法に悩むこともあるかもしれない。
しかし、「必ず完治する」と信じて最善を尽くすから患者さんとの間に信頼関係が築けるのです。
それは占い師とクライエントの関係でも同じこと。
「誰でも必ず幸せになれる」と信じ、目の前のその人のために全力を尽くすことを意識しましょう。
【まとめ】目指すべきはカウンセリングもできる占い師。カリスマなんて目指さなくて良い
クライアントさんとの信頼関係を築く上で重要な心得についてご紹介しました。
大事なポイントを整理します。
・人の気持ちも性格も、長い目で見れば変えられる
・占い師は運命を治療する医師のような存在
巷では、鑑定した結果だけを伝えて相手の不安をあおるだけの占い師さんもいます。
毒舌なほうが説得力があり、カリスマ性があるように見えるかもしれませんが、占い師の元を訪れるクライアントさんが求めているものに応えきれているかどうかは疑問です。
本当に息の長い占い師を目指すなら、心理カウンセラーに負けず劣らずなカウンセリング能力を身に着けるべき。
その基本として、まずは「人は変われる」という前提で人に向き合うことを徹底しましょう(*´∀`*)
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