オラクルカードは、何かを「占う」とよりは「今必要なメッセージを受け取る」ための道具。
そのため、シャッフルやカット、カードの展開にも厳しい決まり事はほとんどなく、非常に自由度が高いというのも人気のポイントです。
ただ、自由であるがゆえに、カードを読む人自身の状態によって結果が変わりやすいとも言えるでしょう。
今回は、リーディングをするにあたって意識しておきたい「自分自身の整え方」についてご紹介します。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
時間に余裕がない時はやめておこう
例えば、ものすごく忙しくていっぱいいっぱいな時。
「今の私の救いになるようなメッセージが欲しい!」「今日を頑張り抜くための励ましの言葉が欲しい」という目的でカードを引くのは全く問題ありません。
きっと、忙しくてココロの余裕をなくしているあなたが忘れがちなこと、見落としていること、今必要なメッセ―ジを届けてくれることでしょう。
ただ、これが誰か別の人のためにカードを引くということだと、事情は変わってきます。
カードリーダーとして誰かにメッセージを届けることが目的でカードを引くのだとしたら、時間や心に余裕がない時はカードを引くのは控えましょう。
なぜなら、高次の存在はカードを引いたあなたに対するメッセージを届けてしまうことがあるから。
また、カードが素晴らしい可能性を示してくれたとしても、あなた自身に余裕がないとネガティブな解釈で伝えてしまうかもしれませんよね。
依頼主のためにリーディングするのであれば、自分自身がフラットな状態でいられることがとても大事。
なかなか難しいことかもしれませんが、人を明るい方向に導くとはそういうことです。
心の筋トレ、始めてみませんか?
趣味で、自分のためにカードリーディングを楽しむだけなら、いつどんな状態でカードを引いても問題ないでしょう。
ネガティブな時に希望を与えて欲しい。思いっきり気分が落ちている時に、前向きになれるメッセージが欲しい。
・・・そんな想いがカードを引いている方も多いと思います。
オラクルカードの場合は基本的にネガティブな意味のカードはほとんどないので、どんなカードを引いても、その結果を見て気分が落ち込むということはないでしょう。
ある意味では、とても健康的なカードの利用スタイルだと言えますね。
ただ、例えば占い師として独立したいとか、プロとしてカードリーディングでお金をもらいたいという場合は、事情が違ってきます。
タロットでもオラクルでも、カードと向き合う時にはなるべく、過度にポジティブンでもなくネガティブでもない、できるだけフラットな状態のメンタルであることが理想的。
そのためには、日々の些細なことでグラつかないメンタルを育てる必要があります。
いろんな方法がありますし人によって合う・合わないがありますが、オススメは「瞑想」。
瞑想=あやしい宗教と誤解される方も多いかもしれませんが、近年は「マインドフルネス」という言葉で親しまれているメンタルコントロールメソッドでもあります。
簡単に言うと、自分の内側に意識を集中して、気持ちがブレたら中心に戻すというトレーニング方法のこと。
最もスタンダードなのは「呼吸瞑想」で、自分の呼吸に意識を全集中させて、気がそれたら戻すを繰り返すというスタイルです。
実際にやってみると、自分の呼吸にひたすらに意識を向け続けるというのは意外と難しいことだと気づくはず。
すぐに気がそれてしまうかもしれませんが、「それたら戻す」を繰り返してみましょう。
ネガティブな気持ちになった時にもそれをリセットして軸を戻すということが格段にうまくできるようになるのです。
日常の何気ない行動も「瞑想タイム」になり得る!
「瞑想の効果はわかったけど、じっくり自分の呼吸に意識を向ける時間なんて作れそうにない」
そうおっしゃる方も多いかもしれません。
しかし、集中して意識を向けるのはなにも呼吸でなくても良いのです。
例えば、日々の皿洗い。
手に触れる水の冷たさ、泡の感触、お皿の感覚に意識を向けながら洗ってみる・・・意識が他にそれたらまた手の感触に戻す・・・これだけでも十分に「瞑想」であり、心を鍛えるトレーニングになります。
あとは、歩く時の足の裏の感触に意識を集める「歩行瞑想」というやり方もありますよ。
掃除、洗濯、歯磨き、食事、筋トレ、ジョギング・・・等々、どんなことでも良いので、「意識を集中させて、ブレたら戻す」を日常生活の中で意識する時間を作りましょう。
これだけでも、自分のメンタルが徐々に整っていくのを実感できることでしょう。
些細なことで落ち込んだりイライラしたりしなくなります。
意識的に美しいものをを見るようにしよう
もう一つ、自分を整える方法として意識すると良いのが、美しいもの、心地よいと感じるものに触れるようにするということです。
私たち人間の内面は、外的な刺激に強い影響を受けます。
例えば、ほめられたらうれしいしウキウキした気持ちになりますよね。
逆に、誰かの陰口を聴いてしまったら、嫌な気持ちになったり落ち込んだりしませんか?
戦争のニュースを見たら心が痛むし、逆にどこかで新しい命が誕生したという知らせを聞いたらほっこりあたたかな気持ちになるものでしょう。
このように、私たちの内面は否が応でも外的要素に左右されてしまいます。
ですから、一方的に入ってくる情報は仕方がないにしても、意識的にはなるべく美しいものや気分が良くなるもの、気分が上がるもの、情報に触れるようにすると良いでしょう。
人の悪いところにばかり注目して愚痴を言うのではなく、その人のいいところに目を向けるように。
自分ができなかったことばかりに意識を向けて己を責めるのではなく、できたこと、昨日よりも進歩したところに目を向けて自分を誉める。
・・・こんな些細なことの繰り返しでも、積み重ねていけば少しずつネガティブな要素に左右されない自分になれるはずです。
【まとめ】日常を見直せば心は簡単に整えられる
誰かのためにカードリーディングをする際に必要となる「フラットな心」を手に入れるために、心の整え方についてご紹介しました。
オススメしたのは以下の二つ。
・心の筋トレと言われている「瞑想」
・意識的に美しいもの、心地よいものに触れるようにする
どちらも、自分自身が意識していれば日常生活の中で簡単にできることです。
日常生活の中で「どこに意識を向けるか?」に注目して少し変えてみることで、心のありようは大きく変わるということ。
プロのカードリーダーとして誰かを光あふれる方へと導きたいという方はぜひ、日々の生活の中にこれらの”整え方”を取り入れ、意識してみると良いですね(*´∀`*)
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