オラクルカードにはよく「天使」が登場します。
しかし、「天使」という概念自体は認識していても日常生活で目にしたり意識したりする機会はそうそうないのではないでしょうか。
彼らは一体、どんな存在なのか?なぜオラクルカードには天使が描かれているのか。
今回は、「天使」の不思議にフォーカスしてみました!
まずは動画でチェックしたい方は、以下よりご覧いただけます。
オラクルカードと天使の関係
「描かれているモチーフ」についての解説記事でも書きましたが、オラクルカードにおいて「天使」は非常に重要な意味を持つ存在です。
そもそも、オラクルカード自体が「天使とつながるためのツール」として生み出されたもの。
その根本には「私たちの周りには常に守護天使がいて、人生のあらゆることをサポートしてくれているんだ」という考え方があります。
しかし、実際に天使の姿を目にすることはできませんよね。
なぜなら、天使には肉体がないから。
天使=翼の生えた美しい子供をイメージする方も多いかもしれませんが、あれはあくまでもイメージです。
天使は「光」として存在しているのであって、実際に触れてみることはできません。
それでも私たちがこうしてその存在を信じているのは、ピンチの時に助けられたり、迷っている時に不思議な導きを受けてうまくいったり・・・といったことを誰もが少なからず経験しているからなのでしょう。
その存在を100%信じているわけではないという方でも、「天使」という概念は知っているでしょうし、なんとなくイメージでも「天に召される時に迎えるくる存在」というくらいの認識はあるはずです。
コントにも天使ネタはあったりしますし、キリスト教徒が少ない日本であってもわりと広く受け入れられている概念だと言えるでしょう。
天使には「ランク」がある
オラクルカードの解説本によく出てくるキーワードとして、「大天使」がありますね。
ウェイト版のタロットカードでも「恋人」「節制」「審判」「悪魔」のカードには「大天使」が登場します。
大天使とは天使界にあるランクの一つで、「神様と人間の間の連絡役」という位置づけ。
天界に近い順番に、
熾天使
智天使
座天使
主天使
力天使
能天使
権天使
大天使
天使
と、9つのランクがあるのです。
このうち、私たちの身の回りにいて、いつも守ってくれたりメッセージをくれたりするのは「天使」と「大天使」。
その他の天使は、地上全体の平和を守ったり、悪魔と戦ったりと、より高い次元での役割を担っている存在といえるでしょう。
オラクルカードは、主にこの大天使と天使からのメッセージを受け取るためのツールなのです。
覚えておきたい、代表的な大天使
神様と私たちをつないでくれる大天使の中で、オラクルカードに頻繁に登場するのは大天使ミカエルとラファエル。
まずミカエルは、「神に似た者」という意味で、イスラム教のコーランにもその名が登場します。
邪悪な精神から私たち人間を守ることがミカエルの使命であり、私たちが勇気や正義感に基づく行動を起こす時にはこの大天使に導かれていることが多いです。
タロットカードで「節制」のカードに描かれていて、何かを信じること、信じてストイックに続けることの大切さを教えてくれます。
次に、ミカエルと並んでよく描かれるのは「ラファエル」でしょう。
「神の癒し」という意味が込められた名前で、心身の癒しを担当する大天使。
カードを引いた時、ラファエルのカードが出たらあなたはちょっと疲れているのかもしれませんね。
「調和」や「平和」の手助けをする天使であり、タロットカードでは、「恋人」のカードで男女を見守っています。
タロットつながりでいくと、「審判」でラッパを吹いているのが大天使ガブリエルです。
コミュニケーションを司る天使であり、「神の声」を伝えるという役割を担う存在。
タロットカードでこのカードが出ると「神の息がかかった段階」と解釈されることもあります。
また、何か決着をつけたいことがある場合にはこの天使が描かれたカードをお守りとして持っておくと良いでしょう。
ここまでの三大天使は「人間を救う」「良い方向に導く」という意味合いの強い天使でしたね。
しかし、タロットカードの「悪魔」に描かれていると言われる大天使「ウリエル」だけはちょっと方向性が違っています。
なぜなら彼は、「堕天使」に降格されたことがある天使だから。
堕天使とは、神の怒りをかって展開を追放されてしまった天使を意味する言葉。
タロット「悪魔」に描かれているのは「バフォメット」という悪魔なのですが、これをウリエルだと解釈する占い師さんも多いです。
以上、代表的な四大天使についてご紹介しましたが、他にも以下の三大天使を含めて「七大天使」として紹介されることもあります。
・アリエル(人間と自然界を結ぶ。自然界を調和する)
・アズラーイール(死を司る)
・カマエル(恐怖心から人々を救う。誤解や不安を取り除く)
オラクルカードの種類によっては天使が全く出てこないカードもありますが、カードリーダーとしては天使については多少なりとも知識を蓄えておいたほうが良いでしょう。
無宗教でも助けてくれるの?
ここまで天使の解説を読み、こんな疑問が浮かんだ方も多いことでしょう。
「天使って、キリスト教の信者じゃなくても助けてくれるの?」と。
答えはYES。
ドリーン・バーチュー先生の「Angel Therapyオラクルカード」によれば、彼らは無宗教の天使であり、助けを得るために特定の宗教を信じる必要はありません。
あくまでも「無条件」で、助けを必要とする人々をサポートしてくださる存在とのことです。
「それは都合よく解釈し過ぎなんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そもそも宗教自体、人間が勝手に作った概念ですよね。
大天使は、キリスト教徒であろうと仏教徒であろうと、分け隔てなくサポートしてくれる存在。
だからこそオラクルカードはこんなにも世界中の人々を魅了するのではないでしょうか。
【まとめ】オラクルメッセージは天使からの伝言!カードリーダーが意識すべきこと
オラクルカードによく出てくる「天使」という存在について詳しく見てきました。
抑えておきたいポイントを簡単におさらいします。
・天使とは神の使いである
・目には見えなくても、誰にでも天使はついている
・オラクルカードは、天使からのメッセージを受け取るためのツールである
「天界」「天使」はスピリチュアル色の強い話なので、苦手意識が強い方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、途方に暮れてしまうような深い悩みに直面した時、ふと自分の中に降りてきたヒラメキや発想がその状況を打開することもありますよね。
後で振り返ってみて、「どうして自分はあの時、あんなことをひらめいたんだろう」「どうして○○に行こうと思ったんだろう」と頭をかしげてしまうこともあったのではないでしょうか?
おそらくそれは、人智を超えた天使からの導き。。
その導きを自分で感じられる人もいれば、受取り下手で気づけない人もいるでしょう。
カードを通じて天使からのメッセージを受け取り、相談者に”気づき”をうながし一歩前へと踏み出すために背中を押してあげること。
それが、カードリーダーとしての役割なのかもしれません(*´∀`*)
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