ルーンは25種類で構成されています。
そのうち、一つだけ、何も文字が記されていないルーンがあります。
それが「ウィルド」。今回は「ウィルド」についてご紹介します。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ウィルドは白紙のルーン
ルーンは「24種類ある」と書いてある書物もあれば、「25種類」と書かれているものもあります。
なぜか?というと、この「ウィルド」を含む場合と除かれている場合があるから。
ウィルドは、ご覧の通り白紙のルーン。何も文字は書かれていません。
そのため、「ブランクルーン」とも呼ばれています。
もともとはなかったルーンのようですが、比較的最近になって組み込まれたという説が有力。
「ウィルド」の語源は、北欧神話の登場する3人の女神です。(ウルド、スクルド、ベルダンディという名前で、それぞれ「運命」「存在」「必然」という意味があります。)
彼女たちを総称して「ウィルド」と呼びます。
3人の女神たちは、木片にルーンの文字を刻むことで人間の運命を決めることができると言われていました。
そのため、この「ウィルド」が出るということは、「運命は神に委ねられている」という意味になり、人智の及ばない大きな力が働いていることを表しています。
もっとわかりやすく言えば、「人の力が及ばないような運命的な出来事がある」「あがいたところで、どうしようもない」といった意味に解釈できるのです。
タロットカードで言うと「愚者」
ウィルドは、タロットカードに置き換えるとしたらどのカードになるでしょうか?
タロット占いの知識がある方であれば、「運命の輪」「塔」「死神」あたりのカード名が上がってくるかと思います。
しかし、実際は「愚者」がウィルドに最も近い意味のカードです。
なぜなら、愚者がウェイト版タロットで「0」に位置づけられているように、このウィルドも「0」あるいは「25」番目として位置づけられるものだから。
トランプで言うとジョーカーのような位置づけで、答えがしっかりと定まっていない問いについてこのルーンが出ることが多いです。
その問題は人智を超えたところにあり、人がどうこうしようとしてもどうにもならない。
全ては神の采配であり、どんな展開になるかわからない時にこのルーンがよく出ます。
「お手上げ」と捉えてしまうとちょっとネガティブなカードになりますが、「まだまだこれからどうなるかわからない」「神の息がかかった状態だ」と前向きな捉え方もできますね。
受け取り方によって印象が変わるルーンだと言えるでしょう。
正位置で出た場合の意味は?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
しかし、ウィルドに関しては正・逆はとりません。
・・・というよりも、何も書いていないので正・逆の取りようがないというのが正解でしょう。
それではこのカードの基本的な意味をご紹介します。
★キーワード
運命、宿命
★全体運
・運命に身を任せる
・抗わず、流れのままに任せることが最善策
★恋愛
・予期せぬ出会い
・電撃的な恋に落ちる
・コントロールできない恋
・強く惹きつけられる相手との出逢い
★仕事
・突発的な変化
・抗えない展開
・この先の未来が見えない状況
・仕事関係の人と偶然出会う
★健康
・過去の不摂生の影響が表れる
このルーンが出た時は、あれこれ頭で考えないほうが良いでしょう。
いわゆる「人事を尽くして天命を待つ」がベストな姿勢です。
また、固定観念や先入観も通用しませんので、一度捨て去りましょう。
コントロールしようとして躍起になるとドツボにハマりますので、一旦自分自身を「無」にするくらいがちょうど良いかもしれません。
恋愛の場合は、過去生のつながりで出会っている可能性も考えられます。
いわゆる「運命の人」に出会う予兆としてこのルーンが出ることも多いです。
まとめ
ルーンの「ウィルド」はタロットカードでいうと「愚者」のような位置づけ。
人間の力だでは太刀打ちできないような運命的な力が働いている状況であることを表しています。
恋愛にしても仕事にしても、「うまくいかせよう」として流れに逆らっても徒労に終わるだけ。
このルーンが出た時は、力を抜いて流れに身を任せることがベストと言えるでしょう。
また、大きな転換期を迎えているだけ、現状にしがみつくこともオススメできません。
新しい世界に活躍の場を与えられたのであれば、勇気をだして飛び込んでいきましょう!
に瞬間的に感じたこと、フィーリングを大切にしましょう。
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