文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は今回は「ウル」に注目!
「U」を逆にしたようにも、なにかの角のようにも見えるこのルーンが意味することとは?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ウルは「本能」「男性性」を表すルーン
「ウル」は、野生の牛を表すルーンです。
牛というと、のどかに草を食んでいるのんびりしたイメージしかないかもしれません。
しかし、それは家畜化されているからです。
本来、野生の牛は非常に荒々しい気質を持っています。
その最たる例が、闘牛ですよね。
あの猛々しい(たけだけしい)角で攻撃されたら、人間は命の危険を覚悟しなければならないでしょう。
「ウル」は、まさにそのよう激しい雄牛の性質を表しています。
正確には、古代ヨーロッパの野牛である「オーロックス」を象徴していて、ウルの文字の形状はまさにその野牛の体を表しているのです。
そのため、ウルには「情熱的な行動」「男性性」「本能」「勢い」というように、強い意味が与えられています。
タロットカードで言うと「皇帝」
一つ前の「フェオ」が家畜=豊かさを表していたのに対して、ウルは家畜化される前の「野牛」の猛々しさや勢いそのものを表しています。
「情熱」「バイタリティ」といった言葉で表現されることも多く、気力で難局を乗り越えていくことや新しいことに果敢に挑戦をしかけていくことを暗示するルーンでもあります。
では、タロットカードだとどのカードと意味が重ねるのか?
いろんな解釈があると思いますが、一つ考えられるのは「皇帝」です。
皇帝も「男性性」を表すカードであり、物事に対して少々前のめり気味な時に出るカード。
いずれも野牛のごとく突き動かされる「衝動」を如実に表しています。
例えば、恋愛なら非常に押しが強い男性のイメージ。
なにがなんでも相手を自分のものにしようとするストレートさが現れています。
仕事関係なら、周りを圧倒するような大きな成功を予兆するルーンとして出ることが多いです。
ウルも皇帝も、カラーで言うと情熱の「赤」がしっくりきますね。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
では、ウルが正位置で出た場合の意味をご紹介します。
【正位置】
★キーワード
勢い、衝動、本能、男性性、バイタリティ、情熱
★全体運
・本能を突き動かされる
・雄々しく、力強い
・気力で乗り切る
★恋愛
・情熱的な恋
・一目惚れ
・盲目的な恋
・押しが強い
・一途
・勢いでつかむ恋
★仕事
・大きな成功
・転職の成功
・出世
・目標達成
・リスクを恐れない挑戦
★健康
・活動的
・劇的な回復
・生命力が強い
・免疫力が強い
続いて逆位置で出た場合の解説です。
【逆位置】
★キーワード
無力、弱気、失敗、思い込み
★全体運
・無力感にさいなまれる
・じたばたするしかない
・思い込みが強くて失敗する
★恋愛
・情熱が空回りする
・焦って告白してフラれる
・相手の言動に一喜一憂
★仕事
・実力以上の挑戦で失敗
・目標が高過ぎて足元が見えていない
・ハードワークで疲労困憊
★健康
・体力を過信する
・過労状態
なにか大きな成功を得るためには、大きな犠牲を払わなければなりません。
それを怖がっていては、人より上に立つことはできないでしょう。
ウルはまさに、「リスクをとって勝ちを手にする」という非常に勇ましいテーマについて教えてくれるルーンなのです。
「そんな精神論は、今の時代にはそぐわないのでは・・・」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、時代が変わっても人の本質はそれほど大きく変わっていません。
誰でも、本音を言えば人より優れていたいし、人より上に立ちたい、勝ちたいという気持ちが多かれ少なかれ必ずあるはず。
そういった「見ないフリをしているけれど誰にでもある本能的な部分」を掘り起こし、顕在化させ、「やるなら今でしょ!」とはっぱをかける熱血系のルーンとも言えるかもしれませんね。
まとめ
ルーンの「ウル」はタロットカードでいうと「皇帝」のような位置づけ。
私たちの誰もが内に秘めている「本能」「情熱」に気づかせ、火をつけてくれるルーンです。
このルーンが出た時は、ある意味では大きな成長のチャンスが到来しているというサイン。
人生では、なりふり構わずに必死で努力しなければならない時期が誰にでも必ず巡ってきます。
今がまさにその時だ!と教えてくれているのだ、と解釈することもできるでしょう。
ただし、ウルがネガティブに作用すると、張り切り過ぎて空回りしてしまうこともあるので注意が必要ですね。
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