文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は「ソーン」に注目!
旗のようにも、牙のようにも見える、不思議な三角形。
一体、どのような意味が秘められているのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ソーンは「防御」「プライド」「執着心」を表すルーン
「ソーン」が表しているのは、実は「トゲ」
北欧神話の神である「トール」の武器であるハンマーだとも言われています。
いずれにしても、人を攻撃するものですよね。
トゲが刺さったら痛いですし、ハンマーで殴られてもいたい・・・
ということで、この「ソーン」はちょっと攻撃的なニュアンスを含むルーンだということは察しがつくと思います。
実はこのソーンは古代の北欧では最も恐れられていたルーン文字なのだとか。
この文字が呪いに使われていたという説もあり、実は取り扱い注意なルーン文字です。
「巨人」「悪魔」「いばら」「トゲ」などの意味が与えられており、そこから派生して「自分を守るもの」「防御」「プライド」といった意味が生まれました。
体中にトゲをまとって、外部からの攻撃に備えている様子をイメージしていただければわかりやすいかと思います。
もう一つの意味として「執着心」がありますが、これは、相手のことを考えず、他者のアドバイスも聞き入れずに強引に自分を押し通そうとする様を表しているのです。
タロットカードで言うと「ペンタクル4」「力の逆位置」
「ソーン」は、強引にでも押し通したい想い、強い執着があることを表しています。
相手の気持ちはどうでもいいから、力づくでも自分の欲求を押し通したい!というようなエゴが見え隠れするルーンですね。
タロットカードだと、例えばペンタクルの4はこのルーンに近いものがあるでしょう。
なにかに執着することは、かえって自分自身の自由を奪い、物事の成就や成功を遠ざけてしまっていることを表しています。
また、「力」の逆位置もソーンに似たニュアンスがあるかもしれませんね。
「力」のカードに描かれているライオンは、その人自身の欲望や本能。
正位置だとそれを自分の力で制御できているのですが、逆位置になると抑えられなくなり暴走してしまう状態を表しています。
そうなると行動は自分本位となり、周囲の助言やアドバイスも受け入れられない状態になってしまうでしょう。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
では、ソーンが正位置で出た場合の意味をご紹介します。
【正位置】
★キーワード
防衛、プライド、執着力、トゲ、いばら、あくま
★全体運
・支配欲を抑えきれない
・征服したいという欲求
・潜在意識に強い衝動が秘められている
★恋愛
。一方的な愛情
・相手を征服したい
・支配と服従
・征服欲に支配された結婚願望
★仕事
・成功願望や出世欲が強い
・自尊心を満たすための仕事
・周りを見返したい
・勝敗にこだわる
★健康
・強い痛みがある状態
・小さなケガ
・心の傷
続いて逆位置で出た場合の解説です。
【逆位置】
★キーワード
自己主張、強欲、悪意
★全体運
・望む結果を得られない
・苦しいだけの結果
★恋愛
・傷つけ合うだけの恋
・不倫
・略奪愛
・残忍なパートナー
★仕事
・利己的な仕事の仕方
・信頼を失う
★健康
・かなり荒れた健康状態
・自暴自棄なライフスタイル
ソーンが出る時は、恋愛にしても仕事にしても、なにかどうしても手に入れたいという強い執着心があるとき。
自分の願望を叶えるために相手を支配したいという気持ちもあるかもしれません。
また、鋭いトゲを張って自分自身を防御し、人を近づけないようにしていることも。
いずれにしても、このような状態では自分も相手も幸せにはなれませんよね。
ソーンが出た時は、ちょっと周りが見えなくなっている状態かもしれません。
一旦クールダウンして自分自身を客観的に眺めてみることを意識すると良いでしょう。
仕事なら、一人で強引に進めずに誰かにアドバイスを求めたほうが良さそうです。
まとめ
ルーンの「ソーン」はタロットカードでいうと「ペンタクル4」や「力 逆位置」のような位置づけ。
このルーンが出た時は、心のどこかに「自分さえよければ良い」という思いがないかどうかよく確認してみて。
自覚していなくても、「他者を蹴落としたい」という気持ちも多かれ少なかれある状態かもしれません。
もちろん、こういった感情は誰にでもあるものです。
しかし、それがあまりにも強くなり過ぎてしまうと、誰も幸せになれません。
純粋な愛情ではなく、全てが「自己満足」になっていないか?
勝ち負けにこだわり過ぎていないか?
自分を向き合い、自問自答する時間を大切にしましょう。
コメント