文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は「アンスール」に注目!
変形した「F」のような形状の文字。
なんだか「F」が自信をなくした様子にも見えますが、一体、どのような意味が秘められているのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
アンスールは「言葉」「知識」「知性」を表すルーン
「アンスール」が表しているのは、「言葉」や「知識」、「知性」。
古くは「神」を表す言葉でした。
ここで言う「神」とは、北欧神話において「神々の父」と言われるオーディン。
もともとルーンは、オーディンが九日九晩の苦行の末でに手に入れた神聖なものであると言われています。
それだけ、かつて「言葉」は簡単に手に入れられるものではなかったという証。
今でこそ私たちは自由に言葉を扱っていますが、歴史をさかのぼると、言葉を操れるのは「魔術」のようなことだったのです。
実際のところ、ここまで自由自在に言葉を操っている生物は人間だけ。
だからこそ、オーディンは全知全能のような存在として崇められていたのです。
タロットカードで言うと「ソードのキング」
タロットカードにおいて、「知性」を司るスートは「ソード(剣)」です。
さらに、そのソードの中でも最も強い力を持つのがソードのキング。
ゆえに、アンスールをあえてタロットカードに対応させてみると「ソードのキング」がしっくり当てはまるでしょう。
いずれも、四元素では「風」に対応しています。
ソードのキングには、言葉や知恵を使って未来を切り開いていく力があります。
これはまさに、オーディンと重なるテーマ。
今ではメールやLINEなど「文字」を介したやり取りがメインとなっていますが、アンスールは「面と向かって言葉で伝えることが大切だ」というメッセージを持っています。
どれだけ親しい中でも、顔を合わせて言葉を通わせなければ伝わらない想いがあります。
だからこそ、アンスールやソードキングが出た時は、人と直接向き合うこと、想いを「言葉」として形にすることが大事だと解釈できるのです。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
ここでは、アンスールが正位置で出た場合の意味をご紹介します。
【正位置】
★キーワード
口、言葉、コミュニケーション、知恵、知識、知性
★全体運
・役に立つ情報やアドバイスを得る
・本音で向き合える関係
・交渉事がスムーズに進む
★恋愛
・意思疎通がスムーズな恋
・感情より知性が優先される恋
・話が盛り上がる関係
・LINEなど連絡がスムーズに取れる関係
★仕事
・必要な情報が手に入る
・人脈やアイデアに恵まれる
・流れが滞ることがない
・知的能力を生かせる仕事
★健康
・役に立つ健康情報
・治療に関する朗報が入る
・的確な治療を受けられる
続いて逆位置で出た場合の解説です。
【逆位置】
★キーワード
知識の欠如、確認ミス、判断ミス
★全体運
・思うような結果につながらない
・知識や情報を生かせない
・情報に翻弄される
★恋愛
・嘘偽りが多い関係
・表面だけのコミュニケーション
・うまく連絡が取れない
・間違った情報で誤解を生む
★仕事
・偽りの情報に惑わされる
・うっかりミスを重ねる
・交渉事がうまくいかない
★健康
・誤った情報に惑わされる
・医師の誤診
アンスールが出る時は、気持ちを言葉にすることが大事な時。
時に人は「気持ちが伝わらない」「わかってもらえない」というモヤモヤを抱えがちですが、それはもしかしたら自分自身が「伝える努力」を怠っているせいかもしれません。
アンスールは、「言葉」という魔法に気づかせてくれるルーンであり、その魔法は誰にでも使えることを教えてくれます。
と同時に、その魔法が取り扱い注意なものであるという警告も。
アンスールが出た時は、自分が「言葉」という魔法を正しく・有効的に活用できているのかどうかを改めて見直すタイミングとも言えるでしょう。
まとめ
ルーンの「アンスール」はタロットカードでいうと「ソードのキング」のような位置づけ。
このルーンが出た時は、「言葉」という魔法に目を向けてみましょう。
なにげなく誰かに投げかけた言葉が、相手にとってはとんでもない”呪い”かもしれませんし、逆にあなたが思う以上に効力のある幸せの魔法になっている場合も。
日々、なんとなく扱っている「言葉」の価値に意識を向けることで、そこに今まで以上の想いや願いを載せることができるでしょう。
言葉を話せることも、文字として形にできることも、決して「あたりまえ」のことではありません。
実は誰もが「魔術師」であり、人と幸せに導くことも不幸に陥れることもできるのだと教えてくれるのです。
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