文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は「ニイド」に注目!
十字架の変形、あるいは「X」の変形のように見えるルーンです。
そこにはどのような意味が秘められているのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
ニイドは「欠乏」「忍耐」「我慢」を表すルーン
「ニイド」という響きから、英語の「NEED」という単語を連想する方も多いでしょう。
その連想は大正解◎
まさに、英語の「Need」はルーンの「ニイド」から生まれたと言われています。
「Need」は「必要」「求める」といった意味になりますが、逆に言えばそれは、「必要なものがない」「不足している」状態だと言えますよね。
ゆえに、ニイドが出た時は、「必要なものがない」「欠乏している」「苦しい状況を強いられている」といった意味になります。
必要なものが潤沢にあり、一緒にいたい人が近くにいてくれて満たされた状態・・・ではないからこそ、ない物を追い求めて貪欲にもなるし不安にもなる。
状況によってはイライラしたり焦ったりしているかもしれません。
そんな時に、よく出るルーンです。
このルーンが出る時は、残念ながら状況はすぐには動きません。
「焦るな。何事も時間が必要だ。だから今は、耐えるしかない。気長に待つしか術がない」
という、ちょっと厳しめのメッセージを伝えてくれているルーンでもあります。
タロットカードで言うと「吊るされた男」
ざっくりとしたニイドの意味を知り、「うわあ、最悪なルーンが出てしまったな」とショックを受けた方も少なくないでしょう。
「欠乏」「忍耐」「我慢」と言われたら、そう思ってしまうのも無理はありません。
しかし、苦しみに耐えるからこそ得られるコト、モノも多いですよね。
これは星占いで言うと「土星」のテーマになりますが、何か試練を越えるからこそ人は成長し、そして強くなれるのです。
ウェイト版のタロットカードと重ねて見ると、「吊るされた男」がしっくりくるでしょう。
逆さまに吊るされているにも関わらず、男性に悲愴感は全くありません。
むしろ、何か面白いことをひらめいたような表情にも見えます。
吊るされることは確かに苦しいことですが、物事を180度違った方向から見ることで見えてくる真実もあります。
北欧神話の最高神であるオーディンもまた、九日九晩の間、ユグドラシルの木に吊下がるという苦行の末に悟りを開き、ルーンの奥義を知り、ルーンを自由に操れるようになったと言われています。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
ここでは、ニイドが正位置で出た場合の意味をご紹介します。
【正位置】
★キーワード
忍耐、我慢、欠乏、慎重、待つ
★全体運
・急がば回れ
・時が解決してくれる
・身動きが取れない
・動きたくても動けない
・自分を抑えている
★恋愛
・忍耐が必要な恋
・我慢を強いられる恋
・自分を抑えて相手に合わせる
★仕事
・拘束時間が長い
・退屈な仕事が多い
・慎重過ぎるくらいゆっくり進める
・忍耐強く取り組む
★健康
・慢性的な不調が続く
・栄養不足
・スタミナ不足
・完治が難しい
続いて逆位置で出た場合の解説です。
【逆位置】
★キーワード
束縛、欠乏、忍耐
★全体運
・苦労しても報われない
・忍耐を強いられる
・心身を消耗する
★恋愛
・想いつづけても報われない
・エネルギーを消耗する恋
・障害が多い恋
・実りが得られにくい
★仕事
・ハードワークで心身消耗
・思うような成果や報酬が得られない
・組織に逆らえない
・自分の能力を生かせない
★健康
・好ましい変化が見られない
・治療法が合ってない
・焦りや疲れが溜まっている
逆位置で出た場合でも、「耐えること」を強いられるルーンであることには違いありません。
ただ、正位置で出た場合には苦労の先に光がありますが、逆位置だとそれすらも見えにくい状態。
今がツラく、しかも未来に光も見えない・・・と、精神的に詰んでしまいそうなルーンです。
この場合は、同じ場所で頑張り続けても良い結果にはならないでしょう。
仕事関係のお悩みなら退職を、恋愛ならば相手に対する想いを少しクールダウンさせる必要がありそうです。
一旦、好きな相手への気持ちを手放し、自分の内面と向き合ったり自分磨きをしたりすることに時間と心を使いましょう。
現状に固執して頑張り続けても、あまり明るい未来は見えてこないと言わざるを得ない状況です。
まとめ
ルーンの「ニイド」はタロットカードでいうと「吊るされた男」のような位置づけ。
苦しい状況であっても、その先には、苦しんだ者だけが手にすることができる実りがあります。
正位置で出た場合は、今は苦しくても簡単に諦める必要はありません。
今は焦らず、ただ時が熟すのを待ちましょう。
焦りは禁物だ、ということをルーンが教えてくれています。
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