文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は「べオーク」に注目!
パッと見るとアルファベットの「B」のように見えますね。
あるいは、二つの山の絵を右に倒したようにも?
そこにはどのような意味が秘められているのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
べオークは「母性」を表すルーン
「べオーク」とは、白樺の木を表すルーンです。
春だけ採取できる白樺の樹液には、健康や美容に良い成分が含まれています。
具体的には、7種類のアミノ酸、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ビタミンC、マンガン、鉄、亜鉛・・・等々。
日常の食生活では不足しがちな成分が豊富に含まれており、これを摂取することによって免疫力を高める効果もあるとか。
ゆえに古代の北欧の人々は、この樹液をとてもありがいものとして珍重していたのです。
白樺の木そのものにも、「森の看護婦」「母なる樹」などの別名があります。
べオークの形は、女性の乳房を表しているという説も。
こういった背景から、べオークには「母性」「優しさ」「成長」となどの意味が与えられているのです。
タロットカードで言うと「女帝」
タロットカードで「母性」といえば、なんといっても「女帝」でしょう。
収穫の時期を迎えた畑でゆったりと座っている女帝は、その表情・体格・衣類のどれをとってみても「豊かさ」や女性的な「安定感」を表しています。
この女帝は妊婦だという説も有力で、そこから「母性」「成長」というメッセージも受け取れるでしょう。
このカードが出た時には、物事が良い方向に進み、物心ともに満たされる未来を感じさせます。
たとえ苦しい状況にあったとしても、楽しみや喜び、希望を見出すことができるのです。
それだけ、精神状態も安定しているということですね。
同じように、べオークのルーンが出た時にも、新しいことが穏やかに、良い方向に進んでいくことを暗示ているのです。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
ここでは、べオークが正位置で出た場合の意味をご紹介します。
【正位置】
★キーワード
母性、成長、優しさ、安らぎ、面倒見が良い
★全体運
・着実に成長していく
・支え合える関係
・温かな家庭環境
・温かな友人関係に恵まれる
★恋愛
・包容力のある相手
・母親のように相手のお世話をする
・尽くす/尽くされる関係性
★仕事
・新しいことを始める
・部下を育てる
・地道に取り組む
・喜びを分かち合う
★健康
・穏やかに安定した健康状態
・時間をかけて回復に向かう
・大病とは無縁の状態
続いて逆位置で出た場合の解説です。
【逆位置】
★キーワード
甘やかす、怠惰、惰性の関係、家庭内のゴタゴタ
★全体運
・世話を焼き過ぎる
・お節介
・家庭内でもめ事が起きる
・険悪なムード
★恋愛
・相手の世話を焼き過ぎて疎まれる
・家族に邪魔される
・マンネリを感じる恋
・惰性で付き合う
★仕事
・創意工夫を怠る
・慢心から、成長できなくなる
・じわじわと低迷する
★健康
・悪習慣から体調を崩す
・一時的な快楽を優先する
正位置で出た場合には、人間関係において「甘えたり、甘えられたり」といった関係を大切にしましょう。
いわゆる「おかげさま」の精神は、人を成長させます。
1人で頑張り過ぎないことが大事です。
一方、逆位置で出た場合には、「甘えすぎ」に注意すること。
どんなに親しい関係であっても、一方的に寄りかかり過ぎれば関係性が壊れてしまいます。
白樺の樹液が出る季節が限られているように、人の優しさもまた無限に続くわけではないのです。
恋人同士でも家族であっても、「距離感」は大事にしたいですね。
まとめ
べオークは、「母性」を象徴するルーンで、タロットカードでは「女帝」のイメージと重なります。
また、元々は「白樺」を意味するルーン。
どっしりと森に根を降ろし、様々な動植物が憩う場となる樹木には、全てを受け入れる優しさ、懐の深さがあります。
べオークが出た時には、人に対しても自分に対しても「優しくあること」を意識してみましょう。
優しさとは「強さ」であり、そこには深い愛があります。
あなたの愛が誰かを救い、そしてまた、巡り巡ってあなた自身を助けることになるでしょう。
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