文字が記されているルーンは全部で24種類あります。
今回は「オセル」に注目!
パッと見ると、なにか地図記号のようにも、工業用の規格のマークのようにも見えますね。
イングを変形させた形のようにも見えます。
そこにはどのような意味が秘められているのでしょうか?
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
オセルは「不動産」を表すルーン
「オセル」は、不動産、土地を表すルーンです。
大地のように、動かないもの、揺るがないものを表し、そこから「伝統」「世襲」「遺産」「先祖」といった意味も与えられています。
古いものを大切にする、年長者を敬うという意味もありますね。
柔軟性がなく「頑固」「頭が固い」といった印象も受けるルーンですが、それは必ずしも悪いことではありません。
世の中の人や物がみんな水のように流動的なものであったら、この世界は成り立たないでしょう。
揺るがない大地があるからこそ生命は育まれますし、私たちの生活だって、基盤がしっかりしていないと根無し草のような人生になってしまいます。
ですから、物でも人でも「揺るがないもの」は貴重な存在なのです。
タロットカードで言うと「ペンタクル10」
タロットカードで揺るがないものを表すのは、「ペンタクル」(「コイン」(金貨))のスートですよね。
物質的な価値を表すスートです。
中でも、「伝統」を感じるカードといえば、「ペンタクル10」ではないでしょうか。
このカードには、穏やかに微笑む老人の姿が描かれています。
少し離れた場所では、この老人の子や孫と思われる人々の姿も。
彼らが満ち足りた穏やかな生活を送ることができているのは、この老人が作り上げてきた礎があるからこそです。
もちろん、人生とはその人自身が作り上げていくものですが、脈々と受け継がれてきた血のつながり、「ルーツ」も無視できないものです。
「オセル」もまた、受け継がれていくものの尊さを教えてくれるルーン。
古き良き伝統を敬いなさいというメッセージを与えています。
正位置・逆位置の意味の違いは?
ルーン占いにも、タロットカードと同じように「正位置」と「逆位置」があり、解釈には微妙な違いがあります。
ここでは、オセルが正位置で出た場合の意味をご紹介します。
【正位置】
★キーワード
不動産、土地、伝統、祖先、年長者、遺産、地元、ルーツ、礼儀正しい、経験者
★全体運
・遺産を受け取る
・相続する
・礼儀正しい
・年齢よりも落ち着いている
・先祖を敬う
★恋愛
・大和撫子のような人物との恋
・真面目な交際
・結婚を意識した交際
★仕事
・安定した仕事ぶり
・年長者の助言で成功する
・堅実で誠実な仕事ぶり
・ルーティンワークこそ大事
・安定している仕事運
★健康
・規則正しい生活
・安定した健康状態
・すぐに回復する
続いて逆位置で出た場合の解説です。
【逆位置】
★キーワード
堅苦しい、頭が固い、反抗的、視野が狭い
★全体運
・自分の考え方に固執する
・反抗的な態度
・素直になれない
★恋愛
・ダメ出しが多い
・相手に厳しい
・閉鎖的で出会いがない
・欠点ばかり目につく
★仕事
・遅刻が多い
・会社の規則に対して反抗的
・不満が多く、愚痴が増える
★健康
・不規則ゆえの不健康
・不摂生がたたる
正位置で出た場合には、伝統や年長者を敬い、基本・基礎を大切にすることを表しています。
12星座で言うと、やぎ座の世界観に近いものがあるでしょう。
一方、逆位置になるとその伝統を敬う気持ちがなく、反逆的な様を表します。
ルーンそのものの形を見ても、二本の足がひっくり返ったような形になっていて、まさに「地に足がついていない」という状態を見て取れますね。
一方で、占い師さんによっては、「決まり事に縛られ過ぎる」「堅苦しい」と読む方もいます。
まとめ
ルーンの「オセル」はタロットカードでいうと「ペンタクル10」のような位置づけ。
地に足を着けることの大切さを教えているルーンで、古くから受け継がれてる伝統的なもの、年長者の助言に耳を傾けることの大切さを教えてくれています。
このルーンが出た時は、奇抜な方法よりも基本・基礎に忠実に物事を進めたほうが良い結果につながりやすいでしょう。
奇をてらわず、ある意味では「保守的」な方法を選んだほうが良いというメッセージ。
何事も、革新的なアイデアは基本を大切に積み重ねることの中から生み出されるものでもあるのですから。
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