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【地に足がついたスピリチュアル講座1】人が不安になる理由

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この記事は約7分で読めます。

「社会が不安定になるとスピリチュアルが流行る」なんて説もあるくらい、スピリチュアルは人の感情と深く結びついています。

人はなぜ、不安になるとスピリチュアルに走るのか?

そもそも、なぜ私たちは「不安」という感情に支配されてしまうのでしょうか。

敵を攻略するには、敵と己を知ることから。

時に人生を大きく狂わせてしまう「不安」の正体について見ていきましょう!

スピリチュアルを学び、スピリチュアル講座を主催している私ですが、もともと現実主義者です。

数回にわたり、
「地に足がついたスピリチュアル講座」をお届けしていきます。

まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧くださいませ。

「不安」の始まりに「反応」あり

目には見えないけれど、確かに「ある」と感じられる世界やつながり。

いわゆる「スピリチュアル」と呼ばれる世界に興味を持つ方は大きく2つのタイプにわけられます。

① 目には見えない存在の力を借りて、自分を整えたい。結果的に周りの人も幸せにできたらいいな、と思っているタイプ

② 現実の世界で満たされない思いが強く、「不安だから何かにすがりたい」という依存的傾向が強いタイプ

前者は、スピリチュアルを能動的に使っていくタイプ。後者は受動的なタイプとも言えるでしょう。

スピリチュアルヒーリングによって満たされ、それで人生が好転していく方も多くいらっしゃるので、受動的な付き合い方が「良くない」と切り捨てることはできません。

しかし、スピリチュアルに依存する方が持つ「不安」の多くは、目に見えない力に頼らなくても十分に解決できることもまた事実です。

人はなぜ不安になるのか?それは、物事に対して強く「反応」してしまうから。

例えば「明日は雨だ」という事象に対しても、「やったー!家でゴロゴロできる」とポジティブに受け止める人もいれば、「洪水になったらどうしよう」「家が流されたらどうしよう」と」深刻に捉える方もいます。

つまり、「不安」とは確たる実体があるわけではなく、私たちの心が勝手に反応して作り出すもの。

不安のメカニズムを知ることができれば、スピリチュアルに依存せずとも自分の心をいつでも安らかな状態に整えておくことができるのです。

不安になる理由①「解決する方法がない」と思っているから

不安になるのは、生物としては決して悪いことではありません。

それは人より危険を察知しやすいということであり、身を守る本能がちゃんと働いているということだから。

ただ、現代社会においてはその不安が逆に身を滅ぼすことにもなりかねませんので、うまくコントロールしていく必要があります。

そこでまず大前提として覚えておいて欲しいのは、「不安はちゃんとコントロールできるものだ」ということです。

不安が暴走するのは、それを解決する方法がないと思い込んでいるから。

「目に見えないものだし、人に話してもわかってくれないし、自分ではどうすることもできないし・・・」

こんな無力感に支配されてしまうと、ますます不安になって何かにすがりたくなります。

でも大丈夫。不安はその気になれば必ずコントロールすることができるものなのです。

「私は不安になりやすい」と自己分析ができているのであれば、具体的にどういう場面で?どういう理由で不安に感じたり心がザワつきやすいのかを細かく書き出してみましょう。

誰かと話していて、会話が途切れた時?好きな人からLINEの返事が返って来ない時?

今までやったことがない仕事をやらなければいけない時?取引きしたことがない会社とアポがある時?

不安を感じた時にすぐにスマホやノートにメモするようにすれば、どんな時に心がザワッとするか傾向がつかめるはずです。

対人関係だとこういうシチュエ―ション、仕事だったら・・・とパターンがわかってきたら、今度は「そういう時にどうやって対処するか」をあらかじめ決めておきましょう。

これは「IF THEN ルール」と呼ばれるもので、「こうだったらこうする」というルールをあらかじめ決めておくことで、いつもならパニックになりそうな状況でも冷静に対処することができるのです。

このように、不安に対処する方法はネットでも本でもいくらでも見つけることができます。

簡単に様々な情報にアクセスできる時代ですから、目に見えないものに頼らなくても自分を変えることができるのです。

不安になる理由②「今」を生きていないから

不安を感じたとき、ぜひその内容を具体的な言葉にしてみてください。

「もしかしたら嫌われたんじゃないかな?もう会ってくれなくなったらどうしよう」

「うまくいくだろうか?とんでもないミスをして、会社に迷惑をかけてしまうんじゃないだろうか」

「もしガンになってしまったらどうしよう。働けなくなったらどうしよう」

どうですか?こうして文字にしてみると、どれもこれも「本当にそうなるかどうか不確かなもの」であることに気付くはずです。

取り戻せない過去、本当にそうなるかどうかわからない未来。絶対に操ることはできない他者の心。

こういった実体のないもの、今ここにないものについてあれこれ思い悩むから、「安らか」ではいられなくなる。それが「不安」の正体です。

そんな時は、座って目を閉じ、自分の呼吸に意識を向けてみましょう。

ちゃんと息は吸えていますか?心臓は動いていますか?

床に触れているお尻の感触はどうですか?

こうして、今たしかに”ここ”にあるものを確認することができると、頭の中の暴走にストップをかけることができます。

放っておくと、私たちの意識は勝手に数か月先、あるいは数年前まで爆走してしまいます。

極端に言えば、”今”を生きることができていないから不安に振り回されてしまうのです。

しかし、本人の身体は”ここ”にしかないのですから、未来や過去を変えようと思っても無理ですよね?

どんなに不安になって案じたところで、現実は何も変えられません。

その事実に気づき、ポジティブな意味での「あきらめ」の境地に至ることができれば、自分でもビックリするくらい不安に強くなれます。

専門的には「マインドフルネスな状態」とも呼ばれ、仕事への集中力を高めたり人間関係を円満になったりといった効果もあるのです。

マインドフルネスな状態に誘導してくれるアプリなどもあるので、ご興味がある方はダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

‎Meditopia: 睡眠・瞑想・マインドフルネス
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不安になる理由③実は自分にとって都合が良いから

元も子もない話ですが、不安からスピリチュアルに依存してしまう人は、自ら不安を創り出している方もけっこう多いです。

なぜなら、不安になっていたほうが自分にとって都合が良いから。

「不安」という盾を自分の周りにたくさん立てることによって身を守り、「だから外に出られないんです」と行動できない理由にしていませんか?

「本当は出かけたいんですけどねえ。この盾があるから外に出られないんですよ」

と言い訳している方も結構多いです。

でも、客観的に見たら、その盾を抜いてしまえば出口ができますよね?

自分で抜けないなら、誰かに抜いてもらうことだってできるはずです。

そうしないのは、心理的なホメオスタシスが働いているせいもあるかもしれません。

ホメオスタシスとは「恒常性」という意味で、例えば体温が一定に保たれているのは私たちの身体にホメオスタシスの機能が備わっているから。

心にも同じような機能があると言われていて、人は変化を拒み安定を求める傾向があるのです。

ですから、強い不安を感じて行動できなくなっている時は、「その不安って本当に起こり得るの?」「単に変化を拒んでいるだけじゃない?」「なにもしない言い訳にしてるんじゃないの?」と自問自答してみることが大事ですね。

【まとめ】スピリチュアルを現実逃避にしないために。まずは不安の正体をつきとめて!

スピリチュアルに盲目的にハマってしまう背景には、「不安」があるという話をしました。

冷静な判断能力を奪ってしまう「不安」の正体について、押さえておきたいポイントをまとめます。

・不安は私たちの心が作り出す幻想のようなものである

・「今」を見失うと不安になりがち

・不安になることが「守り」につながることも多い

スピリチュアルなワークによって不安の呪縛から解放され、人生を大きく開花させていく方もいます。が、逆にのめり込み過ぎて現実世界との距離がどんどん離れていってしまう人もいます。

スピリチュアルなワークが現実逃避にならないように、まずは自らの心にある「不安」としっかり向き合うことが大切ですね(*´∀`*)

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