成功哲学や引き寄せの法則、運気メソッドについて書かれた解説本やサイトでは、きまって「”今”に集中しなさい」と書いてあります。
(私も皆様にいつもそうお伝えしていますね♡)
過去を手放し、未来について妄想する前に「今」と向き合えと。
人はいつでも「今」を生きているのですから、考えてみたらそれって当たり前のことですよね。
しかし、実際は私たちの多くが「今」を生きているつもりで別の時間を生きてしまっているんです。
それはどういうことなのか?今回の記事では、「今を生きる」ということの本当の意味とスピリチュアルワークの心理的効果についてご紹介します。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
マインドワンダリングは脳を疲れさせる
あなたには、一日の中で何も考えずボーっとして過ごす時間はありますか?
仕事のことも、恋人のことも、家族のことも、趣味のことも何も考えず、ただひたすらボーッとして”無”になる時間。
「あるよ!ボーっとするのは大好きです」とおっしゃる方も多いですが、よくよく自分の内側に注意を向けてみると、自分で思っているほどボーっとしていないことに気付くでしょう。
「今日の夜、何食べようかな」
「あっ、クリーニング取りに行くの忘れてた」
「昨日の○○くん、なんだか元気なかったな」
「もしかして、私なにか悪いこと言ったのかな?」
こんな感じで次から次へと”何か”が頭の中に流れてきて、無になる瞬間なんてほぼないことがわかるはずです。
しかしそれはあなただけではありません。
人間は1日の半分以上をこういった雑多な思考に脳を使っていて、「マインドワンダリング」という心理学用語があるくらい。
しかも意外なことにそれは、脳のエネルギーをかなり消費してしまいます。
取るに足りないことを思ったり考えたりすることにパワーを浪費し、本当にエネルギーを注ぐべき問題について集中できず良いアイデアをひねり出せない状態になっているなら、これってすごく無駄ですよね。
もっと”今”のことだけに集中できたら。
マルチタスク状態の脳をシングルタスクモードにして、本当に考えるべきことにエネルギーを集中することができたなら。
あなたが抱えているあれやこれやはもっとスムーズに進むのではないでしょうか。
人生は「今」の積み重ね
例えばお母さんと話している時。
テレビを見ながら、ご飯を食べながら、スマホをいじりながら・・・という状態だと、話のほとんどを聞き流してしまっていて大事なことは覚えていないかもしれません。
その場は聴いているフリでやり過ごせたとしても、「実は大事な用事を頼まれていた ⇒ すっぽかしてしまって激怒された」なんてこともあり得ますよね。
家族間ならば許されることでも、これが会社の上司や仕事の取引先との間で起こったことなら一大事です。
その一件がキッカケで信頼を失い、もう仕事を回してもらえなくなる可能性だってあります。
物事は一事が万事でつながっています。
人生は「今」を積み重ねていくことでしか先には進めません。
ゆえに、「今」を疎かにし、目の前の人をないがしろにする人は”未来”からもそっぽを向かれてしまうのです。
「今」に向き合うと心の基礎が鍛えられる
今この瞬間と向き合い、目の前の物事や人を大切にするということは、過去からのしがらみや執着を手放すことにつながります。
ともすれば人は、「あの時こうすれば良かった」「あの時こうだったから、今もうまくいかないんだ」みたいな後悔にさいなまれがち。
易きに流れやすいので、人生がうまくいかない理由を過去に求め「トラウマ」という言葉で解決したがったりもするでしょう。
しかし、過去を悔やんだところで時間は取り戻せませんし、「今」や「未来」が変わるわけでもありませんよね。
これはベストセラー本『嫌われる勇気』でおなじみのアドラー心理学でも言われていること。
人生は”点”を積み重ねていくものであって、点を点を結んで線になっている!と気づくのはずっと後になってからです。
ついつい「線を結ぶこと」にばかり躍起になってしまいますが、とにかく点を打っていかないと線も出来上がりませんよね。
だから、まずは今という「点」を丁寧に打つことに専念することが大事なのです。
肝心なのは線ではなく点です。一つの点をしっかり打って生きていけば、後で描く線も美しいものになるでしょう。
過去への執着に支配されそうになったら意識を「今」に戻して点を打つことに専念する。
これを繰り返していくことは、何があってもガタつかない心の基礎を作ることにもつながっていきます。
スピリチュアルは意外とマインドフルネス!
「今、この瞬間」に意識を集中するトレーニングとしては、「マインドフルネス瞑想」がメジャーですね。
これは、例えば自分の呼吸や歩行(足の裏の感触)、食事(レーズンを味わう食感)を丁寧に観察するというものです。
しかし、実はスピリチュアルなワークも意外と瞑想に近いものがあります。
例えば、おまじない。
何か儀式のようなものをして願いを込めたりしますよね。
その一つ一つの動作に気持ちを込め、意識を集中して丁寧に行うことは、他ならぬ「今、ここに集中」する」という状態。
いわゆる「マインドフルネス」になれるトレーニングと言えるでしょう。
スピリチュアルというと「なんか怪しい」「非科学的でふわふわしたもの」と思われがちですが、自分の内側に意識を集中するという点ではとても現実的なのです。
【まとめ】人生は「点」を刻んでいくこと。線を作る前に「点」に集中!
「今に集中すること=マインドフルネス」がなぜ大事なのか?その理由や、マインドフルネスになるためのトレーニング方法についてまとめました。
ポイントを整理します。
・心ここにあらずなマインドワンダリングは脳を疲れさせ、パフォーマンスを落とす
・人生は「点」を積み重ねていくもの
・スピリチュアルなワークは本気でやればマインドフルネスの境地に至ることができる!
実際にマインドフルネスのトレーニングを積んでいくと、今こうして呼吸できていることにすら感謝の気持ちを持てるようになるでしょう。
今日、ここに生きていられることは決して「当たり前」のことではありませんし、明日どうなるかは誰にもわかりません。
だからこそ、今日会う人たちと過ごす時間を大切に。今日起こる出来事を丁寧に処理していきましょう。
もちろん人生を俯瞰で見ることも大事ですが、このように「点」を紡いでいくことが生きることの本質であり、最終的にどんな「線」ができるかなんて誰にもわからないのです(*´∀`*)
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