地に足がついたスピリチュアル講座13では、幸運は人を介してやってくると言うことについて解説していきます。なんだかんだ、人はお返ししたい、お役に立ちたいと思う生き物なのです。
「あのキッカケがなかったら、今の私はないだろう」
人生には何度かこのようなターニングポイントがありますが、多くの場合はそこに「人」が介在しています。
新しい出会い、思わぬご縁、偶然の再会。
今回は、「出逢いを通じてツキが入ってくる」という現象について掘り下げていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
勝たなくてもいい。ただ、「共にあること」が大事
インスタグラムやTwitterで友達のアカウントを見て、そのフォロワー数や「いいね」「コメント」の数にモヤっとしたことはありませんか。
また、自分と同じような投稿をしている人が、自分よりもたくさんのいいね&コメントをもらっているのを見て、「なんでなんだよ」「私の投稿のほうが写真だってキレイなのに」と思ったり。
その根っこにあるのは、「私のほうが上でありたい」「認めさせたい」という謎のマウンティング欲求です。
ともすれば私たちは「自分が世界の中心だ」「私が一番、サイコーだ!}と思いがちなもの。
どんなに「自信がない」とか「私なんて」と自分を卑下するような発言をしている人であっても、根っこではやっぱり自分がかわいいし、なんだかんだで私が一番だと思っているのです。
しかし、アドラー心理学でも言われているように、「私」は世界の中心ではありません。
77億人の1人。宇宙規模で見たら全体のうちのほんの一部分に過ぎない。
この感覚は、中国やインドのような人口が多い国に旅行に出かけてみるとリアルに感じることができるでしょう。
あなたと同じように「私が世界が中心だ」と思って生きている人が何十億といる。
そこで勝ち負けを競っても、上には上でいていつまで経っても本当の意味で満たされることはないでしょう。
それよりも、「私の投稿も自信があったけど、○○さんの写真もココがいいね!これは私にはなかった発想だな」「お互い、”いいね”がたくさんつくといいね」「良いネタあったら教えるね」という感じで一緒に人生を楽しめる人のほうが多くの人に愛されるし、自分自身だって今より精神的にラクだしずっと幸せになれるはずです。
人間関係において、待ち負けではなく「共にある」という感覚を大切にすること。
これが、77億人もの人間がひしめき合って生きているこの星の上で幸せになるための基本的なスタンスです。
「人」を大切にしないと良い知らせが入って来ない
人との関係を常に「勝ち負け」や「上下」で見ている人は、人に対して有益な情報を渋りがち。
だって、常に自分のほうが勝ち続けていたいですからね。自分が上でありたいから。
しかし、それでは大事なチャンスやご縁をみすみす遠ざけてしまうことも多くなるでしょう。
なぜなら、人には「何かしてもらったらお返ししたい」という返報性の心理があるから。
親切に情報を教えてもらえた、手を貸してもらえた、助けてもらえた。
「だから今度は、私もこの人のためになにか役立つことをしてあげたい。いい情報があったら教えてあげたい」
こうやってお返しをたくさんもらえる人は、必然的に耳よりなチャンス情報を多く手に入れることができるでしょう。
語弊があるかもしれませんが、人生は「喜ばせ合戦」であり、「お返し合戦」でもあります。
1人でも多くの人を喜ばせた人は、人より多くのお返しをもらってその分だけツキにも恵まれやすくなる。
実際に、世間で「成功者」と言われる人は、積極的に寄付やボランティア活動に励みます。
そこまで大それたことではないにしても、同業他社の友人と積極的にコミュニケーションを取り、様々な情報を共有しようとするのです。
人に対してマウンティングせず、「共にこの世界にある仲間」として大切に扱い、役立つ情報は積極的にGIVE する。
このような姿勢が身に着いている人は結果的に運にも味方してもらえますし、逆にいつも人を上下で見ている人にはなかなかギフトが入ってこない。
なんだかんだで、複雑そうに見えるこの世界も、思っているよりもシンプルな法則で動いているのかもしれませんね。
私たちが生き延びたのは「社会性」があったから
他者を大切にし、助け合える人のほうがツキに恵まれ人生もうまくいく。
これは科学的にも証明されつつあります。
私たちホモサピエンスの脳は、絶滅したネアンデールタール人の脳より小さい。
しかし、精神活動や言語活動を「前頭葉」という部分はネアンデール人よりも大きいことがわかっているんです。
これはどういうことか?いろんな解釈の仕方がありますが、一つの可能性として言えるのは、私たちが「社会的な脳」を持っていたから今日まで生き延びることができたのではないかということ。
ただ食料を確保して敵から自分の身を守るだけでは、ホモサピエンスはここまで命をつないでくることはできなかったでしょう。
仲間とコミュニケーションをとり、共に集落を作り、子供たちを守るという「社会性」を発達させることができたからこそ絶滅することなく生き続けることができたのです。
過酷な狩猟採集の時代とは違って、今となっては一日中誰とも話さず家から一歩も出ずとも生き伸びていくことができるかもしれません。
しかし、それでもやはり良い知らせというのは友達からのLINEや企業からのDMなど、「外」から「人」を介して入ってくるもの。
できるだけ周りと良好な関係を築いておくに越したことはないのです。
勝ち過ぎないこと。これが幸せの鉄則!
タロットカードの世界でも描かれているように、人が集まるとやがて必ずと言っていいほど権力争いが起きますよね。
嫉妬、マウント、優越感。人が複数集まれば必ず生まれる感情です。
しかし、そこで戦って勝ったとしても、結局は下からの突き上げを食らって最終的には滅びてしまう。
これは、歴史上の権力者や国を見てもよく分かることです。
結局、一人勝ちし過ぎるとその状態は長く続きません。
早々に奪われるか、つぶされるか。
勝ち負けにこだわった生き方をしていると、奪われた後には強い喪失感や虚無感にさいなまれることになるでしょう。
人生の目的を見失ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、俯瞰で見ればあなたの能力は奪われていませんよね。
その気になれば、同じものを一から築き直すこともできるでしょう。
ただし、大切なのは、いかにして「みんなで存続できるか」。
「私も生き延びたいけど、それってあなたも同じだよね。その気持ち分かるよ。だから一緒にその方法を探そう」
このように、敵にすら握手を求めることができる人のほうが、細く長く生き延びることができるのです。
【まとめ】「私さえよければいい」では生き残れない!人は助け、助けられたい生き物
「イイこと」の多くは人を介してやってくる。
そんな前提の元に、幸運を引き寄せやすい体質になるために意識したい行動や考え方についてご紹介しました。
ポイントをおさらいします。
・勝ち負けにこだわらない
・相手を「敵」ではなく「同志」「仲間」として受け入れる
・一緒に生き延びて行く道を探る
幸運は、何もない場所からいきなりポッと生まれるわけではありません。
「ツキ」にはちゃんと種があり、普段の生活の中でその種まきができた人だけが幸運の花を咲かせることができるのです。
その種まきとは、他者に対して多くを与えることに他ならないのかもしれません(*´∀`*)
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